ご注文は恋愛ですか? DEKKAマン 香風智乃の甘話 ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にP DF化したものです。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作 品を引用の範囲を超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁 じます。 ︻あらすじ︼ なんの変鉄もないごちうさのチノちゃんの恋愛話。 最近友人にごちうさの漫画を借り、あげくはまってしまった私が、 いまさら衝動書きしたものです。 口調とか色々可笑しかったら教えて下さい。 目 次 カプチーノ、な第一話 ││││││││││││││││││ 1 カプチーノ、な第一話 ﹂ ﹃本日の星座占い、十一位から八位は︰︰︰﹄ ﹁ココアさん、また星座占いですか ﹁星座占いっていいよね∼、なんだかその日が上手くいきそうに思え るんだよ∼﹂ ﹂ ﹁ティッピーの占いの方が当たると思うんですけど︰︰︰﹂ ﹁ティッピーのは別だよ、あれはオカルトの域だよ 0言0*︶<ヴェアアアアア﹂ 起きるかも、ラッキーアイテムは白のハンカチ﹄ ﹁︵ あ、そろそろ行かないと学校に遅れてしまいます。 ﹁早くしてください、置いてっちゃいますよ ﹂ ﹁それは嫌だ∼、待っててチノちゃん、三十秒で支度するから ドタドタと走るココアさん、ほんと相変わらずですね。 ﹂ ﹁うーん、うーん、白のハンカチ、白のハンカチはどこ︰︰︰﹂ ﹁ココアさん、ココアさん、起きてください、遅刻してしまいますよ﹂ ? ﹃残念、最下位はおひつじ座、思ってもいなかったことが知らない間に はやめてほしいです。 でも出来るだけ順位が発表されるたびに、大袈裟に喜んだりするの レビを見ています。 ココアさんは最近星座占いにはまっているようで、毎日のようにテ ! 私も準備をして玄関の近くでココアさんを待つとします。 ! ? 1 ? 占いで最下位だったのがそんなに嫌だったのでしょうか あ、ココアさんが倒れた。 ' ﹁お待たせチノちゃん、よし、行くぞー ﹂ すぐ別れちゃうけど、ほんと元気ですね。 はい、と返事をして私達は学校に向かいました。 ﹃本日の記念すべき一位はいて座のあなた、素敵な出会いに巡り会え るかも﹄ 私達が去ったあとの家ではそんな音声が流れたらしい。 ﹁チノー、一緒に帰るぞー﹂ 何事もなく学校が終わって下校の時刻になりました。 私はマヤさんとメグさんと一緒に帰ることにします。 おしゃべりしながら帰っていると、マヤさんとメグさんと別れまし た。 一人で家に帰ろうとすると、頬を冷たい何かが触れました。 ポツ、ポツポツ 空が黒い雲に覆われてきています。 どうしましょう、傘なんてもってませんし、強い雨が降ってきたら 大変です。 ﹁少し雨が防げるところに行かないと︰︰︰﹂ ポツポツと降っていた雨はだんだん強くなり、既にどしゃ降りで す。 風邪をひいたら皆さんに迷惑がかかりますし、それだけは避けない と︰︰︰。 2 ! ﹁あそこなら雨を防げるはず︰︰︰﹂ 私が行ったのはとあるペットショップの前、幸い雨避けもあります し、止むまで待つことにしましょう。 どうしたらいいんでしょう、雨がまったく止みません、それどころ か、どんどん強くなっています。 外には人一人もいません、きっともう家に帰っているのでしょう。 ﹁ココアさん、大丈夫でしょうか﹂ ココアさんなら元気に雨のなかを突っ切りそうですが、と思いなが ら空を見ます。 ﹂ 3 まだまだ黒い雲は途切れそうな素振りもみせず、延々と続いていま す。 ﹁はっ、はっ、はっ﹂ 誰か来たようです、ココアさんが来てくれたのかと少し希望を持ち ましたが、その人は男性でした。 その人はびしょ濡れで、こちらの方にやって来ました。 って、こっちの方に、何かあったのでしょうか かかっていた鍵を外し扉を開けました。 その人は私が雨宿りをしているペットショップの入口に近づくと、 ? 私はそれを近くでぼーっと見ているとその人は、 ﹁雨が止むまで入ってるかい ﹁いいんですか﹂ ﹁大丈夫、困ったときはお互い様って言うしね﹂ ? 私はその言葉に頷き、ペットショップに入っていくのでした。 ペットショップに入った私が見たものは、少ない犬、猫、そしてた くさんの兎です。 ﹂ 私が目を輝かせて見ていると、男の人は私に、 ﹁触ってみるかい 私はその言葉に頷き、一匹の兎と触れ合わせて貰いました、ティッ ピーとあんこ以外の動物はみんな私を避けていくようにします。こ この兎もその様で、私に近づこうとしませんでした。 男の人は私に、ちょっと待ってて、と言うと一匹の兎を抱き上げま した。 その兎はとても気持ち良さそうにしていて、幸せそうでした。 男の人は私に、落とさないようにね、と兎を抱っこさせてくれまし た。 ﹂ 初めて触るティッピーとあんこ以外の兎は、なんともいえない柔ら かさでした。 ﹁兎に触るのは初めて なら断る方が失礼だと思い、珈琲をお願いしました。男の人は驚い ﹁そうですか﹂ ﹁いいよ、これは俺の善意でやっているようなものだし﹂ ︰︰︰﹂ ﹁い、いや、大丈夫です、流石にそこまでしてもらったら悪いですし てきました。 そうか、と男の人は言うと、何か暖かい物でも入れようか、と言っ そう問いかけてきたので、私は首を横に振ります。 ? 4 ? たかのような顔を少しすると、砂糖は と聞いてきました。 お願いします。というと男の人は奥に消えていきました。 しばらくすると男の人は戻ってきて、珈琲と砂糖を置いてくれまし た。 ﹁ありがとうございます﹂ ﹁別に感謝されるような事はしてないんだけど︰︰︰﹂ 男の人は困ったかの様に頬を掻きました。 その珈琲をいただきながら、外の様子を見ます。 と声 今だやむ気配はありません、ふと気になり部屋にあった時計を見る と、既に下校時刻から一時間以上過ぎていました。 私がそわそわしていたのを察したのか、男の人は、帰るかい をかけてきました。 ﹁でもこの雨ですし︰︰︰﹂ あるから送ってあげられないんだよね、どうしようかな﹂ ﹁ほんとだったら送っていってあげたいんだけど、俺はここで仕事が ? ばいいよ﹂ 借りるだけだったら、そう思いその傘を貸してもらい、入口に手を かけます。 何かされっぱなしでは悪いですし何かお返しが出来ないかと思っ ていると、一つ思い付きました。 5 ? そうだ、と男の人は入口までいくと、何かを取ってきました。 ﹂ ﹂ ﹁この傘あげるよ、これで大丈夫 ﹁いえ、悪いですからいいです ? ﹁うーん、だったらこの傘貸してあげる、また次会う時に返してくれれ !? ﹁私 の 家 は r a b b i t h o u s e と い う 店 を や っ て る ん で す け ど、よければ来てください﹂ 出来る限り笑って、私はペットショップを出ました。 私は傘をさしながら家まで帰っていると、空が割れました。その割 れ目からは白い光が差し込み、雨を遠ざけていきました。 私は傘についた水を払い、歩きました。 地面にはさっきできたと思われる水溜まりがいくつかあり、それを 避けながらすすんでいるとrabbit houseの看板が見え てきました。 ﹁ただいまです﹂ ﹁チノちゃーん、心配したんだよ∼﹂ し。 ﹁内緒です﹂ と言いました。別に意味はありません、ただちょっと前見たドラマ ﹂ に憧れたとかそういうんじゃありません。 ﹁妹に先を超されちゃったよぉ∼ 6 ココアさんが頬をすりすりしてきました。 ﹂ リゼさんはそれを、またか、といった表情で見ていました。 ﹁む、チノや、その傘は誰のじゃ ﹂ ? 名前はまた今度聞くとしましょう。と決め、私はそんな二人に対 そういえば名前を聞くのを忘れてました。 ﹁あれ、ほんとだ、チノちゃん行くとき傘もってなかつたよね ? ! ﹁わしの、わしのチノがぁ∼ ﹂ ココアさんとティッピーはひしりと抱き合ってそんなことをいい 始めました。 リゼさんは、 ﹁あいつらは冗談を真に受けるんだから気を付けろよ﹂ と言ってきた。 ラビットハウスは今日も元気に営業中です。 7 !
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