第4章 基本計画 [1336KB pdfファイル]

第4章
目標1
基本計画
活きる力(自助力)をはぐくむ
1-1 情報提供の充実
1-1-1 啓発・広報の充実
行政サービスなど必要な情報を得るための代表的な情報媒体である、市広報紙やホーム
ページをはじめ、さまざまな機会を通じて、福祉サービスの情報発信や地域福祉への理解を
深めるための啓発・広報活動を行います。
1-1-2 福祉情報の一元化
介護保険制度や障がい福祉サービスなどの手続きは、窓口が複数にわたることもあり、利
用者にとっては複雑でわかりにくいものです。利用者の状況に応じたサービスやサービス利
用に当たっての手続きなどの情報を一元化し、だれが見てもわかりやすい情報提供に努めま
す。
1-1-3 多様な手段による情報発信
インターネットの利用は、パソコンのほかスマートフォンやタブレット型端末の普及も相
まって、世代を問わず広く普及しています。インターネットの利便性を最大限に活用し、利
用しやすいホームページの作成や SNS1による発信など、さまざまな方法により必要な情報
を発信します。
また、メール配信システム2 による周知やデジタルサイネージ3 による公告など、多様な
手段による情報発信に努め、市民が知りたい情報を得やすい環境を整えます。
1
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス) フェイスブック・ツイッター・ラインなどインターネット上で、
複数の人達とコミュニケーションをとるサービス。
2
メール配信システム メールマガジンなど大量のメールを一斉配信するシステム。
3
デジタルサイネージ 液晶ディスプレイで看板やポスターなどを電子化した装置。
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第4章
基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
1-2 権利擁護への取り組み
1-2-1 成年後見制度の周知と支援の研究
成年後見制度は、認知症や知的障がい、精神障がいなどの理由で判断能力が不十分な人々
が不利益を被らないように、その人の契約行為などを支援し、権利を守る有効な制度です。
市では、申立人となる親族がいない場合は、市が成年後見制度の審判請求の申立てを行うほ
か、制度の利用に係る費用の助成を行っています。このような制度を広く周知し、判断能力
が不十分な人の権利擁護に努めます。
また、今後高齢者の増加とともに、成年後見制度の利用が増え、受け皿となる成年後見人
が不足することを見据えて、成年後見制度の支援のあり方について研究していきます。
1-2-2 要援護者虐待等の早期発見と防止
高齢者や障がい者、子ども、配偶者などに対する虐待の早期発見や防止に向けて、市民や
関係機関に対する啓発や研修などを行い、相談窓口の周知や地域での「気づき」を広めます。
また、虐待が認められる場合は、行政をはじめ民生委員・児童委員(以下「民生委員」と
いう。)や関係機関などとの連携により、必要な対応と虐待防止に取り組みます。
1-2-3 交流の機会の充実
「よしかわふれあいスポーツ大会」では障がい者と小学生・地域住民が、「高齢者スポー
ツ大会」では、高齢者と障がい者が一緒にスポーツを通じて交流を深めています。このよう
な当事者と地域住民との交流の機会を広め、偏見や差別のない心のバリアフリー化を図りま
す。
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第4章
基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
1-3 学びの機会の充実
1-3-1 福祉教育の推進
学校教育では、福祉ボランティアやこれらと連携した実践的な福祉教育、障がいの疑似体
験、施設体験学習などを行い、福祉活動への理解や他者への理解・思いやりを深めます。
また、社会福祉協議会では、福祉講座や福祉協力校1の指定など実践的な福祉教育活動を
行っており、今後も引き続き事業の充実を図ります。
1-3-2 学習・体験活動の機会の充実
社会福祉協議会では、夏休み中の児童生徒を対象としたボランティア体験活動や、市民が
気軽に参加できるボランティア活動などを行っています。このような活動への参加を広げな
がら地域活動や福祉に対する関心を高め、ボランティア活動や地域活動などへの参加につな
がる機会を増やします。
また、ボランティア活動や地域活動を行っている人が、更なる学習や体験を通じて知識を
向上させ、活動内容の充実につなげられるよう支援を図ります。
1
福祉協力校 児童・生徒の社会福祉への理解と関心を高めるため、市内 4 校を「福祉協力校」に指定し、福祉活動の経
費を助成している。
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第4章
目標2
基本計画
地域の力(共助力)を高める
2-1 地域福祉を支える人材の育成
2-1-1 担い手の育成と支援
地域福祉を推進するためには、担い手となる市民の参画が欠かせません。参画のきっかけ
となる講座や体験活動などの実施や啓発活動を通じて、地域における担い手の掘り起しと育
成・支援に取り組みます。
2-1-2 地域リーダーの育成と支援
団体アンケートでは、ボランティア活動や地域活動などの団体活動を円滑に行うためには、
会員を牽引するリーダー的存在の必要性を多くの団体が感じています。
地域住民が主体的に福祉のまちづくりに参画できるよう、自治会を中心とした防災リーダ
ーや健康体操リーダー、子育てや介護予防活動などのテーマに沿った講義や実践を通して、
各種事業を自主的に展開できるリーダーの発掘と支援に努めます。
2-1-3 福祉従事者の育成と資質の向上
福祉の仕事は、複雑かつ多様な課題を解決するため、専門性に優れた人材が必要です。研
修会や関係機関との情報交換・勉強会などを通じて、福祉業務に携わる職員の資質向上を図
ります。
また、社会福祉士や保育士など、福祉の仕事を目指す実習生の受け入れを積極的に行い、
未来の福祉を担う人材の育成を図ります。
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基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
2-2 地域コミュニティを基盤とした市民活動の推進
2-2-1 ボランティア活動等への参加の機会の充実
市民アンケートでは、世代別の差はあるもののボランティア活動などに対する関心の高さ
がうかがえます。しかし、活動するきっかけがないために、活動していない人も少なくあり
ません。このような人々に対し、講座や体験活動への参加を広く呼びかけながら、ボランテ
ィア活動などに参加する人材を増やしていきます。
また、介護支援ボランティアや災害ボランティアなど、地域で求められているニーズを広
く周知しながら、ボランティア活動等への意識を高めるとともに、活動へのきっかけづくり
の充実を図ります。
2-2-2 地域交流・世代間交流の機会の充実
趣味の集まりや娯楽性のあるイベントは、市民の参加を促すことができる大切な機会とな
ります。また、高齢者の知識や経験は、地域ぐるみの子育てや地域交流に大きな役割を果た
します。
自治会等の身近な地域で行っている「ふれあい・いきいきサロン1」や「地域寺子屋事業2」、
小学校区を単位とした「市民体育祭」での世代間交流など、人とのつながりや互いに顔の見
える関係づくりにつながる活動を支援しながら、地域コミュニティの活性化を図ります。
1
ふれあい・いきいきサロン 自治会等の小地域を拠点に、人との会話や外出する機会の少ない高齢者や障がいのある方、
子育て中の方がおしゃべりや会食などで楽しく交流できる場。地域のボランティアと参加者で、活動内容の企画も含め
自主的に運営している。
2
地域寺子屋事業 子どもから大人まで世代を超えた地域の交流の場として集会所などを開放して、子どもたちが安心で
きる居場所をつくりながら、地域の活性化を図る事業。
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活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
2-2-3 住民同士の支え合い活動の推進
高齢者が、認知症など介護が必要な状態になっても、住み慣れた地域で生活し続けること
ができる「地域包括ケアシステム」を構築するためには、日常生活圏域で医療や福祉などが
一体的に提供できる体制が必要不可欠です。それとあわせて、公的なサービスだけではなく、
地域住民が地域社会の担い手となり、支え合いによって地域の困りごとや課題を解決するし
くみづくりが重要です。
生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)1によるコーディネーター機能の充実を
図り、身近な地域での支え合いによるまちづくりを推進します。
2-2-4 身近な仲間との健康づくり
元気で健康な暮らしはだれもが願うことです。地域型介護予防事業として自治会を中心に
実施している「なまらん体操2」では、身近な地域の住民が主体となって介護予防や健康増
進に取り組むことで、地域でのコミュニケーションの活性化とともに、健康長寿のまちづく
りに寄与しています。
また、身近な仲間同士が健康づくりの声かけを行うことで、健康意識や健康診査の受診率
の向上を期待することができます。
生活支援コーディネーター(地域支え合い推進員)
地域の高齢者支援のニーズと地域資源の状況を把握した上で、地
域における取組みを総合的に支援・推進する人。
2
なまらん体操 自治会の集会所などで、地域の健康づくりリーダーが中心となって、高齢者の介護予防教室を実施して
いる。
1
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活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
2-2-5 互いの気づかいで自殺予防
市内では毎年多くの人が自殺によって亡くなっています1。その多くは地域で孤独・孤立し
悩みを抱え込んだまま相談することへの抵抗感から問題を深刻化しがちです。
自殺は社会の努力で避けることができる死とも言われています。悩みを抱える人がひとり
で悩むことがないようそのサインに気づき、専門家へつなぎ、見守るゲートキーパー2を地
域に増やしながら自殺予防を図ります。
2-2-6 地域での防災活動の推進
近年、地震や台風などの大きな自然災害が全国各地で発生しており、一人ひとりの防災意
識が高まっています。そして、自治会を単位とした地域では、「自分たちのまちは自分たち
で守る」という連携意識のもと、自主防災組織3を立ち上げ、防災訓練や啓発活動など地域
住民の命を守る活動をしています。
また、災害が発生したとき、自力での避難が困難な高齢者等が逃げ遅れることがないよう、
自主防災組織や自治会、民生委員などが日頃から災害時避難行動要支援者4の情報を共有し、
万が一のときは、地域住民の協力のもと避難を支援する体制を構築しています。
引き続き、自主防災組織の立ち上げや地域での防災活動を支援し、地域における防災力の
強化と地域の絆を深めます。
1
自死による死亡者数 厚生労働省自殺の統計(地域における自殺の基礎資料)では、市内に居住している人のうち自殺
で亡くなった人は、平成 25 年確定値 19 人、平成 26 年確定値 18 人、平成 27 年確定値 9 人。
2
ゲートキーパー 自殺の危険を示すサインに気づき、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につ
なげ、見守ることができる人。言わば「命の門番」とも位置付けられる。市では平成 28 年 2 月までにゲートキーパ-養
成講座を 4 回実施し、延べ 210 人受講した。
3
自主防災組織 平成 28 年 11 月現在、市内 95 自治会のうち 56 自治会が自主防災組織を立ち上げている。
4
災害時避難行動要支援者 自ら避難することが困難で避難に支援が必要な人。災害対策基本法により、自治体は災害時
避難行動要支援者の把握に努めること、及び避難支援等を行うための基礎情報となる避難行動要支援者名簿の作成が義務
付けられている。また、災害の発生に備え、避難支援等の実施に必要な限度で、避難行動要支援者の同意を得た上で、消
防団や民生委員、自主防災組織その他の関係者に対し名簿情報を提供できる。なお、災害発生時等には、避難行動要支援
者の生命又は身体を災害から保護するため、特に必要があると認めるときは、本人の同意を得ることなく、避難支援等の
実施に必要な限度で名簿情報の提供が可能となっている。
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第4章
基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
2-3 地域のネットワークづくり
2-3-1 地域の見守り体制の充実
高齢化社会の進展とともに、認知症高齢者はますます増えていきます。認知症への正しい
理解や対応力を高め、認知症高齢者を地域であたたかく見守る体制づくりが必要です。
また、家族や地域とのかかわりが希薄になりつつある現在、ひとりで悩みを抱え込み、だ
れにも相談できずに、社会で孤立してしまう問題が起きています。SOS を自ら発信できない
人を助けるには、地域住民の気づきや声かけが大きな役割を果たします。
吉川市要援護者見守りネットワークでは、事業者や団体、関係機関等が連携し、認知症に
よる徘徊や虐待などの早期発見、または高齢者に多い消費者被害の防止に取り組んでいます。
今後も、事業者や団体、関係機関等の連携を強化するとともに、地域住民の見守りの意識を
高めながら、地域の見守り体制の充実を図ります。
2-3-2 多様な主体とのネットワークづくり
地域では、ボランティア団体や NPO 法人による活動、地域でのサークル活動など、さま
ざまな活動が行われています。お互いの活動について意見交換や情報交換することで、個々
の団体が抱えている課題解決の発見につながったり、個々の団体では活動できないような幅
広い活動ができたりすることで、活動団体の活性化が期待できます。
市民活動サポートセンターやボランティアセンターなどの機能を活かし、多様な主体との
ネットワークの構築を推進します。
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第4章
目標3
基本計画
自助・共助を支える力(公助力)の充実
3-1 支援体制の充実
3-1-1 相談支援体制の充実
市では、福祉事務所のほか、地域包括支援センター、障がい者相談支援センター及び子育
て支援センターなど、利用者ニーズに応じた窓口を設置するとともに、地域での身近な相談
役として民生委員を配置しています。相談内容に沿ってそれぞれの機関が緊密に連携を図り、
複雑かつ多様な福祉問題を抱える方に寄り添いながら必要な支援を行います。
また、ボランティアセンターや市民活動サポートセンターは、地域コミュニティ活動を展
開する市民活動団体などの相談窓口として、情報提供や必要な支援を行います。
3-1-2 関係機関の連携による支援体制
福祉の相談は、相談者自身の心身の健康状態や経済的問題だけではなく、家族の状況など
さまざまな問題が複合的に絡んでいるため、単一の窓口やサービスだけで解決することは困
難です。
支援が必要な方の課題を、市の福祉担当部署や関係部署、関係機関などで共有し、連携と
分担によって、効果的な解決に向けた取り組みを行います。
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第4章
基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
3-2 多様な主体による活動の活性化
3-2-1 市民活動や地域活動の支援
自治会は、これまでも地域住民の福祉の向上や地域コミュニティの醸成に大きく寄与し、
行政と地域住民を結ぶ基礎的な組織として重要な役割を果たしてきました。しかし、近年は
自治会加入世帯の減少や役員の高齢化、担い手不足などさまざまな課題を抱えています。
引き続き、自治会などの市民活動を支援し、より豊かな地域コミュニティの構築を図りま
す。
3-2-2 ボランティア等活動団体への支援
団体アンケートでは、市内で活動を行うボランティア団体や NPO 法人、自治会などの範
囲で活動を行う団体などは、おおむね充実した活動が行えていると回答していますが、参加
者の減少や活動を支える担い手不足、資金不足などの課題も挙げています。
ボランティアセンターや市民活動サポートセンターのコーディネート機能を活用し、必要
な情報提供やアドバイスなどにより、ボランティアなどの活動を支援するほか、平成28年
に創設した「吉川市みらいステップアップ助成金1」によって、市民活動のさらなる活性化を
図ります。
1
市みらいステップアップ助成金
対し助成金を支給する制度。
市内で活動している団体が行う地域や社会の課題解決に向けた公益性のある活動に
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基本計画
目標1
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地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
3-2-3 社会福祉法人や企業等の社会貢献活動の推進
社会福祉法人は、社会福祉事業を行う公的法人として、高齢者や障がい者等の福祉の増進
に寄与していますが、平成28(2016)年の社会福祉法人制度の改革1によって、すべて
の社会福祉法人は、地域における公益的な取り組み2を行うことが責務とされました。これに
より、社会福祉法人が地域の福祉を担う役割は、より一層向上することが期待されるところ
です。社会福祉法人との連携や地域課題・ニーズの共有などにより、社会福祉法人による公
益的な取り組みが効果的に展開されるよう協力していきます。
また、企業などの社会貢献活動が広まりを見せているなか、地域が求めている貢献活動の
情報提供や市民への周知を行い、企業などの社会貢献活動を促進します。
社会福祉法人制度の改革 平成 28 年 3 月改正によって、社会福祉法人の公益性・非営利性を確保する観点から、経営
組織運営、事業運営の透明化の向上、財務規律の強化、地域における公益的な取り組みを実施する責務の規定などを明記
し、法人のあり方を徹底した。
2 地域における公益的な取り組み
日常生活又は社会生活上支援を要する者に対し、無料又は低額の料金で福祉サービス
を提供すること。
1
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基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
3-3 地域福祉推進のための体制づくり
3-3-1 地域人材とアイデアを活かす仕組みづくり
「協働事業提案制度」は、市民活動団体と行政がそれぞれの役割と責任のもと、市民のさ
まざまな発想や手法を活かしながら、行政の課題や見過ごされやすい地域の課題を、協働に
よって解決に取り組む制度です。また「市民シンクタンク」は、市民が研究員となって、地
域の課題を提起・調査・分析を経て課題解決方策などを市に提言する仕組みです。
このような制度や仕組みの充実を図りながら、市民や団体が持つ知識や技術、アイデアを
活かし、地域福祉の発展を目指します。
3-3-2 協働による地域福祉の推進
地域には、自治会、民生委員、地域包括支援センター、社会福祉協議会、社会福祉法人、
地域住民で構成されるボランティア団体やNPO法人、民間企業など、多種多様な組織や団
体が福祉活動に携わっています。地域ケア会議1では地域包括支援センターが中心となり、
地域住民や民生委員、サービス事業所などが一体となって高齢者個人や地域が抱えている課
題を把握し、解決に向けた取り組みを行っています。このような体制づくりを推進し、協働
による地域福祉のまちづくりを目指します。
また、地域福祉を推進するうえで、中心的な役割を担う社会福祉協議会の機能の充実と連
携を強化しながら、地域に根ざした幅広い福祉施策を推進します。
1
地域ケア会議 地域包括ケアシステムの実現に向け、介護等の多職種が協働して高齢者の個別課題や地域課題の把握と
解決を図るとともに、必要な資源開発や地域づくり、さらには介護保険事業計画への反映などの政策形成につなげる。
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第4章
基本計画
目標1
目標2
目標3
活きる力(自助力)をはぐくむ
地域の力(共助力)を高める
自助・共助を支える力(公助力)の充実
3-3-3 居場所や活動の場づくり・拠点づくりの検討
性別や世代に関係なく社会的孤立が問題になっています。身近な地域で気軽に集える場が
あることで、地域と関わり合うことができます。また、介護が必要な高齢者や障がい者など
も含め、だれもが地域の一員として活動やチャレンジできる場があることは、自身の生きが
いにもつながります。このような居場所や活動の場について、公共施設や施設等の利用スペ
ースをより有効に活用できるような手法を検討します。
さらに、福祉課題に対し総合的な支援ができる福祉拠点づくりについて検討します。
3-3-4 圏域の研究
市の高齢化率は平成28年 4 月現在21.6%ですが、自治会別で見ると高齢化率が50%
を超えている地域もあれば10%未満の地域もあり、市内といえども生活環境や年齢層は一
様ではなく、地域によって抱える問題も多様であると言えます。
「地域」とは、ご近所、自治会、小学校区、中学校区、市全域などさまざまな捉え方があ
りますが、地域福祉を推進するうえでは、住民参加が得られやすいことや地域の問題を把握
しやすいこと、住民同士で解決しやすことなどを考慮しながら、まちづくりの基礎となる圏
域を重層的に設定することが効果的です。
圏域を設定するうえで、自治会や民生委員、地域包括支援センターなどで設定している圏
域の整合性を図り、関係機関が効果的に地域の課題に対応できる体制の構築を目指します。
重層な圏域設定のイメージ
〈主な役割〉
専門的な支援
市内全域(まちづくりの圏域)
市内全域を対象とした複合的な相談対応、総合的な支援、福祉事務所、社会福祉協議会など
中学校区(福祉施策の圏域)
地域包括支援センター、子育て支援センターなど
小学校区(コミュニティ活動の圏域)
市民体育祭の実施、地域福祉活動に関する情報交換など
自治会(コミュニティ活動の小圏域)
自主防災・防犯活動、身近な相談、地域での見守り、地域サロンなど
地域・近隣に
よる支え合い
自治会の班・組、隣近所
あいさつ・声かけ、身近な相談など
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