実践介護食事論

テキストブックシリーズ
実践介護食事論
(第4版第1刷)
追補
法律等の改正による変更点
■p. 4~7,p. 294~297 関連資料
平成 27 年度介護報酬改定に関する審議報告(平成 27 年 1 月 9 日) 概要
○高齢者ができる限り住み慣れた地域で尊厳を持って自分らしい生活を送ることができるよう,
「地域包括
ケアシステム」の構築に向けた取組を進める。
1.中重度の要介護者や認知症高齢者への対応の更なる強化
⑴中重度の要介護者等を支援するための重点的な対応
●24 時間 365 日の在宅生活を支援する定期巡回・随時対応型サービスを始めとした「短時間・一日
複数回訪問」や「通い・訪問・泊まり」といったサービスの組み合わせを一体的に提供する包括報
酬サービスの機能強化と,普及に向けた基準緩和
●リハビリテーション専門職の配置等を踏まえた介護老人保健施設における在宅復帰支援機能の更な
る強化
⑵活動と参加に焦点を当てたリハビリテーションの推進
●リハビリテーションの理念を踏まえた「心身機能」
,
「活動」
,
「参加」の要素にバランスよく働きか
ける効果的なサービス提供を推進するための理念の明確化と「活動」
,
「参加」に焦点を当てた新た
な報酬体系の導入
⑶看取り期における対応の充実
●本人及び家族の意向に基づくその人らしさを尊重したケアの実現を推進するため,本人・家族とサ
ービス提供者の十分な意思疎通を促進する取組を評価
⑷口腔・栄養管理に係る取組の充実
●施設等入所者が認知機能や摂食・嚥下機能の低下等により食事の経口摂取が困難となっても,自分
の口から食べる楽しみを得られるよう,多職種協働による支援を充実
2.介護人材確保対策の推進
●介護職員処遇改善加算の更なる充実
●サービス提供体制強化加算(介護福祉士の評価)の拡大
3.サービス評価の適正化と効率的なサービス提供体制の構築
●「骨太の方針」を踏まえたサービスに係る評価の適正化について,各サービスの運営実態や1.及び2.
も勘案しつつ実施
●集合住宅へのサービス提供の適正化(事業所と同一建物に居住する減算の適用範囲を拡大)
●看護職員の効率的な活用の観点等から,人員配置の見直し等を実施(通所介護,小規模多機能型居宅
介護 等)
資料)
厚生労働省:平成 27 年度介護報酬改定の骨子
1
1.中重度の要介護者や認知症高齢者への対応の更なる強化
(4)口腔・栄養管理に係る取組の充実
● 施設等入所者が認知機能や摂食・嚥下機能の低下により食事の経口摂取が困難となっても,自分の口から食
べる楽しみを得られるよう,多職種による支援の充実を図る。
口から食べる楽しみの支援の充実
医師
自分の口で
おいしいごはんを
食べたいなぁ
介護職員
介護支援専門員
看護師
自分の口で,噛んで,
味わって,飲み込む
↓
口から食べる楽しみ
歯科医師
歯科衛生士
言語聴覚士
理学療法士・作業療法士
管理栄養士
栄養士
・咀嚼・嚥下能力に応じた食形態・水分量の工夫
・認知機能に応じた食事介助の工夫
・食べるときの姿勢の工夫(机や椅子の高さ・硬さ,ベッドの角度,食具など)
・嚥下の意識化,声がけ
・食欲増進のための嗜好,温度等への配慮 等
資料)厚生労働省:平成 27 年度介護報酬改定の骨子
平成 27 年度介護報酬改定の概要(案)(抜粋)
Ⅲ 各サービスの報酬・基準に係る見直しの内容
10.介護保険施設等
(5)介護保険施設等入所者の口腔・栄養管理(地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護を含む。)
① 経口維持加算の充実
経口維持加算については,摂食・嚥下障害を有する入所者や食事摂取に関する認知機能の低下が著しい入所
者の経口維持支援を充実させる観点から,多職種による食事の観察(ミールラウンド)や会議等の取組のプロ
セス及び咀嚼能力等の口腔機能を含む摂食・嚥下機能を踏まえた経口維持支援を充実させる。
経口維持加算(Ⅰ)(1日につき)28 単位 (1月につき)400 単位
又は
経口維持加算(Ⅱ)(1日につき) 5単位 (新)(1月につき)100 単位
※ 算定要件等
○ 経口維持加算(Ⅰ)については,現に経口により食事を摂取する者であって,摂食機能障害や誤嚥を有
する入所者に対して,医師又は歯科医師の指示に基づき,医師,歯科医師,管理栄養士,看護師,介護支
援専門員その他の職種の者が共同して,食事の観察及び会議等を行い,入所者ごとに経口維持計画を作成
している場合であって,医師又は歯科医師の指示(歯科医師が指示を行う場合にあっては,当該指示を受
ける管理栄養士等が医師の指導を受けている場合に限る。)に基づき管理栄養士等が栄養管理を行った場
合,1月につき算定。
2
○ 経口維持加算(Ⅱ)については,当該施設が協力歯科医療機関を定めている場合であり,経口維持加算
(Ⅰ)において行う食事の観察及び会議等に,医師(人員基準に規定する医師を除く。),歯科医師,歯科
衛生士又は言語聴覚士が加わった場合,経口維持加算(Ⅰ)に加えて,1月につき算定。
○ 経口維持加算(Ⅰ)は,栄養マネジメント加算を算定していない場合は,算定しない。経口維持加算
(Ⅱ)は,経口維持加算(Ⅰ)を算定していない場合は,算定しない。
セス及び咀嚼能力等の口腔機能を含む摂食・嚥下機能を踏まえた経口維持支援を充実させる。
経口維持加算(Ⅰ)(1日につき)28 単位 (1月につき)400 単位
又は
経口維持加算(Ⅱ)(1日につき) 5単位 (新)(1月につき)100 単位
※ 算定要件等
○ 経口維持加算(Ⅰ)については,現に経口により食事を摂取する者であって,摂食機能障害や誤嚥を有
する入所者に対して,医師又は歯科医師の指示に基づき,医師,歯科医師,管理栄養士,看護師,介護支
援専門員その他の職種の者が共同して,食事の観察及び会議等を行い,入所者ごとに経口維持計画を作成
している場合であって,医師又は歯科医師の指示(歯科医師が指示を行う場合にあっては,当該指示を受
ける管理栄養士等が医師の指導を受けている場合に限る。)に基づき管理栄養士等が栄養管理を行った場
合,1月につき算定。
○ 経口維持加算(Ⅱ)については,当該施設が協力歯科医療機関を定めている場合であり,経口維持加算
(Ⅰ)において行う食事の観察及び会議等に,医師(人員基準に規定する医師を除く。),歯科医師,歯科
衛生士又は言語聴覚士が加わった場合,経口維持加算(Ⅰ)に加えて,1月につき算定。
○ 経口維持加算(Ⅰ)は,栄養マネジメント加算を算定していない場合は,算定しない。経口維持加算
(Ⅱ)は,経口維持加算(Ⅰ)を算定していない場合は,算定しない。
② 経口移行加算の充実
経口移行加算については,経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食・嚥下機能を踏まえた経口移行
支援を充実させる。
経口移行加算(1日につき)28 単位 ⇒(1日につき)28 単位
※ 算定要件等(変更点のみ)
○ 経口移行計画に従い,医師の指示を受けた管理栄養士又は栄養士による栄養管理及び言語聴覚士又は看
護職員による支援が行われた場合,1日につき算定。
○ 栄養マネジメント加算を算定していない場合は算定しない。
④ 療養食加算の見直し
療養食加算については,入所者の摂食・嚥下機能面の取組を充実させる観点から,経口移行加算又は経口維
持加算の併算定を可能にするとともに,評価を見直す。
療養食加算(1日につき)23 単位 ⇒(1日につき)18 単位
※ 算定要件等(変更点のみ)
○ 経口移行加算又は経口維持加算との併算定が可能。
資料)厚生労働省:第 119 回社会保障審議会介護給付費分科会(平成 27 年 2 月 6 日)資料1─1
3
■p. 6 表 1.4
表 1.4
差し替え
介護保険に関わるサービス等の種類
予防給付におけるサービス
◎介護予防サービス
都道府県が指定・監督を行うサービス
【訪問サービス】
○介護予防訪問入浴介護
○介護予防訪問看護
○介護予防訪問リハビリ
テーション
○介護予防居宅療養管理
指導
介護給付におけるサービス
◎居宅サービス
【通所サービス】
○介護予防通所リハビリ
テーション
【短期入所サービス】
○介護予防短期入所生活
介護
○介護予防短期入所療養
介護
○介護予防特定施設入居者生活介護
○介護予防福祉用具貸与
○特定介護予防福祉用具販売
【訪問サービス】
○訪問介護
○訪問入浴介護
○訪問看護
○訪問リハビリテーション
○居宅療養管理指導
【通所サービス】
○通所介護
○通所リハビリテーション
【短期入所サービス】
○短期入所生活介護
○短期入所療養介護
○特定施設入居者生活介護
○福祉用具貸与
○特定福祉用具販売
◎居宅介護支援 ◎施設サービス
○介護老人福祉施設
○介護老人保健施設
○介護療養型医療施設
市町村が指定・監督を行うサービス
◎介護予防支援
◎地域密着型サービス
○定期巡回・随時対応型訪問介護看護
◎地域密着型介護予防サービス
○小規模多機能型居宅介護
○介護予防小規模多機能型居宅介護
○夜間対応型訪問介護
○介護予防認知症対応型通所介護
○認知症対応型通所介護
○介護予防認知症対応型共同生活介護(グループホーム) ○認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
○地域密着型特定施設入居者生活介護
○地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
○複合型サービス
その他
○住宅改修
○住宅改修
◎地域支援事業
市町村が実施する事業
○介護予防・日常生活支援総合事業
⑴介護予防・生活支援サービス事業 ⑵一般介護予防事業
・訪問型サービス ・介護予防把握事業 ・一般介護予防事業評価事業
・通所型サービス ・介護予防普及啓発事業 ・地域リハビリテーション活動支援事業
・生活支援サービス(配食等) ・地域介護予防活動支援事業
・介護予防支援事業
○包括的支援事業
⑴地域包括支援センターの運営 ⑵在宅医療・介護連携の推進 ⑷生活支援サービスの体制整備
・介護予防ケアマネジメント業務 ⑶認知症施策の推進 ・コーディネーターの配置
・総合相談支援業務 ・認知症初期集中支援チーム ・協議体の設置 等
・権利擁護業務 ・認知症地域支援推進員 等
・包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
・地域包括ケア会議の推進
○任意事業
注)
平成 26 年の介護保険法の一部改正により,29 年度から新しい介護予防・日常生活支援総合事業をすべての市町村が実
施することとされており,上図は,新しい介護予防・日常生活支援総合事業を実施している市町村を前提としている。
資料)
国民衛生の動向 2015/2016(2015)
4
■p. 62~74 関連資料
日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要
1.策定の目的
日本人の食事摂取基準は,健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)第 30 条の2に基づき厚生労働大
臣が定めるものとされ,国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄
養素の量の基準を示すものである。
2.使用期間
使用期間は,平成 27(2015)年度から平成 31(2019)年度の5年間である。
3.策定方針
・日本人の食事摂取基準(2015 年版)では,策定目的として,生活習慣病の発症予防とともに,重症
化予防を加えた(図1)
。
・対象については,健康な個人並びに集団とし,高血圧,脂質異常,高血糖,腎機能低下に関して保健
指導レベルにある者までを含むものとした。
・科学的根拠に基づく策定を行うことを基本とし,現時点で根拠は十分ではないが,重要な課題につい
ては,研究課題の整理も行うこととした。
健康の
保持・増進
生活習慣病の
発症予防
生活習慣病の
重症化予防
国民の栄養評価・栄養管理の標準化と質の向上
○管理栄養士,医師等保健医療関係者による有効活用
各種疾患ガイドライン
(食事療法含む)の改定
食事摂取基準の改定
科学的根拠の整理
根拠は不十分だが,
重要な課題
実践・研究の推進
科学的根拠の集積
高齢化の進展・糖尿病等有病者数の増加
健康寿命の延伸
健康日本 21(第二次)の推進〈平成 25∼34 年度〉
主要な生活習慣病(がん,循環器疾患,糖尿病,COPD)の発症予防と重症化予防の徹底
図 1 日本人の食事摂取基準(2015年版)策定の方向性
5
4.策定の基本的事項
1)指標
● エネルギーの指標
エネルギーの摂取量及び消費量のバランス(エネルギー収支バランス)の維持を示す指標として,
「体格(BMI : body mass index)
」を採用することとした。
2
BMI =体重
(kg)
÷
(身長
(m)
)
● 栄養素の指標
栄養素の指標は,従前のとおり,3つの目的から成る指標で構成した(図2)
。
摂取不足の回避を目的として,
「推定平均必要量」
(estimated average requirement:EAR)を設定
した。推定平均必要量は,半数の人が必要量を満たす量である。推定平均必要量を補助する目的で
「推奨量」
(recommended dietary allowance:RDA)を設定した。推奨量はほとんどの人が充足して
いる量である。
十分な科学的根拠が得られず,推定平均必要量と推奨量が設定できない場合は,
「目安量」
(adequate intake:AI)を設定した。一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり,目安量以上を
摂取している場合は不足のリスクはほとんどない。
過剰摂取による健康障害の回避を目的として,
「耐容上限量」
(tolerable upper intake level:UL)
を設定した。
生活習慣病の予防を目的に,
「生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取
量」として「目標量」
(tentative dietary goal for preventing life-style related diseases:DG)を設定
した。
〈目 的〉
〈種 類〉
摂取不足の回避
*これらを推定できない場合の
代替指標:目安量
過剰摂取による健康障害の回避
耐容上限量
生活習慣病の予防
目標量
図 2 栄養素の指標の目的と種類
6
推定平均必要量、推奨量
1 歳以上について基準を策定した栄養素と指標を表 1 に示す。
表 1 基準を策定した栄養素と設定した指標(1 歳以上)1
栄養素
推定平均必要量 推奨量 目安量
(EAR)
(RDA) (AI)
○
○
─
─
○2
脂質
─
─
─
─
○2
たんぱく質
脂 質
炭水化物
耐容上限量 目標量
(UL)
(DG)
飽和脂肪酸
─
─
─
─
○
n─6 系脂肪酸
─
─
○
─
─
n─3 系脂肪酸
─
─
○
─
─
炭水化物
─
─
─
─
○2
食物繊維
エネルギー産生栄養素バランス 2
─
─
─
─
○
─
─
─
─
○
脂溶性
ビタミン A
○
○
─
○
─
ビタミン D
─
─
○
○
─
水溶性
ビタミン
ビタミン E
─
─
○
○
─
ビタミン K
─
─
○
─
─
ビタミン B1
○
○
─
─
─
ビタミン B2
○
○
─
─
─
ナイアシン
○
○
─
○
─
ビタミン B6
○
○
─
○
─
ビタミン B12
○
○
─
─
葉酸
○
○
─
○
パントテン酸
─
─
○
─
─
3
─
─
ビオチン
─
─
○
─
─
ビタミン C
○
○
─
─
─
多
量
ナトリウム
○
─
─
─
○
カリウム
─
─
○
─
○
─
ミネラル
カルシウム
○
○
─
○
マグネシウム
○
○
─
○3
─
リン
─
─
○
○
─
鉄
○
○
─
○
─
亜鉛
○
○
─
○
─
微
量
銅
○
○
─
○
─
マンガン
─
─
○
○
─
ヨウ素
○
○
─
○
─
セレン
○
○
─
○
─
クロム
─
─
○
─
─
モリブデン
○
○
─
○
─
1
一部の年齢階級についてのみ設定した場合も含む。
2
たんぱく質,脂質,炭水化物(アルコール含む)が,総エネルギー摂取量に占めるべき割合(% エネルギー)。
3
通常の食品以外からの摂取について定めた。
7
■p. 64 表 3.3
差し替え
高齢者(70 歳以上)の推定エネルギー必要量
表 3.3.1
男 性
身体活動レベル
Ⅰ
Ⅱ
女 性
Ⅲ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
エネルギー(kcal/日) 1,850 2,200 2,500 1,500 1,750 2,000
高齢者(70 歳以上)の食事摂取基準
表 3.3.2
男 性
栄養素
たんぱく質
推定平均
推奨量 目安量
必要量
(g/ 日)
50
60
−
女 性
耐容
上限量
目標量
推定平均
推奨量 目安量
必要量
−
−
40
−
−
(% エネルギー)
−
−
−
−
13~20
(16.5)
(% エネルギー)
−
−
−
−
20~30
(25)
−
脂 質 飽和脂肪酸(% エネルギー)
脂質
−
−
−
−
13~20
(16.5)
−
−
−
20~30
(25)
−
−
−
−
7以下
−
−
−
−
7以下
(g/日)
−
−
8
−
−
−
−
7
−
−
n−3系脂肪酸
(g/日)
−
−
2.2
−
−
−
−
1.9
−
−
−
50~65
(57.5)
−
50~65
(57.5)
食物繊維
(g/日)
−
−
−
−
−
−
脂溶性
ビタミン
水溶性
−
−
−
−
19 以上
−
−
−
−
17 以上
550
800
−
2,700
−
450
650
−
2,700
−
(μg/日)
−
−
5.5
100
−
−
−
5.5
100
−
ビタミン E
(mg/日)
−
−
6.5
750
−
−
−
6.0
650
−
ビタミン K
(μg/日)
−
−
150
−
−
−
−
150
−
−
ビタミン B1
(mg/日)
1.0
1.2
−
−
−
0.8
0.9
−
−
−
ビタミン B2
(mg/日)
1.1
1.3
−
−
−
0.9
1.1
−
−
−
−
300
*1
(75)
−
250
(60)*1
−
ビタミン A
(μgRAE/日)
ビタミン D
11
13
−
8
10
ナイアシン
(mgNE/日)
ビタミン B6
(mg/日)
1.2
1.4
−
50
−
1.0
1.2
−
40
−
ビタミン B12
(μg/日)
2.0
2.4
−
−
−
2.0
2.4
−
−
−
葉酸
(μg/日)
200
240
−
900 *2
−
200
240
−
900 *2
−
パントテン酸
(mg/日)
−
−
5
−
−
−
−
5
−
−
ビオチン
(μg/日)
−
−
50
−
−
−
−
50
−
−
ビタミン C
(mg/日)
85
100
−
−
−
85
100
−
−
−
ナトリウム
(mg/日)
600
−
−
−
−
600
−
−
−
−
(g/日)
1.5
−
−
−
8.0 未満
1.5
−
−
−
7.0 未満
カリウム
(mg/日)
−
−
2,500
−
3,000
以上
−
−
2,000
−
2,600
以上
カルシウム
(mg/日)
600
700
−
2,500
−
500
650
−
2,500
−
マグネシウム
(mg/日)
270
320
−
−
−
220
270
−
−
−
リン
(mg/日)
−
−
1,000
3,000
−
−
−
800
3,000
−
鉄
(mg/日)
6.0
7.0
−
50
−
5.0
6.0
−
40
−
亜鉛
(mg/日)
8
9
−
40
−
6
7
−
35
−
銅
(mg/日)
0.7
0.9
−
10
−
0.6
0.7
−
10
−
マンガン
(mg/日)
−
−
4.0
11
−
−
−
3.5
11
−
ヨウ素
(μg/日)
95
130
−
3,000
−
95
130
−
3,000
−
セレン
(μg/日)
25
30
−
400
−
20
25
−
330
−
クロム
(μg/日)
−
−
10
−
−
−
−
10
−
−
モリブデン
(μg/日)
20
25
−
550
−
20
20
−
450
−
(食塩相当量)
多量
ミネラル
微量
注)
*1 耐容上限量:ニコチンアミドの mg 量,( )内はニコチン酸の mg 量。
*2
サプリメントや強化食品から摂取する場合の耐容上限量。
資料)
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015 年版),(2014)
8
−
目標量
n−6系脂肪酸
炭水化物 (% エネルギー)
炭水化物
50
耐容
上限量
■p. 65 表 3.4
表 3.4
,
表 3.5
差し替え
参照体重における基礎代謝量
性 別
男 性
女 性
年齢(歳)
基礎代謝基準値
(kcal/kg 体重/日)
参照体重
(kg)
基礎代謝量
(kcal/日)
基礎代謝基準値
(kcal/kg 体重/日)
参照体重
(kg)
基礎代謝量
(kcal/日)
1〜2
3〜5
6〜7
8〜9
10〜11
12〜14
15〜17
18〜29
30〜49
50〜69
70 以上
61.0
54.8
44.3
40.8
37.4
31.0
27.0
24.0
22.3
21.5
21.5
11.5
16.5
22.2
28.0
35.6
49.0
59.7
63.2
68.5
65.3
60.0
  700
  900
  980
1,140
1,330
1,520
1,610
1,520
1,530
1,400
1,290
59.7
52.2
41.9
38.3
34.8
29.6
25.3
22.1
21.7
20.7
20.7
11.0
16.1
21.9
27.4
36.3
47.5
51.9
50.0
53.1
53.0
49.5
  660
  840
  920
1,050
1,260
1,410
1,310
1,110
1,150
1,100
1,020
資料)
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015 年版),(2014)
表 3.5
(kcal/日)
推定エネルギー必要量
性 別
男 性
女 性
身体活動レベル*1
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
0〜5 (月)
6〜8 (月)
9〜11(月)
1〜2 (歳)
3〜5 (歳)
6〜7 (歳)
8〜9 (歳)
10〜11(歳)
12〜14(歳)
15〜17(歳)
18〜29(歳)
30〜49(歳)
50〜69(歳)
70 以上(歳)*2
─
─
─
─
─
1,350
1,600
1,950
2,300
2,500
2,300
2,300
2,100
1,850
  550
  650
  700
  950
1,300
1,550
1,850
2,250
2,600
2,850
2,650
2,650
2,450
2,200
─
─
─
─
─
1,750
2,100
2,500
2,900
3,150
3,050
3,050
2,800
2,500
─
─
─
─
─
1,250
1,500
1,850
2,150
2,050
1,650
1,750
1,650
1,500
  500
  600
  650
  900
1,250
1,450
1,700
2,100
2,400
2,300
1,950
2,000
1,900
1,750
─
─
─
─
─
1,650
1,900
2,350
2,700
2,550
2,200
2,300
2,200
2,000
妊婦(付加量)*3初期
中期
後期
+50
+250
+450
+50
+250
+450
+50
+250
+450
授乳婦(付加量) +350
+350
+350
注)
*1 身体活動レベルは,低い,ふつう,高いの三つのレベルとして,それぞれⅠ,Ⅱ,Ⅲで示した。
*2
主として 70〜75 歳並びに自由な生活を営んでいる対象者に基づく報告から算定した。
*3
妊婦個々の体格や妊娠中の体重増加量,胎児の発育状況の評価を行うことが必要である。
①活用に当たっては,食事摂取状況のアセスメント,体重および BMI の把握を行い,エネルギーの過不足は,体重の
変化または BMI を用いて評価すること。
②身体活動レベルⅠの場合,少ないエネルギー消費量に見合った少ないエネルギー摂取量を維持することになるため,
健康の保持・増進の観点からは,身体活動量を増加させる必要があること。
資料)
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015 年版),(2014)
9
■p. 66 表 3.6
表 3.6
差し替え
身体活動レベル別にみた活動内容と活動時間の代表例
身体活動レベル*1
日常生活の内容*2
低い(Ⅰ)
ふつう(Ⅱ)
高い(Ⅲ)
1.50
(1.40〜1.60)
1.75
(1.60〜1.90)
2.00
(1.90〜2.20)
生活の大部分が座位で, 座位中心の仕事だが,職 移動や立位の多い仕事へ
静的な活動が中心の場合 場内での移動や立位での の従事者。あるいは,ス
作業・接客など,あるい ポーツなど余暇における
は通勤・買い物・家事, 活発な運動習慣をもって
軽いスポーツなどのいず いる場合
れかを含む場合
中 程 度 の 強 度(3.0~5.9
メッツ)の身体活動の1
日当たりの合計時間(時
*3
間 / 日)
1.65
2.06
2.53
仕事での1日当たりの合
計歩行時間(時間 / 日)*3
0.25
0.54
1.00
注)
*1 代表値。
( )内はおよその範囲。
*2 Black, et al., Ishikawa─Takata, et al. を参考に,身体活動レベル(PAL)に及ぼす職業の影響が大きいことを考慮して
作成。
*3 Ishikawa─Takata, et al. による。
資料)
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015 年版),(2014)
■p. 67 表 3.8
表 3.8
差し替え
年齢階級別にみた身体活動レベルの群分け(男女共通)
身体活動レベル
レベルⅠ(低い)
レベルⅡ(ふつう)
レベルⅢ(高い)
1〜2 (歳)
3〜5 (歳)
6〜7 (歳)
8〜9 (歳)
10〜11(歳)
12〜14(歳)
15〜17(歳)
18〜29(歳)
30〜49(歳)
50〜69(歳)
70 以上(歳)
─
─
1.35
1.40
1.45
1.50
1.55
1.50
1.50
1.50
1.45
1.35
1.45
1.55
1.60
1.65
1.70
1.75
1.75
1.75
1.75
1.70
─
─
1.75
1.80
1.85
1.90
1.95
2.00
2.00
2.00
1.95
資料)
厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2015 年版),(2014)
10
■p. 92~116 各種ガイドライン等更新に伴う差し替え
■p. 92 表 3.16 差し替え
表 3.16
血糖コントロール目標
65 歳以上の高齢者については「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」
を参照
コントロール目標値*4
合併症予防
*2
のための目標
血糖正常化を
目指す際の目標
*1
目 標
HbA1c(%)
7.0 未満
6.0 未満
治療強化が
困難な際の目標
*3
8.0 未満
注)治療目標は年齢,罹病期間,臓器障害,低血糖の危険性,サポート体制などを考慮して個別に設定する。
*1 適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合,または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく
達成可能な場合の目標とする。
*2 合併症予防の観点から HbA1c の目標値を 7 %未満とする。対応する血糖値としては,空腹時血糖
値 130mg/dL 未満,食後 2 時間血糖値 180mg/dL 未満をおおよその目安とする。
*3 低
血糖などの副作用,その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とする。
*4 いずれも成人に対しての目標値であり,また妊娠例は除くものとする。
資料)日本糖尿病学会編・著:糖尿病治療ガイド 2016─2017,p. 27(2016)文光堂
■p. 93 表 3.17 差し替え
表 3.17
身体活動量の目安
身体活動量
標準体重当たりのエネルギー必要量
軽労作(デスクワークが多い職業など)
25〜30 kcal/kg 標準体重
普通の労作(立ち仕事が多い職業など)
30〜35 kcal/kg 標準体重
重い労作(力仕事が多い職業など)
35〜 kcal/kg 標準体重
資料) 日本糖尿病学会編・著:糖尿病治療ガイド 2016-2017,p. 41(2016)文光堂
■p. 95 表 3.18 差し替え
表 3.18
成人における血圧値の分類
正常域血圧
分 類
(mmHg)
収縮期血圧
拡張期血圧
高 血 圧
至適血圧
<120
かつ
<80
正常血圧
120〜129
かつ/または
80〜84
正常高値血圧
130〜139
かつ/または
85〜89
Ⅰ度高血圧
140〜159
かつ/または
90〜99
Ⅱ度高血圧
160〜179
かつ/または
100〜109
Ⅲ度高血圧
≧180
かつ/または
≧110
≧140
かつ
<90
(孤立性)収縮期高血圧
資料) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会編:高血圧治療ガイドライン 2014,
p. 19(2014)
11
■p. 103 表 3.24 差し替え
表 3.24
動脈硬化性疾患予防のための食事
1.エネルギー摂取量と身体活動量を考慮して標準体重(身長
(m)2×22)
を維持する
2.脂 肪エネルギー比率を 20~25%,飽和脂肪酸を 4.5% 以上 7% 未満,コレステロール摂取量を
200 mg/ 日未満に抑える
3.n ─3 系多価不飽和脂肪酸の摂取量を増やす
4.炭水化物エネルギー比率を 50~60% とし食物繊維の摂取を増やす
5.食塩の摂取は 6 g/ 日未満を目標にする
6.アルコール摂取を 25 g/ 日以下に抑える
資料)
日本動脈硬化学会編:動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年版,p. 59(2012)
■p. 116 表 3.29 差し替え
表 3.29
食品のプリン体含有量(100 g あたり)
極めて多い
(300 mg〜)
鶏レバー,まいわし干物,いさき白子,あんこう肝酒蒸し
多い
豚レバー,牛レバー,かつお,まいわし,大正えび,まあじ干物,さんま干物
(200〜300 mg)
少ない
(50〜100 mg)
うなぎ,わかさぎ,豚ロース,豚バラ,牛肩ロース,牛タン,マトン,ボンレスハム,
プレスハム,ベーコン,つみれ,ほうれんそう,カリフラワー
極めて少ない
(〜50 mg)
コンビーフ,魚肉ソーセージ,かまぼこ,焼ちくわ,さつま揚げ,かずのこ,すじこ,
ウインナーソーセージ,豆腐,牛乳,チーズ,バター,鶏卵,とうもろこし,じゃ
がいも,さつまいも,米飯,パン,うどん,そば,果物,キャベツ,トマト,にん
じん,大根,白菜,海藻類
資料)
日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会編:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第2版,p. 111(2010)
訂正・正誤等の追加情報につきましては,弊社ホームページ内にてご覧いただけます
http://www.daiichi-shuppan.co.jp
(2016.7 1269─5)
12