グラス・ファイバー工研株式会社(東大阪支部)

【会情報】
【会員企業ご訪問:Vol 129】
グラス・ファイバー工研株式会社(東大阪支部)
今回は東大阪市加納にある西日本プラスチック東大阪支部会のグラス・ファイバー
工研株式会社の代表取締役 板倉 正巳様と執行役員 営業統括 大脇 洵也様を
訪ねました。
本社住所
大阪府東大阪市加納 4-8-47
加納工業団地
電話/FAX
072-963-1924/072-963-1925
資本金
2,400 万円
設立
昭和 48 年
設置成形機
アイ・ケー・ジー㈱社製
軸押出機 2 台
スクリュ径
吐出量
単
φ65mm
62kg
(右)代表取締役 板倉 正巳氏
(左)執行役員 営業統括 大脇 洵也氏
会社名の由来
設立は昭和 48 年です。当時は棒高跳びのポ
ールが輸入品しかなく、
「このままでは日本が
強くなれない」と考えて国産のポール開発を
始めました。その時に強度を高める目的でグ
ラスファイバーを絡める事を考案し、様々な
苦労はありましたが、日本で初めてグラスフ
ァイバーポールの開発に成功しました。この
商品開発を行っていたときにグラスファイバ
本社 外観
ーの強度や伸縮性、防錆性の高さ等の魅力に
惚れ込み、更なる商品開発の研究を始めて現在では鉄より強いワイヤーロープや絶縁
性のアンテナポールを製造しています。この「グラスファイバー」という素材を広め
たいという思いと、主な取扱い商材の名称を会社名にすることで、自社がどのような
会社かを理解して頂きやすくする為に「グラスファイバー」の名称を付けました。尚、
「工研」については「工業研究所」の略称となっています。
主力製品
その①
最大の主力製品はテニスのクレーコート(土のテニ
スコート)やグラウンドなどに施工するラインテープ
です。引張強度が高く伸び率の低い製品ですので、寸
法精度の高いコートが造れます。因みに、この製品は
公益財団法人日本テニス協会(以下、日本テニス協会)
より推薦を受けている唯一のテニスコート用ライン
テープです。
他社でもグラスファイバーを用いたラインテープ
は販売されています。数ある製品の中で当社が日本テ
ニス協会より推薦を頂けた理由は技術力だと思って
います。他社で販売されている同様のラインテープを
調査したところ、殆どは塩化ビニルとグラスファイバ
ーとの融合が上手くできていない為に強度が不足し
ていました。その点当社は両素材の融合に独自の技術
主力製品① テニスのクレーコート用
を持っていますので強度に問題はありません。先述の
ラインテープ
公益財団法人日本テニス協会からの推薦も当社の独
自技術が高い評価と信頼を得られた事が理由だと考えています。
主力製品
その②
クレーコート用ラインテープは約 70 パーセント
のシェア率を誇っています。クレーコートは減少傾
向にあることから、今後は実績も伸びにくいと思い、
現在は次なる商品として駐車場のラインテープ「ブ
ーブーライン」の販売に力を入れています。
この商品は先ほどのクレーコート用ラインテー
プと同様の材質を用いているのですが、「グラスフ
ァイバーを用いた駐車場用ラインテープ」は他社で
は存在せず、2004 年に特許も取得しました。この商
主力製品② 駐車場のラインテープ
品が発売に至ったきっかけですが、実はお客様のア
「ブーブーライン」
イデアから生まれました。中部国際空港の造成工事
が行われていた時、工事車両の駐車スペースの仕切りに当社のテニスコート用ライン
テープが用いられていました。何故テニスコート用のラインテープが駐車場の仕切り
に使用されることになったのか経緯の詳細は不明ですが、恐らく視認性の良さや強度、
耐久性を買って頂けたのではないかと推測しています。この事から当社のテープには
様々な利用方法もある事を知り、ブーブーラインの開発、販売を始め、現在では当社
の主力商品となっています。
力を入れていること
2016 年 3 月に ISO9001 品質を取得し、さらなる品質向上、そして検査や記録を徹底
する事にしています。また、ご案内を頂く研修会等などにも積極的に参加し、社員一
人ひとりの能力の底上げに努め、そして研修等で学んだことを社内で共有することで
参加した本人だけでなく、社員全員の底上げとなるよう心掛けています。
今後について
お客様の利用方法をヒントにして誕生した駐車場用ラインテープ「ブーブーライ
ン」の様に、本来の使用目的と異なるテープの利用方法を模索して行きたいと考えて
います。我々が気付いていないだけで、グラスファイバーという素材の持つ耐久性や
強度といった特徴はもっと活躍できる場面があると思っています。当社には他社の追
随を許さない融合技術があります。是非この素材をもっと広めたいと考えています。
また、現在は国内での販売が殆どですが、将来は海外、特にユーロ圏での販売も行い
たいと考えています。その為、今後は CE マークの取得も検討していきたいと考えて
います。
協会への要望点
会員企業だけで造り上げる「西プラブランドの商品」があれば面白いだろうな、と
思います。当社も協力できる場面があるかと思いますし、新しい発見もあるでしょう。
会員同士の連携もより一層密になるので、協会全体引いては業界に活気も生まれるの
ではないでしょうか。
※
会社を訪問して ※
お客様のアイデアより商品が誕生した所以をお聞きし、何気ない日常生活の中にも
ヒントがあると思いました。それは製品作りだけではなく、様々な場面にも共通する
ことだと思いますので、「ふとした気付き」を大事にしてみたいと感じました。
◎ありがとうございました
取材:事務局 木原・山下
※本記事記載の情報については、2016 年 6 月 17 日現在のものとなります。
掲載希望の方は
事務局(06-6214-8300)までご連絡ください。