~子会社における不正発覚の場合~

【検討事項のチェックリスト】
~子会社における不正発覚の場合~
1 子会社決算に与える影響の検討
子会社で行われていた不正会計の内容を詳細に把握し、正しい会計処理に修正する。
不正会計の修正だけでなく、他の項目に影響を与える事項についても把握し適切に修
正する。例えば、以下の2点について検討を行う。
チェック
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2 親会社決算に与える影響の検討
子会社決算が修正され、子会社株式の実質価額が著しく低下したときは、原則として
子会社株式の減損処理を行う。
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回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合には、子会社株式の減損をしない
ことも認められる。
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3 連結財務諸表に与える影響の検討
修正後の子会社決算をもとに連結財務諸表を再度作成する。
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以下の場合、のれんの減損を行う必要がある。
・子会社株式の減損処理後の簿価が連結上の子会社の資本の親会社持分額とのれん未
償却額(借方)との合計額を下回っているか。
・該当する場合、上記差額のうち、のれんの未償却額(借方)に達するまでの金額に
ついて、連結損益計算書にのれん償却額として計上する。
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4 訂正報告書の提出の検討
不正の影響が重要であり、「有価証券報告書に記載すべき重要な事項の変更」に当た
るのであれば、訂正報告書を提出する必要がある。
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