【NEWS RELEASE】 2016 年 7 月 21 日 サーモス株式会社 サーモス 小学生の発汗量に関する調査結果 日常の学校生活にも熱中症のリスクあり!! 正しい水分補給で、熱中症対策を! 【体育の授業1コマ=平均約 289.0g の水分が減少!(脱水率=平均約 0.8%)】 魔法びんのグローバル企業として、人と社会に快適で環境にもやさしいライフスタイルを提案するサーモス株式会社(本社: 東京都港区、社長:中條啓一郎)は、猛暑が予想される今夏を前に、横浜市の小学校5年生を対象に体育の授業 1 コマ (45 分間)の前と後で発汗量と脱水率、推定ナトリウム(Na)喪失量の調査を行いました。 一般的に体内の水分が、体重の 2%以上失われると、のどが渇くなどの脱水症状があらわれ、暑さ指数(WBGT 指数※)が 28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加すると言われています。熱中症を予防する方法のひとつとして、こまめな水 分補給が推奨されています。運動時や夏場の水分補給には常温より低い5~15℃に冷やしたドリンクの方が、飲みやすく、カラダ への吸収率も早く、効果的にクールダウンしてくれます。また、水だけよりも塩分や糖分を含むスポーツ飲料の方が、体内への水分の 吸収が早いと言われており、汗で失われた塩分(ナトリウム)の補給にもつながります。 現在では小学生の水分補給に欠かせないアイテムのひとつとして、学校へ持参する児童も多い「サーモス 真空断熱 スポーツボトル」。日常の学校生活においてどのくらいの水分が汗として失われているのかを調べる為、今回の調査を行いました。 ※WBGT 指数とは熱中症を予防することを目的として 1954 年にアメリカで提案された指標。単位は、気温と同じ摂氏℃で示され、人体と外気との 熱のやりとり(熱収支)に与える影響の大きい 湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つの要素を取り入れて計算される <体育の授業風景> 調査結果では… ◆発汗量 ⇒ 全体平均 約 289.0g<男児 <十河 剛先生(監修)> 318.3g (標準偏差 91.1g)、女児 249.2g (標準偏差 43.8g)> ◆脱水率 ⇒ 全体平均 約 0.8%<男児 0.85%、女児 0.76%> ◆推定 Na 喪失量 ⇒ 男児 2.25 ~ 22.15 mEq/hr、女児 【調査概要】 2.46 ~ 20.37 mEq/hr 調査期間:2016 年 6 月 20 日(月) 測定時間:10 時 30 分~11 時 15 分(45 分間) 測定科目:体育(授業内容「体づくり」:準備体操、ランニング、グループに分かれての「しっぽ取り」など) 測定場所:横浜市鶴見区下末吉 横浜市立下末吉小学校校庭 調査対象:小学5年生 27 名(男子 15 名、女子 12 名) 測定方法:授業前後の体重測定及び、体操着の重量測定、トイレ前後の体重測定を実施 気 温:26.4℃(10 時 30 分測定開始時点 25.7℃、11 時 15 分測定終了時点 26.0℃、最高値 26.4℃、最低値 25.7℃) 湿 度:60% WBGT 値:27℃(10 時 30 分測定開始時点 26℃、11 時 15 分測定終了時点 27℃、最高値 27℃、最低値 25℃) 天 候:曇り 監 修:済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科 十河 剛(そごう つよし) ◆発汗量 ⇒ 全体平均 約 289.0g 調査結果サマリー 今回の体育の授業 1 コマ(45 分間)は、気温=26.4℃、湿度=60%、WBGT 指数=27℃(警戒)の条件で、そこまで 高い指数ではなかったものの、男児平均 318.3g (最高値 485g/標準偏差 91.1g)、女児平均 249.2g (最高値 325g/標準偏差 43.8g)の発汗量があった。1時間あたりの発汗量(発汗速度)は男児 424.4g/時 (標準偏差 121.4g/時)、女児 332.2g/時 (標準偏差 58.4g/時)であり、男児の方が有意に高かった。 運動の時間が1時間以上である、WBGT 値がさらに高くなるような気候条件の場合にはさらに発汗量が増えるため、 途中で適宜水分補給をすることが熱中症予防のためには必要と思われる。 ◆脱水率 ⇒ 全体平均 約 0.8% 体重の何%に相当する水分が失われたか(脱水率)は男児 0.85%、女児 0.76%と、男女に大きな差はみられなかった。 一般的に体重の 2%以上の体内の水分が失われると軽い脱水症状が現れる。今回の調査では脱水率が 2%を超えた児童は いなかったが、より長時間の運動や、WBGT 値がさらに高くなるような気候条件の場合、また、朝食を抜く、下痢をしている等の 理由により、体育開始前に既に脱水の状態があった場合には、熱中症発症の危険性がさらに高まると思われる。 ◆推定 Na 喪失量 ⇒ 男児 女児 2.25 ~ 22.15 mEq/hr 2.46 ~ 20.37 mEq/hr 梅干し約 1 個分、味噌汁約 1 杯分、スポーツドリンク 1000ml に相当する Na 量が減少 今回の調査から、体育を 1 時間した場合の推定ナトリウム(Na)喪失量を計算すると、男児 2.25~22.15 mEq/hr、女児 2.46~20.37 mEg/hr、最大で約 20mEq の Na を喪失すると推定される。これは梅干し約 1 個分、味噌汁 1 杯分、 スポーツドリンク 1000mlに相当する Na 量である。したがって、Na 等の電解質の含まれない水やお茶などの飲料を飲み 続けながら、体育の授業を続けた場合には、体内の Na が希釈され、低 Na 血症による種々の症状を起こす可能性がある。体 育が 2 コマ連続である、WBGT がさらに高くなるなどの気候条件の場合には、発汗量・Na 喪失量が増えるため、低 Na 血症の 危険性はさらに高くなる。暑い環境下では、5℃~15℃などの飲みやすい温度での水分補給で、体内から冷やすことが有効 と言える。 ◆特に体格の小さな子ほど、熱中症発症の危険性が高い 男児では身長、体重、体表面積で発汗量との強い相関関係がみられた。身長が高いほど、また、体重が重いほど、体表面積が 大きいほど発汗量が多かった。一方、女児では体重、BMI、体表面積で発汗量との強い相関がみられた。全体では体重と体表 面積で発汗量との強い相関がみられる。しかし、体重当たりの体表面積と発汗量は負の相関を示した。これは周囲の環境の熱 に 影響を受けやすい体重当たりの体表面積の小さい子ほど、体温を下げるための汗の量が少ないことを示しており、体格の小 さな子ほど、熱中症発症の危険性が高いといえる。脱水率と各体格指標との相関は今回の調査ではみられなかった。 今回の体育の授業 1 コマ(45 分間)は、気温=26.4℃、湿度=60%、WBGT 指数=27℃(警戒)の条 件で、そこまで高い指数ではなかったものの、男児平均 318.3g (最高値 485g)、女児平均 249.2g (最高値 325g)の発汗量があった。 これから真夏日を記録することも増えてくることが予想される為、こまめな水分補給を心がけることが重要。 ≪水分補給のポイント≫ ◆こまめな水分補給を心がける。 ◆体内の Na が希釈され、低 Na 血症による種々の症状を起こす可能性があるため、塩分を含んだ スポーツ飲料などで水分補給をする。 ◆暑い環境下では、5℃~15℃などの飲みやすい温度での水分補給で、体内から冷やすことが有効。 監修:済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科 十河 剛 協力:横浜市立下末吉小学校 【暑さ指数(WBGT 値)とは】 暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として 1954 年にアメ リカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は 人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など 周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。 ●日常生活に関する指針 温度基準 (WBGT) 危険 (31℃以上) 注意すべき 生活活動の目安 すべての生活活動で おこる危険性 厳重警戒 (28~31℃※) 注意事項 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 警戒 (25~28℃※) 中等度以上の生活 活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 注意 (25℃未満) 強い生活活動で おこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 ※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ 28℃以上 31℃未満、25℃以上 28℃未満を示します。 日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針 Ver.3」(2013)より ●運動に関する指針 気温 (参考) WBGT 温度 35℃以上 31℃以上 運動は原則中止 31~35℃ 28~31℃ WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運 厳重警戒 動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 (激しい運動は中止) 運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。 体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。 28~31℃ 25~28℃ 警戒 (積極的に休息) WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休 息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30 分おきくらいに休息をとる。 21~25℃ 注意 (積極的に水分補 給) WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能 性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・ 塩分を補給する。 21℃未満 ほぼ安全 (適宜水分補給) WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜 水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 24~28℃ 24℃未満 熱中症予防運動指針 WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合は中止すべき。 (公財)日本体育協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)より 出典:環境省熱中症予防情報サイト「暑さ指数(WBGT)」とは(http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php)より抜粋 運動時の素早い水分補給に最適!ステンレス製魔法びん構造で冷たさキープ!! 塩分の含まれるスポーツ飲料も OK! 『サーモス 真空断熱スポーツボトル(FFZ-801F/1001F/1501F)』 FFZ-801F NV-P:ネイビーピンク FFZ-1501F BKY:ブラックイエロー FFZ-1001F P-CH:ピンクチェック、RBK:レッドブラック 2リットル以上の大容量!コンパクト設計で持ち運びやすい長時間スポーツの強い味方 ステンレス製魔法びん構造で冷たさキープ!!塩分の含まれるスポーツ飲料も OK! 『サーモス 真空断熱スポーツジャグ(FFO-2001/FFO-2500)』 FFO-2001 BKR:ブラックレッド、PKW:ピンクホワイト、 NV-Y:ネイビーイエロ 水分補給に効果的な温度は、5℃~15℃ 「5-15℃PROJECT(ゴーイチゴ―プロジェクト)」とは、運動 時や夏場の水分補給には 5℃~15℃に冷やしたドリンクを摂 取することが効果的であるという新しい事実を伝えるとともに、水 分補給を通じて、スポーツパフォーマンスの向上や、夏場の熱中 症対策をサポートするプロジェクトです。 FFO-2500 DGY:ダークグレー
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