別紙 1 那珂川町第 2 地域包括支援センター(仮称)業務委託仕様書 1.目的 本仕様書は、介護保険法(平成 9 年法律第 123 号 以下「法」という。)第 115 条の 46 第 1 項の規定 に基づき本業務の委託法人(以下、「法人」という。)が運営する那珂川町第 2 地域包括支援センター(仮 称)において実施する業務に関し必要な事項を定めるものとする。 2.業務委託の名称 那珂川町第 2 地域包括支援センター(仮称)運営業務 3.実施主体 那珂川町(以下「町」という。 ) 4.業務の概要 (1)業務の目的 那珂川町第 2 地域包括支援センター(仮称)(以下「センター」という。)を運営し、圏域内の地域資 源を活用して、高齢者の尊厳保持と自立生活の支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で生活 を継続することができるように多職種・関係機関のネットワーク化を図り、包括的な支援・サービス 提供体制の構築を目指し、地域包括ケアを実現すること。 (2)業務の内容 ① 介護予防ケアマネジメント(第 1 号介護予防支援事業)(法第 115 条の 45 条第 1 項第 1 号ニ) 及び一般介護予防事業(法第 115 条の 45 条第 1 項第 2 号) ② 総合相談支援事業(法第 115 条の 45 第 2 項第 1 号 ③ 権利擁護事業(法第 115 条の 45 第 2 項第 2 号) ④ 包括的・継続的マネジメント事業(法第 115 条の 45 第 2 項第 3 号) ⑤ 多職種協働による地域包括支援ネットワークの構築(法第 115 条の 46 第 7 項) ⑥ 地域ケア会議(法第 115 条の 48) これらの業務の実施については、センターの運営上、基本的な考え方及び業務推進の指針等を明確 にするとともに、業務の円滑で効果的な実施に資することを目的として、町が策定している「那珂川 町 包括的支援事業等の実施に係る方針」の中で定めるため、これに基づき確実に推進すること。 5.委託期間 平成 29 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日まで - 1 - 6.担当圏域 日常生活圏域名 区名 岩戸B地区 道 善 恵 子 片縄谷口 片縄内田 片縄観音堂 下片縄 下片縄西 片縄今池 片縄新町 片縄緑 片縄浦ノ原 片縄丸ノ口 片縄ときわ台 世帯数 7,805 1,177 689 1,132 807 317 664 531 149 330 159 789 874 187 人口 19,166 2,969 1,743 2,789 2,083 726 1,610 1,375 344 753 347 1,863 2,091 473 65歳以上 高齢化率 人口 3,920 20.5% 409 13.8% 435 25.0% 444 15.9% 370 17.8% 188 25.9% 271 16.8% 277 20.1% 124 36.0% 220 29.2% 144 41.5% 470 25.2% 422 20.2% 146 30.9% 平成 27 年 9 月末現在の住民基本台帳登録総数 7.設置場所 センターの設置場所及び設備については、次に掲げる要件を満たすものとし、法人において選定、 設置する。 (1)センターの事務所は、担当圏域内に設置すること。 ※公共交通機関でのアクセスができる等、利便性に配慮されている場所であること。 (2)センターの事務室は独立性を確保した形で設置し、受付カウンターと相談室を確保すること。 (3)受付カウンターは、相談にも対応できるように工夫すること。 (4)相談室を仕切り等により確保する場合は、相談内容が漏れ聞こえない様にする等、 相談者のプライバシーに配慮すること。 (5)利用者に、施設内容が分かるように、センターの看板及び案内板を 1 箇所以上設置すること。 (6)駐車場は、利用者専用のスペースを確保し、障がい者にも配慮したものとすること。 ※従事者の通勤用駐車場は、従事者が各自で用意又は別に法人で用意すること。 また、事務所及び駐車場は、身体が不自由な方にも利用しやすいように、バリアフリーに 配慮すること。 なお、最終的な設置場所については、町と協議の上、決定する。 8.人員配置及び管理者 (1)職員体制は、次の①、②及び③の資格を有する専従の職員を各 1 名以上配置すること。 ① 保健師その他これに準ずる者 (ア)保健師 (イ)地域ケア、地域保健等に関する経験のある看護師 ※看護師には准看護師は含まない ② 社会福祉士その他これに準ずる者 (ア)社会福祉士 - 2 - (イ)福祉事務所の現業員等の業務経験が 5 年以上又は介護支援専門員の業務経験が 3 年以上あ り、かつ高齢者の保健福祉に関する相談援助業務に 3 年以上従事した経験のある者 ③ 主任介護支援専門員その他これに準ずる者 (ア)主任介護支援専門員 (イ)ケアマネジメントリーダー研修を終了し、介護支援専門員としての実務経験を有し、かつ 介護支援専門員の相談対応や地域の介護支援専門員への支援等に関する知識と能力を有す る者 ※ただし、上記の 3 職種が役割を果たし、チームとして力が発揮できるような指導体制をとるこ ととし、具体的な内容については事業提案の中で明らかにすること。 (2)勤務形態 上記(1)①、②及び③のいずれの職種も常勤・専従で配置すること。 (3)管理者 上記(1)①、②及び③の職員を統括し適正な業務指導ができる者 1 名を、管理者(センター長) として定めるものとする。 (4)配置職員の登録 当該業務に従事する者をあらかじめ町に報告すること。 (5)職員の長期休暇等 上記(1)①、②及び③に規定するいずれかの職員が育児休暇又は長期の病気休暇等を取得する場 合は、速やかにこれらに準ずる者を代替職員として補充すること。 9.運営内容等 (1)業務時間等に関する事項 ①業務日 業務日は、原則として月曜日から金曜日までの週 5 日とする。 ただし、年末年始(12 月 28 日から 1 月 3 日まで)及び国民の祝日に関する法律(昭和 23 年法律 第 178 号)に規定する休日は含まない。 ②業務時間 業務時間は、原則として午前 8 時 30 分から午後 5 時まで(休憩時間 45 分)とする。 ③相談体制 業務間内においては、相談業務等に対応できる体制をとること。やむを得ず、相談業務等に対応 することが困難な場合は、上記「8 人員配置及び管理者(1)①、②及び③」のいずれかの従事者に 連絡を取ることができる体制を構築しておくこと。 ④緊急時体制 業務時間外においても、緊急時には、センター職員に対して連絡等、対応ができる体制を構築し ておくこと。 (2)設備等に関する事項 ①町が用意する物品等 総合行政パソコン(住民基本台帳情報が閲覧できるもの)1 台 ※このパソコンは、町が指示した場合を除き、事務室からの持ち出しは不可とする。 ※利用については、法人の善良なる管理者の注意をもって管理し、故障、損傷または紛失等があ - 3 - ったときは、ただちに町に報告するものとする。この場合、法人の故意または過失に起因する と認められるときは、法人の負担により賠償するものとする。 ②法人が用意する物品等 事務室には、机、椅子、施錠できる書類保管庫のほか、専用の固定電話・ファックス、パソコン (マイクロソフト Word、Excel 及びセキュリティ機能を確保)、プリンターを設置するとともに、専 用の電子メールアドレスを取得すること。 その他、当該業務遂行に関連して必要な備品類は、法人の負担で設置すること。 (3)セキュリティに関する事項 ①セキュリティ対策 従事者に対して機密保持に関する誓約書を提出させるとともに、個人情報保護の研修を受けさせ ること。 ②セキュリティ体制 個人情報の漏えい等を防止し、個人情報に関する適正な管理を行うこと。もし、事故が発生した 場合には必ず報告すること。また、個人情報の管理状況については、必要に応じて町職員が立ち入 り検査できるものとする。義務違反または義務を怠った場合には、契約解除等の措置を取ることが できる。 (4)業務報告等に関する事項 ①月次報告 業務等必要な記録の集計及び当該業務の状況報告を行うとともに、振り返りの分析を行い、次月 における業務改善報告を行うこと。 ②実績報告及び決算書 年度単位で、月次報告の集計及び当該業務の状況報告、次年度における業務改善報告を行うこと。 ③事業計画書及び予算書 次年度の事業計画書と、事業実施に伴う予算書を年度当初に提出すること。 ④その他の報告 苦情等案件については、文書により町へ報告すること。また、システムトラブル等緊急時は遅滞 なく町へ報告すること。 10.事前準備 センターを平成 29 年 4 月 1 日から運営するために、次に掲げる事項等の準備を行う必要ある。ただ し、事前準備は委託業務には含まず、事前準備に係る費用は法人の負担とする。 (1) 現存ケースの引き継ぎ(利用契約の締結及び重要事項の説明を含む) (2)平成 29 年度の事業方針に関する事項を決定する会議への出席 (3)町が貸与するパソコンを設置するためのスペースの確保、入力等に関する準備 11.委託料の請求・支払 (1)請求 受託者は、上半期(4 月)と下半期(10 月)に委託料の請求書を町に提出すること。 ただし、その他の事業単価に関わるものについては、翌月 10 日までにその月分の実績を報告し、請 求書を提出すること。 - 4 - (2)支払 町は、適正なる請求書の受理後、30 日以内に委託料の支払いを行うこととする。 12.法令等の遵守 センターの運営にあたり、介護保険法ほか関係法令を遵守すること。 13.公平・中立性の確保 法人は、センターを運営するにあたり、正当な理由なく特定の事業者・団体・個人を有利に取り扱 うことがないよう、公平・中立性の確保に十分配慮すること。 14.契約の解除 (1)本仕様書に定める業務の運営において、違反があったときは、町は、契約の一部又は全部を解除し、 委託料の支払いをしない若しくは委託料の一部又は全部の返還を求めることができる。 (2)(1)の理由により契約を解除した場合、町は、損害賠償又は違約金を求めることができる。 15.協議事項 本仕様書に定めのない事項又は解釈の疑義が生じた事項については、必要に応じて町と法人との協 議のうえ、これを定めるものとする。 16.その他 (1)センターの事業に係る経理と、他の事業に係る経理とを明確に区分すること。 (2)業務の質を向上させるため、自己評価に務めること。 (3)事業の実施状況を確認するため、統計資料、相談件数及び相談内容、処理状況など必要な資料を整 備すること。また、随時、資料の提出を求める場合があるので、事業実施状況等は常に整理しておく とともに、求めに応じて速やかに提出できるようにすること。 - 5 -
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