歯について

第 2 章 こどもの発達
歯について
こどもの発達
元気な歯をつくろう
∼乳歯も大切です∼
歯のはえ方の変化とお手入れの方法
歯がはえてきたらお手入れを始めましょう。
予防接種とは
歯のはえ方
下の前歯がはえてくる
お手入れ方法
●乳歯のはえ始め
乳歯が生えてきたらガーゼで汚れをふきとり
6か月∼1歳
上の前歯がはえてくる
●上下の前歯がはえてきたら・・・
歯ブラシを使ってみましょう。短い時間・
やさしい力で。食後はお茶や水を飲ませま
しょう。
上下の前歯がはえてくる
歯ブラシに慣らす時期
ましょう。
哺乳びん→コップの練習を!
哺乳びんにジュースや乳酸飲料、
ミルク
など甘いものを入れ飲ませることでむし歯
になる危険性が高まります。
1歳2か月∼
1歳6か月
奥歯(第1乳臼歯)がはえる
コップにきりかえていきましょう。 ●奥歯(第1乳臼歯)がはえたら・・・
寝る前の歯ブラシ習慣をつくりましょう。
自分でやりたい時期なので1本こども用の
歯ブラシを準備しましょう。
それとは別に保護者の仕上げみがき用の
歯ブラシがあるとよいですね。
2歳6か月頃
奥歯(第2乳臼歯)がはえる
●犬歯も第2乳臼歯もはえたら・・・
ひとりで歯磨きできるように練習させましょう。
保護者の仕上げみがきも忘れずに!
ぶくぶくうがいの練習も始めます。
●3歳をすぎたら・・・
6 歳
102
自分で歯磨きできるように練習していきます。
最初の永久歯(第1大臼歯)が
はえる
まだまだ仕上げ磨きが必要です。
歯磨きを習慣にしていく時期
1歳4か月∼
1歳9か月
乳犬歯がはえる
第1章
子育て支援サービス
乳歯と永久歯の違い
永久歯
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
歯の表面はエナメル質で覆われています。乳歯のエナメル質は永久歯に比べて薄くて弱くデリケート。
だから、むし歯になりやすいのです!
基本編
乳歯
第2章 こどもの発達
エナメル質
7か月の赤ちゃん
乳歯がむし歯になると永久歯にも影響が・・・
乳歯はあとから生えてくる永久歯を導く目印になっています。また永久歯が生えるスペースを確保する役割も
持っています。乳歯がむし歯になると永久歯が正しい位置にはえることができなくなってしまいます。
か月の赤ちゃん
10
1歳の子ども
違う場所にはえてきてしまう
ことがあります。
1歳6か月の子ども
通常はえてくるところとは
2歳の子ども
歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、奥歯の溝などが
は意識して歯ブラシが当たるようにしましょう。
①歯ぶらしのヘッドが小さめのもの。
②こどもが持つ歯ブラシは柄が太く握りやすい
もの、仕上げ磨き用は柄の長いものがよい
でしょう。
うがいができるようになってから
使用しましょう。
大量に使うと口の中が泡だらけになって、
よく磨けなくなります。使用するときは少量
にしましょう。
5〜6歳の子ども 予防接種について
歯磨き粉はいつから?
4歳の子ども
みがきのこしの多い場所です。歯みがきする際に
歯ぶらしの選び方
3歳の子ども
磨き残しがおこりやすい場所は?
歯について
103
こどもの発達
むし歯をつくる4つの要因と予防のポイント
むし歯菌
糖分
むし歯は、
①むし歯菌
②糖分
③(むし歯菌と糖分が口の中にある)時間
④歯の質
むし歯
という4つの要因が関係しています。
それぞれの予防のポイントを知り、
元気な歯を保ちましょう。
歯の質
時間
①むし歯菌 歯みがきの習慣づけを! 仕上げみがきも行いましょう。
毎日仕上げみがきをしよう
むし歯予防には、毎日の歯みがき習慣が大切です。
自分で歯みがきできるようになっても仕上げみがきは続けましょう。最初は嫌がりますが、繰り返し練習することで
受け入れられるようになります。特に就寝前には丁寧にみがきましょう。
【歯ブラシの持ち方】
嫌がるのを抑えるのはかわいそうに
鉛筆を持つように短めに
感じるかもしれませんが、誤って喉を突いて
持つと磨きやすいです。
しまったりすると大変危険です。子どもの
安全を守るためには必要なことです。
【ブラッシングの仕上げ方】
歯ブラシを歯の表面に直角に
あてます。こまかくやさしく
磨きましょう。
歯みがきの姿勢
足の間に、子どもを仰向けに寝かせましょう。ももとひざで挟んで子どもの体を固定します。嫌がって暴れる
こともありますが、そのときは腕を足の下に通して抑えてあげましょう。
また普段の遊びのなかで、ママのひざに仰向けで寝かせ、ほっぺを触ってあそぶ等の習慣をつけると嫌な姿勢
というイメージが薄れます。少しずつ慣れさせましょう。
104
第1章
子育て支援サービス
②糖分 糖分の量に気をつけましょう
甘いものばかり食べていると、むし歯菌が「食べかす(糖分)」をエサに歯垢
酸は歯を溶かしむし歯をつくってしまいます。糖分の量には気をつけま
しょう。
口の中は通常アルカリ性に保たれています。食事や間食をすると一時的に酸性になりますが
しばらくするとアルカリ性に戻ることを繰り返しています。食べ物を頻繁に与えると口の中で
また飲み物でも酸が強い飲み物の頻回な使用を避けたり、甘いお菓子と組み合わせたおやつ
は避けましょう。
7か月の赤ちゃん
は酸性の状態が続き、常に歯を溶かす環境をつくってしまいます。
0〜2か月の赤ちゃん 4〜5か月の赤ちゃん
③時間 食事や間食の時間を決めましょう!
基本編
第2章 こどもの発達
をつくり酸をだします。
エナメル質が溶け始める
pH5.5∼5.7
2.0
3.0
5.0
ヨーグルト※
3.8
ウーロン茶
6.0
ボトル飲料水
7.0
トマトジュース
5.0
紅茶
5.5
pH
豆乳
7.3
日本茶
6.3
牛乳
6.6
100%オレンジジュース
3.2
サイダー
3.4
乳酸菌飲料
3.6
④強い歯をつくりましょう!
フッ化物には「歯を再石灰化する」
「酸で溶けるのを防ぐ」働き
があります。フッ化物配合の歯みがき粉の利用やフッ化物塗布
歯科健診を受けましょう。
砺波市では1歳6か月∼3歳6か月まで半年おきに歯科健診
を行っています。定期的に歯の状態をチェックしましょう。
またかかりつけの歯医者さんを決めておくことも大切です。
5〜6歳の子ども 予防接種について
を受けて歯の質を高めましょう。
4歳の子ども
フッ化物を利用して質を高めましょう。
3歳の子ども
※ヨーグルト、ヨーグルトドリンクは、酸性の飲み物ですが、溶けた歯の表面を修復する力
(カルシウムやリン)があるので、おやつ等に上手く取り入れるのも1つです。
2歳の子ども
スポーツドリンク
3.5
1歳6か月の子ども
黒酢ドリンク
3.1
7.0
缶コーヒー
6.2
10%オレンジジュース 野菜ジュース
2.8
3.9
コーラ(ノンカロリー)
3.0
6.0
1歳の子ども
コーラ
2.2
4.0
か月の赤ちゃん
10
歯について
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