世田谷区交通まちづくり行動計画(平成28年度∼平成31年度) 概要版 基本計画の概要【第3章】 ○ 交通に関する区の現状 交通まちづくり行動計画策定の趣旨【第1章】 人 ○ 趣旨 「世田谷区交通まちづくり行動計画」は、平成27年度から10年間の区の交通に関わる施策の基本 方針として新たに策定した「世田谷区交通まちづくり基本計画」の実現に向けた具体的な取り組みを示 すものです。 ○ 位置付け 行動計画は、基本計画の推進に向けて、各施策に応じた年次毎の事業実施の目標と事業内容を具体的に 示すものです。 地 理 的 特 ・道路・交通網が放射状に発達しており、環 性と交通不 状(南北)方向の整備が遅れている。 便 地 域 の ・公共交通不便地域※が残存(19.6%)す 状況 る。 鉄 ・区内の鉄道は慢性的な混雑状態。 ・小田急線の立体化が進展したが、開かずの 踏切※が43か所存在する。 道 ・京王線(笹塚駅∼仙川駅間)では連続立体 交差事業が進んでおり、区内23か所の踏 切が解消される予定。 バ ・区内の輸送人員は横ばいの状態。 ・区の西側の地域では鉄道の利便性が低くな っており、鉄道駅に直結するバス交通が重 ス 要な交通機関となっている。 ・高齢社会における地域交通の柱として、サ ービスの拡充が求められている。 ○ 期間 計画期間は、平成28年度から平成31年度とします。 平成31年度に「世田谷区交通まちづくり基本計画」の中間見直しを行い、併せて平成32年度から 平成36年度の「世田谷区交通まちづくり行動計画」を策定します。 世田谷区基本構想 都市整備方針 基本計画 (都市計画マスタープラン) 分野別 道づくりプラン など 交通まちづくり 基本計画 交通まちづくり 行動計画 自転車等の利用に 関する総合計画 実施計画 各分 野の個別計画 関連する主な法令 ・上位計画など (交通政策基本法、都市計 画法、道路法など) 図―1 「行動計画」の位置付け 交通まちづくりの主な取組み【第2章】 ・人口推計によると、区の総人口は概ね10 年間は増加。その後も増加傾向が続く見込 口 み。 ・高齢者人口も一貫して増加。 道路整備 目標1 世田谷区内の移動しやすさ (モビリティ)の向上 ・コミュニティバス路線の導入(9路線) ・小田急線連続立体交差事業による、区内にあった小田急線の全ての 踏切(28か所)の解消 ・都市計画道路(補助第154号線)の世田谷駅前交差点∼世田谷3 丁目交差点間の開通 など 目標2 環境的に持続可能な交通体系 の整備 ※トリップ:人がある目的をもって、ある地点からある地点まで移動する単位をトリップといいます。 ○ 交通に関する区の課題のまとめ 交通に関する区の課題を、3つのテーマに分類し整理します。 課題1 目標3 ・区内の全鉄道駅(41駅)のエレベーター等の整備 ・バス停ベンチ等の設置(ベンチ90か所、上屋23か所) など テーマ1 ○南北公共交通の充実 ○開かずの踏切の解消 移動の円滑性 ○都市計画道路、駅前広場等の整備推進 ○バスの利便性向上や利用促進 課題2 ○高齢者、障害者などの移動のしやすさ ○自転車利用のマナー向上 テーマ2 移動の安全性・安心性 ○交通安全への取組み 課題3 誰もが安心して移動できる安全 な交通基盤の形成 環 ・地球温暖化対策として区に望む施策は 「公共交通のバリアフリー化や自転車レ ーンの導入など、電車やバス、自転車 境 を利用しやすくし、自動車利用を抑制 する」が最も多い。 ※公共交通不便地域:最寄りのバス停留所から200m以上、鉄道駅から500m以上離れている地域のことです。 ※開かずの踏切:ピーク時 1 時間に40分以上遮断している踏切のことです。 ○子育て世代の移動のしやすさ ・自転車等駐車場の整備(区立51か所、民間61か所) ・レンタサイクル・コミュニティサイクルの導入 ・自転車の通行空間の整備 など ・移動の総トリップ※数は増加傾向。 ・区内から区内への移動は徒歩、二輪 車が多い。 移 動 の ・区内から区外への移動は鉄道、自動 傾 向 車が多く、鉄道が増加、自動車は減少 していることから、公共交通がより利用 されるようになってきている。 ・道路率は14.1%で、23区中19位と低 い。 ○公共交通ネットワークの充実 平成27年度までの交通まちづくりに関する主な取組みについて、「改定世田谷区交通まちづくり基 本計画」(平成20年3月策定)の3つの目標に沿って、実績をまとめました。 ・幹線道路の多くは混雑度が高い。 ・都内の交差点流入経路別交通渋滞発 生状況のワースト50に区内の11か所 が該当。 道路交通 ・区内の交通事故の2割以上を高齢者 関連の事故が占める。 ・交通事故のうち、自転車が関わる事故 の割合は約4割。 テーマ3 ○公共交通、徒歩、自転車利用の促進 ○環境・景観に配慮した道路整備など ○環境負荷の低い新たな交通手段の普及促進 PR 環境への配慮 ○ 3つ目標と6つの方針 行動計画の施策・事業の体系と取組みについて【第4章】 3つの目標と6つの方針を定めます。この方針に基づき、各施策を進めていきます。 行動計画の施策・事業の体系と取組みは以下のとおりです。 目標1:便利で円滑な移動 方針1:交通ネットワークの充実 ○ 施策・事業の体系と取組み 目標 方針 方針2:円滑な道路交通の確保 目標2:安全・安心な移動 方針3:自転車利用環境の向上 目標1 方針4:歩行環境の向上 便利で 円滑な 移 動 目標3:環境に配慮した移動 交通ネットワ ークの充実 施策 公共交通の利用環境の整備 2 南北方向の公共交通の強化 エイトライナーの導入促進、新規バス路線の導入 3 バスネットワークの充実 新規バス路線の導入、道路整備の推進 など 4 バス運行サービスの充実 バス停ベンチの設置、上屋の設置の促進 など 5 タクシー利用環境の整備 駅前広場の整備推進、タクシーサービスの質の向 上に向けた働きかけ など 6 円滑な道路 交通の確保 方針6:自動車交通における環境負荷の軽減 7 8 9 ○ 公共交通不便地域に対する地域の取り組みに向けて 区内には5地域(世田谷、北沢、玉川、砧、烏山)それぞれに、通勤・通学、買い物、通院などに不便 な公共交通不便地域が存在しています。 この公共交通不便地域の解消を目指して、「世田谷区交通まちづくり基本計画」の目標年度(平成36 年度)に向け、上記3つの目標と6つの方針を前提として、5地域ごとに、様々な移動手段の確保に向け た取り組みを検討します。 目標2 安全・ 安 心 な移動 自転車利用 環境の向上 視点1:区民参画の推進 区民・交通事業者及び区のそれぞれが交通街づくりを推進する取り組みに参画し、 それぞれの持つ知恵や力を出し合うことで、協力・連携して取り組みを進めます。 環境負荷の 低い交通手 目標3 段 の 利 用 促 進 環境に 配慮し た移 動 視点2:ユニバーサルデザインへの配慮 子育て世代、高齢者、障害者をはじめ、誰もが快適に安全・安心な移動ができるよう、 より一層ユニバーサルデザインに配慮をして交通まちづくりに取り組みます。 12 13 1 3 4 ○ 推進のための視点 交通まちづくりの目標の実現に向けて、次の3つの視点で取り組みます。 10 11 歩行環境の 向上 自動車交通 における環境 負荷の軽減 公共交通不便地域 取組み ホームドアの整備促進、駅前広場等の整備推進 など 1 9 方針5:環境負荷の低い交通手段の利用促進 内容 14 9 10 11 災害時における公共交通の連 東京都帰宅困難者条例の取組みの周知 など 携体制などの構築 自転車通行空間の整備 連続立体交差事業の促進、駅周辺まちづくりの推 道路と鉄道の立体化の促進 進 など 道路整備の推進、自動車運転の際の交通安全の 円滑な自動車交通の確保 啓発活動 など 自転車ネットワークの形成に向けた自転車通行空 自転車通行空間の整備 間の整備 自転車等駐車場の整備、レンタサイクル等の普及 放置自転車対策の充実 推進 など 自転車通行時のルール遵守・ 交通安全教室の開催、自転車安全利用推進委 マナー向上 員の育成・支援 など 都市計画道路等の歩道整備、歩行空間ネットワ 歩行空間の整備 ークの整備 など 交通安全の啓発活動、歩行空間の安全性確保に 交通安全への取り組みの推進 向けた取り組みの推進 公共交通の利用環境の整備 バスネットワークの充実 バス運行サービスの充実 環境に配慮した道路整備の推進、環境に配慮し 環境対策の充実 た交通の利用の啓発活動 自転車通行空間の整備 放置自転車対策の充実 自転車通行時のルール遵守・ マナー向上 12 歩行空間の整備 13 7 8 交通安全への取り組みの推進 道路と鉄道の立体化の促進 円滑な自動車交通の確保 新しい自動車利用の取り組み 環境負荷の低い自動車の利用促進 など の推進 15 16 公共交通不便地域の解消 公共交通不便地域対策の検討 視点3:災害時への対応 災害時にも機能する交通の仕組みづくりを交通事業者や区民と協力・連携して進めます。 ※ は再掲の項目
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