児童福祉法施行規則等の一部を改正する省令案(概要) 1.改正の趣旨 平成 28 年通常国会に提出している児童福祉法等の一部を改正する法律(平成 28 年法律第 63 号。以下「児童福祉法等改正法」という。 )及び法律の施行に併せて制 定を予定している児童福祉法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令 の整備に関する政令(以下「整備政令」という。 ) (いずれも平成 28 年 10 月1日施 行分)の施行に伴い、児童福祉法施行規則等の整備を行うもの。 2.改正の概要 (1)児童福祉法施行規則の改正 <児童福祉司の配置標準> ○ 整備政令において、児童福祉司の配置標準を規定することとしているが、各児 童相談所における各年度の配置標準の計算のため、全国の児童相談所が全国の人 口一人当たりの児童虐待に係る相談に応じた率(以下「平均相談対応率」という。 ) を定めることとし、平均相談対応率について省令に委任することとしている。 ○ 平均相談対応率については、当該年度の前々年度において全国の児童相談所が 児童虐待に係る相談に応じた件数(平成 26 年度 88,931 件)を全国の人口(平成 22 年度 128,057,352 人(5年に1回の国勢調査の結果) )で除して得ることとし、 平成 28 年度は千分の一とする。 (小数点第4位以下は四捨五入) (2)児童虐待の防止等に関する法律施行規則の改正 <施設入所等の措置解除時等の助言の委託先> ○ 児童福祉法等改正法において、児童虐待の防止等に関する法律第 13 条が改正さ れ、都道府県が、施設入所等の措置が採られている児童について当該措置等を解 除するときに、当該児童の保護者に対し、当該児童が家庭で生活することを支援 するために必要な助言の実施、助言事務の委託に係る規定を新たに設けるととも に、委託を受け助言事務に従事する者等について、助言事務に関して知り得た秘 密の保持義務が定められた。 ○ 助言事務の委託を受けることができる者については、省令で定めることとされ ており、以下の要件を規定することとする。 ・ 委託事務を適正かつ円滑に遂行しうる能力を有する人員を十分に有すること ・ 職員等による秘密漏示が生じないように必要な措置を講じていること ※ その他、児童福祉法等改正法の施行に伴う項ずれの手当等所要の規定の整備を 行う。 (3)児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の改正 ○ 児童福祉法等改正法の施行に伴う項ずれの手当等所要の規定の整備を行う。 3.根拠法令 児童福祉法施行令(昭和 23 年政令第 74 号) 第3条第1項第1号ロ(2) 児童虐待の防止等に関する法律(平成 12 年法律第 82 号) 第 13 条第3項 4.施行期日 平成 28 年 10 月1日(予定)(児童福祉法等改正法の一部施行日、整備政令施行日と同日)
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