大学院生の皆さんへ

大学院生の皆さんへ
わた
なべ
しげ
と
大学院研究科長 渡 部 重 十
世界の各地で勃発する争い、地球温暖化に伴う異常気象など、あらゆる情報が瞬時に世界をめぐる時
代に入りました。GNSS 衛星を利用した GNSS センサーの小型化により、誰もが携帯情報端末で位置情
報を把握できるようにもなりました。安価で小型のセンサーが社会に広まることで、様々なかつ膨大な
情報が世界中にあふれています。
情報・通信機器だけでなく、物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続し相互に通信
することで、制御や計測などを行う「モノのインターネット、IoT:Internet of Things」が始まってい
ます。IoT で得られる膨大なデータ(ビッグデータ)と ICT(情報通信技術)を活用することで、より
豊かな社会を私たちは実現しようとしています。私たちの情報化社会は、その黎明期から今日まで非常
なスピードで進化・変革を繰り返してきました。インターネットなど、私たちの生活全般を取り巻く環
境は、ICT 抜きでは存在できないような社会になりつつあります。今後もこの傾向はとどまるところ
を知らず、多くの新しい産業分野が出現し、予想さえ出来ない新しい価値や文化が生み出される可能性
を持っています。
IT 社会の到来と国際情報化の幕開けに先駆け、「情報」を大学名に取り入れて開学した北海道情報大
学は、
「産学協同の精神の下、豊かな国際性、創造力ある人間性を涵養し、実学に裏付けられた実践的
な専門教育を通して、我が国の国際情報通信社会の進展に貢献する高度情報通信技術者を育成する」こ
とを使命としています。
「情報化社会の新しい大学と学問の創造」を建学の理念とし、情報社会・文化
の進展に寄与する人材育成を教育目標としています。本学大学院経営情報学研究科は 1996 年(平成 8 年)
に開設され、経営や情報、マルチメディアなどの専門分野においてより豊富な学識と実践的で高度な専
門知識及び技術修得を追究し、創造性豊かな社会人・技術者・研究者並びに先端科学技術の発展に貢献
できる有為な人材を育成することを目的としています。学部教育を基礎として社会の様々な分野で利用
できる高度な知識と技術を講義や演習さらには研究開発を通して学びます。アカウンティング・マネジ
メント、システムデザイン、クリエイティブメディアの 3 分野を本学大学院の研究開発分野とし、問題
発見能力とその解決力を育成すべく、実践的な場を想定したカリキュラムを用意し、これからの社会に
おいて活躍しうる人材の育成を目指しています。そのためには、生涯にわたって主体的に学ぶ力、情報
通信技術社会に役立つ高度な情報技術と専門知識、国際感覚やモラルなど豊かな人間性、コミュニケー
ションとプレゼンテーション能力、自ら問題を見つけ出し解決のために工夫できる能力、知識のみでは
なく生きるための知恵が必要です。本学大学院で、これらの知識の獲得、能力の育成と発展を期待して
います。本学大学院では 200 名ほどの修了生を社会に送り出しました。修了生は、それぞれの分野で専
門知識や技術を生かして活躍しています。
情報とは、コンピュータやプログラムだけを指す言葉ではありません。人と人の結びつき、人と社会
の結びつきを、より強く、楽しく、身近なものへと変えていく手段に、情報はなっています。本学大学
院で情報通信技術を基礎とした情報社会で必要な知識と技術を学び、豊かな生活と社会で活躍できる人
になることを期待しています。
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