【ブランド化】 事例2 (平成26年度食材王国みやぎ推進優良活動表彰) 松島湾を「海藻の森」に! 取組主体 株式会社シーフーズあかま 1983 年に海藻加工食品業を創業し,海藻養殖から加工販売まで六次化に 取組の概要 取り組む。生産者として,消費者の声が聞こえる食の創造と循環型食品加 工(海藻を活用した農業と水産の連携)を目指す。 松島湾の海藻アカモクを初めて食品化。海藻の生育過程を丹念に把握し, 最適な原料を確保する等,製造管理を徹底することで,市場への安定供給の ほか, 「みやぎの黒藻塩」等のアカモクの商品開発にも成功。また,松島湾の 「早生・柔らか」という特性を活かした養殖ワカメのボイル・チルド商品を 供給。消費者からのアンケート結果を参考に,商品の改良を重ねたほか,数 多くの商談会に参加し,積極的なPRにより,ブランド化を図った。 ○ 【ブランド化の取組のきっかけ】 近年,松島湾内の藻場は急激に減少し,アサリ資源の減少,牡蠣養殖への影響 が見られることから,環境保護の必要性を痛感した。 ○ ○ 未利用海藻の食品開発と海藻資源維持の観点から,松島湾を「海藻の森」とし て, 「海藻の成育環境の保全」や「資源管理型漁業」を浜の漁業者と消費者に啓蒙 する。 【活動の内容】 海藻アカモクの市場供給に当たり,特に海藻の生育過程を丹念に把握すること によりベストな原料を確保し, 「体に優しい松島湾の海藻」を消費者にPRしてい る。また, 「全国アカモクサミット」を開催し,アカモクの認知度向上,販路拡大 に取り組んでいる。 ○ 宮城県の地域資源海藻アカモクの商品開発について,東北経済産業局より「地 域産業資源活用事業計画」の認定を受け,松島湾産海藻アカモクの商品開発に取 り組み, 「海藻ぎばさ佃煮」 ・ 「みやぎの黒藻塩」 (アカモク派生商品)を商品化し た。 1 ○ 「東の食の会」に参加し,消費者ニーズを知る為の勉強会を通して都内のデパ ートでの試食販売を実践。定期的にアンケートをとり商品を改良している。 ○ 「東の食の会」主催の商談会やオイシックス・ヤフーから販売支援を受け, 「ジ ャパン・シーフードショー」や「食材王国みやぎビジネス商談会」に積極的に参 加している。 【活動の成果】 ○ 松島湾の特製(早生・柔らかさ)を活かした養殖ワカメをボイル・チルド商品 として供給し,相場に左右されない松島湾産ワカメの品質が消費者に理解された。 ○ 松島湾に適したワカメ種苗(三陸金華の誉)を開発した結果,メカブの収量が 増え,漁業者の収益が向上した。松島湾を「海藻の森」にすることで経済と環境 の両面で効果が表れている。 【今後の活動】 ○ 松島湾を「海藻の森」にするために NPO 法人環境生態工学研究所と連携して情報 を共有し,松島湾を海藻の森に育んでいく。 ○ 安定的に食材を確保することにより,食品としての海藻を消費者に安定供給でき ることを目指す。 松島湾の藻場・海藻アカモク 海藻アカモクの成分を多く の生育海域 含んだ「しおがまの藻塩」 2011 年 8 月 10 日進水式餅撒 き・震災後,宮城県で第一号の 動力漁船 活動主体・連絡先 組織名:株式会社シーフーズあかま 代表者氏名:代表取締役社長 赤間 廣志 連絡先住所:〒985-0004 宮城県塩竈市藤倉二丁目14番14号 電話:022(362)5653 E-mail:[email protected] 2 3
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