「自分がしたいこと」ではなく 「社会に求められること」のために、 動き続けるチームをつくる! - 多様な資源を獲得するために IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/ IIHOEって? 組織目的: 地球上のすべての生命にとって、 (1994年) 調和的で民主的な発展のために 社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援 「NPOマネジメント」(99年~11年)、「ソシオ・マネジメント」 育成・支援のための講座・研修 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件) 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年60県市) 調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」 「協働環境」 「自治体の社会責任(LGSR)」 ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社) 2020年の地球への行動計画立案 専従3名+客員1名、東京(新川)、約3900万円 故・加藤哲夫さん(せんだい・みやぎNPOセンター)が つなプロメンバーに遺した言葉(6月25日) 緊急時には傷口に絆創膏を貼るような仕事が必要。その中 でつなプロは、一見見えないニーズを発掘し、マイノリティの ニーズに応えようと発足し、活動していただいた。 残念ながら今までの市民活動・市民運動は、社会がつくりだ した矛盾の後始末だった。しかし我々NPOの本来の役割は しくみをつくり、提案をし、そして、新しい社会構造と参加のし くみを世の中に位置付けていくことだ。 見えるニーズに即応することはわかりやすく、この3か月、人 はたくさん動いたと思うが、ここから先は、ニーズが見えない 状態に入ってしまう。見えないものを可視化したり、見えない ものの中から何が重要かをきちんと取り出して、対策を立て るためにも、できるようになるためにも、つなプロの調査力と そのノウハウを地域に移行していってもらいたい。 助成機関などとの関係では、 ・セブン-イレブン記念財団公募助成 最終審査員(05年~) ・トヨタ環境基金 一次選考担当(07年~) ・科学技術振興機構 社会技術研究開発センター 実装支援プログラム(08年~) ・あの「エコポイント」アドバイザー委員! ・日本郵便 年賀寄附金 評価委員(10年~) ・文部科学省 公民館等社会教育活性化支援P 審査委員(13年~) ・社会起業塾イニシアティブ 塾長/シニアメンター(02年~) (旧・NEC社会起業塾、10年~NEC・横浜市・花王) ・東海若手起業塾(08年~) ・パナソニックNPOサポートファンド 環境分野 選考委員(04年~)、委員長(06-11年度) ・経産省ソーシャル/コミュニティ・ビジネス支援事業 など 資金提供者は何を期待しているか? 状況の緩和・改善 → ニーズに対する効き目 原因の解消 → 再発の抑制・防止 基盤の整備 → 団体内でも、社会にも 担い手の成長 → 特に、自主財源率の改善 あなたは 「社会を変えたい」のか、 「社会に良さそうなことを したい」だけなのか? 私たちを待つ人は、 どこに、どれだけいるか? その人々にいつ、 どのように届けるか? 私たちはそれを刻んだ上で、 今日の活動を始め、 終えているか? 自分たちの活動をニーズから説明する テーマ (取り組むことを20-30文字で) 理想・目標 (対象はどんな状況だといいか) 動機 (なぜ取り組もうと決意した?) 現実 (対象は現在どういう状況か) 課題 (理想と現実の差を埋めるには 何が必要か?) 主な対象群? ① ② ③ ④ ⑤ 対策案 (どんなことを、どんな工夫して 実施するか) 原因 (課題はなぜ・どういう経緯で 生まれたか?) 想定される影響 (放置するとどうなってしまうか) 先行事例 (他地域・国ではどうしてるか) 期待効果 (実施するとどう良く変わるか) NPO: Not-for-Profit Organization 民間で公益かつ非営利の活動を継続する組織 民間: 官から独立し、依存しない運営 自発性・自律性が本質! 活動: 考える・話すだけでなく、行動して実現する 組織: 目的を共有するチーム 公益: 「共益・私益」=利己ではなく、利他 目的の共有が、責任の共有と、役割の分担を可能にする 「不特定多数」ではない!→求められ、開かれているか 非営利: 「営利」=収益を分配するのではなく、 社会に再投資する 「収益性の有無」ではなく、「収益の使途」の問題! NPOも同好会も「市民活動団体」 事業や活動は、 何のため・ 誰のため? NPO 同好会 公益=利他 必要としている こと・人のため 共益・私益=利己 「私たちだけ」 のため 何を満たすために ニーズ 事業・活動する? =求められること 必要な資源は どうまかなう? 受益者負担も 求めつつ、不足は 寄付・助成・補助 など公費で補う ウォンツ =したいこと 自費 → ニーズをどう把握し、表現できるか? NPOは、最大ではなく 最適をめざす 企業は、分配する利益の最大化のために 規模の最大化をめざす。 NPOは、課題解決や理想実現のために 価値の最適をめざす。 最適な規模や、最適なスタイルは? 借り物競争は得意? 「年間事業(目標)額」と「活動開始後の年数」で見ると 年間事業 (目標)額 5000万円 社会の「変革推進」力: (他セクターと連携して)社会を変える戦略、 メディアによる社会啓発、生態系(コミュニティ)づくり、・・ 社会の「しくみづくり」力: 社会と事業の中期戦略、 政策提言、他団体の育成、・・ 1000万円 300万円 事業の「継続」力: 自主財源拡充、開示、育成、労務、 他団体・企業・行政との協働、・・ 事業・組織の 「見直し・建て直し」力: 理事会、 事業&組織評価、 他団体との統合、 ・・ 事業・団体の「最低限の運営」力(義務のレベル): 業務品質管理、ボランティア・マネジメント、広報、会議、 会計、・・ 3年 10年 開始後の年数 →団体の目標と現状との差(=課題)に応えているか? そもそも団体が「社会における役割」を意識しているか? 富山市も、これまで20年と、これから20年は違う 1990年 計(人) 0~14歳 2000年 2010年 2020年 2030年 408942 420804 421953 407814 381752 ▲9% +3% 71407 59544 55892 40822 39579 ▲29% ▲21% 15~64歳(A) 279458 280871 262692 235033 218928 (生産人口) 77% ▲16% 93% ▲6% 83% 80103 103369 124759 123245 65歳~(B) 高齢者率 56584 13.8% 19.0% 24.5% +82% 30.6% 32.3% +52% A÷B 4.9人 75歳~ 3.5人 26308 2.5人 51432 1.8人 65544 1.7人 78580 +95% +27% +19% 85歳~ 7060 14687 23033 29628 208% +108% 326% +56% 419% +28% 介護ニーズは80歳代で急増する 計 人数 介護+予防 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95- 85- 29,484 8,272 7,018 5,992 4,376 2,454 1,029 342 3,825 318 620 969 1,004 620 268 1,892 3,968 170 人口比 13.5% 2.1% 4.5% 10.3% 22.1% 40.9% 60.2% 78.2% 49.4% 総数比 (100) 4.3% 8.0% 15.6% 24.4% 25.3% 15.6% 要介護3- 1,661 68 121 226 人口比 5.6% 0.8% 1.7% 3.8% 総数比 (100) 4.1% 7.3% 13.6% 21.1% 24.5% 18.7% 10.6% 53.9% ’15 +予防 4,865 200 352 655 1,110 1,309 860 378 2,547 要介護3- 2,068 80 135 239 402 531 432 249 1,212 10→15 +406 +12 +13 +13 +51 +124 +121 +73 +317 ’20 +予防 5,742 168 415 731 1,186 1,531 1,151 559 3,241 要介護3- 2,489 67 159 267 430 621 578 368 1,567 15→20 +422 -13 +24 +28 +28 +90 +146 +119 +355 ’25 +予防 6,529 146 349 869 1,334 1,660 1,384 788 3,832 要介護3- 2,879 58 133 317 483 673 695 518 1,887 20→25 +390 -9 -25 +50 +54 +52 +117 +150 +320 351 407 331 6.7% 47.7% 176 895 8.0% 16.8% 30.3% 51.5% 23.4% 2020年の富山市は? 高齢者率は?→30.6%(全国より10年早い)! 高齢者1人を支える生産人口は、わずか1.8人! 75歳以上は?→6.5万人(6人に1人)! ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要? 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える? 高齢者の健康 = 地域の資源 + 資産! 生産人口は?→10%減(00年比16%減) ! 市税収入は? 既存インフラの補修コストは? 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ 市債残高は? 消費税は、いくら必要? 富山市の高齢者・後期高齢者のくらしは? 2000年 2005年 2010年 人口(千人) 420,804 421,239 421,953 80,103 90,503 103,369 高齢者 26,308 43,005 51,432 後期高齢者 6.3% 世帯数 高齢者単身 後期高齢者 単身 2015年 416,819 119,062 57,832 2020年 407,814 124,759 65,544 10.2% 12.2% 13.9% 16.1% 145,821 151,727 8,179 10,351 159,151 13,164 161,011 15,935 159,458 17,102 1792+6387 2466+7885 3362+9802 3,720 4187+11749 4551+12551 5,298 7,331 8,803 10,293 717+3003 1117+4181 1444+5887 1684+7118 1944+8350 後期単身率 高齢者夫婦 14.1% 8,422 12.3% 10,655 14.3% 13,215 15.2% 15,817 15.7% 16,885 後期 夫婦 高齢世帯率 後期世帯率 1,620 11.4% 3.7% 2,702 13.9% 5.3% 3,929 16.6% 7.1% 4,810 19.7% 8.5% 5,674 21.3% 10.0% 富山市の財政はどう推移する? 単位:億円 05年度 歳入 市税(対 歳入) 個人(同) 法人(同) 固定資産(同) 地方債 1822 681(37%) 182(10%) 93( 5%) 308(16%) 179( 9%) 歳出 職員給与 1773 217 10年度(05比) 1660 682(41%) 215(13%) 76( 4%) 294(17%) 292(17%) 1627 183(-15%) 3,487 職員数 3,191(- 8%) 208 222 公債 187 201 公営事業繰入 (国民健康保険) ( 21) ( 20) (下水道) ( 80) ( 69) (上水道) ( 3) ( 2) (病院) ( 13) ( 16) (他(介護保険等)) ( 67) ( 91) 扶助費(対 歳出) 171( 9%) 262(16%) 将来負担(対 税収・年) 2569(3.8倍) 2123 地方債残高 589 支出予定 143 積立金 2662(3.2倍) 2423(+14%) 351(- 40%) 113( - 21%) 12年度(同) 1585 688(43%) 226(14%) 76( 4%) 283(17%) 200(12%) 15年度? 10年 個人住民税 51,039円/人 生産人口 10年比 - 6% 05年比 -10% 1561 人件費・扶助費・ 178(-17%) 公債費を除く 3,023(-13%) 歳出額(≒調達額) 239 38.4億円(64%) 208 後期高齢者 ( 24) 10年比 +12% ( 68) ( 1) 05年比 +34% ( 12) ( 99) 272(17%) 2629(3.8倍) 10年630,903円/人 2463(+16%) 305(- 48%) 139( - 2%) NPOは「1歩先の視野・半歩先のプログラム」 中間支援は「2歩先の視野・1歩先のプログラム」 支援者・協力者 受益者・利用者 (市民・企業・行政) (ひと・動植物・自然環境) 「課題解決や理想実現を 支援・協力したい!」という意思と 資源(人材、資金、物資、施設、 情報、権限、・・・) 過去・現在・近未来の ニーズ ニーズに効果を生む 合理的なプログラム 現場の過去・現在・未来の ニーズを見据えた、 効果を生む事業と 組織づくりの支援 中間支援機関 受益者・利用者の 過去→現在→近未来の ニーズに、効果を生む 合理的なプログラム 効果を生む 事業&組織づくり 事業系NPO
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