別紙1 論 文 審 査 の 要 旨 報告番号 乙 第 2941 号 論文審査担当者 氏 名 主査 田中 和生 副査 小野 賢二郎 副査 宮崎 章 常岡 俊昭 (論文審査の要旨) 統合失調症患者は入退院を繰り返す、いわゆる回転ドア現象を示すことが多い。本研究 はこのような入退院の繰り返しが多職種による心理教育によって克服出来るかどうかを 検討したものである。さらに心理教育施行後に再入院となる患者についてのリスクファク ターの特定についても検討を加えた。2009 年 12 月から 2013 年 7 月までに昭和大学烏山病 院に入院した 160 名の患者(退院群 137 名、非退院群 23 名)を対象とした。多職種によ る心理教育の効果を各種検査結果と予後を調査し、両者の相関を調べた結果、客観的に評 価された認知機能が最も再入院の有無と関与している事が明らかになった。 本研究は認知機能が低い統合失調症患者に対する心理教育の有用性を示しており、学術 上有意義であり、学位に値するものと考えた。 論 文 題 名 : The Effect of Multi-Disciplinary Psycho-Education for Hospitalized Schizophrenia Patients: the Key Factors for Re-Hospitalization (入院中の統 合失調症 患者に対する 多職種に よる心理教育 の効果と 再入院のリス クファクターの特定) 掲載雑誌名 Brain Disorder &Therapy (主査が記載、500 字以内) Vol.4 No.181. 2015 年
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