中国:江蘇省常熟港の石炭輸入量 2016 年は回復

中国:江蘇省常熟港の石炭輸入量 2016 年は回復
2016 年 7 月 14 日掲載
6 月 30 日付けの地元報道によると、2014 年以降、経済状況及び国のマクロ政策の影響を受けて、江蘇
省常熟港の石炭輸入量は大幅に下落したが、2015 年には底打ちとなった。
2016 年に入ると石炭輸入量が回復し、江蘇常熟出入境検験検疫局の統計では、2016 年上半期の石炭輸
入量は 21.6 万トン(前年度同期比 208.6%増)。石炭輸入量の大幅増の主な要因は、江蘇省常熟の発電所等が、
発電コスト引き下げのため、インドネシア褐炭(コスト面で競争力がある)を大量に輸入したため。
また、江蘇省の連雲港では、豪州炭(2.7 万トン)を積んだ船が入港。2016 年 1 月 1 日に、中国・豪州自由
貿易協定が正式に施行となり、
上半期の豪州炭の輸入量は 71.1 万トン、
輸入額は 5,060 万 USD(全体の 51%)。
豪州は、連雲港の主な石炭輸入先国となり、短期的には更に増加する見込み。
(石炭開発部 辻
誠)
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