売上高(億) 資生堂の国内戦略と中国戦略 資生堂の国内戦略と中国

藤崎ゼミナール
片山尚亮 高橋涼南
伊藤龍也 澤田恵里
資生堂の国内戦略と中国戦略
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目次
資生堂概要
 国内戦略
 国外(中国)戦略
 国内中国比較
 考察
 参考資料

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資生堂の概要
創業
1872(明治5)年
資本金 645億円 (2009年3月31日現在)
代表取締役社長 前田 新造
売上高 連結 6,903億円 (2009年3月期)
単独 2,645億円 (2009年3月期)
従業員数 3,500名(グループ従業員数 28,810名)
(2009年3月31日現在)
従業員数 3,500名(グループ従業員数 28,810名)
(2009年3月31日現在)
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経営理念
私たちは、多くの人々との出会いを通じて、
新しく深みのある価値を発見し、
美しい生活文化を創造します!!
行動規範
社長:前田新造
1.お客さまの喜びをめざそう
2.形式にとらわれず結果を求めよう
3.本音で語りあおう
4.広く深く考え、大胆に挑戦しよう
5.感謝の心で行動しよう
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マーケットシェア@国内
1位,資生堂 ・・・6732億
2位,花王
・・・5883億
3位,コーセー・・・1781億
4位,ノエビア・・・586億
売上高(億)
資生堂
花王
コーセー
ノエビア
マンダム
ファンケル
ナリス化粧品
国内マーケットシェアは
上位2位で73.3を%を占有
エイボンプロダ…
ドクターシーラボ
ミルボン
0
4000
8000
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資生堂:沿革
~70年代まで
業績を順調に拡大
80年代~
長い低迷の時期に突入
ここから脱却のため,
資生堂は新しいスローガンを設定
そのスローガンとは….
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資生堂「3つの夢」
100%お客様志
向の会社に
生まれ変わる
大切な経営資源
であるブランドを
輝かせる
魅力ある人で
組織を埋め尽くす
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100%お客様志向!
・ビューティコンサルタント(BC)の販売ノ
ルマの撤廃(2006年)
販売ノルマがあると、BCは商品販売
を優先させ、
顧客の求めるサービスを提供できな
くなる
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100%お客様志向!
BCの評価指標
販売件数
商品販売の優先
↓
サービス力の低下
顧客満足度
&
再来店度率
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100%お客様志向!
BCの評価指標
販売件数
信頼の獲得
商品販売の優先
↓
サービス力の低下
顧客満足度
&
再来店度率
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メガブランド戦略①
多ブランド化
戦略
新商品をどんどん開発
手間と資産
が分散
ブランドの増えすぎ!!
→ブランドが小粒になってしまった
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メガブランド戦略①
多ブランド化
戦略
新商品をどんどん開発
認知度
ブランドの増えすぎ!!
Down↓↓
手間と資産
が分散
→ブランドが小粒になってしまった
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メガブランド戦略②
具体結果
マキアージュ(ピエヌ+プラウディア)化粧品
わずか半年で認知率80%を達成
ツバキ
ヘアケア
他社ブランドを追い抜き
シェアトップを獲得
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メガブランド戦略③まとめ
多ブランド化戦略
商品数・・・・多
マーケティング予算
広告宣伝
・・・広く浅く
メガブランド戦略
商品数・・・・少
マーケティング予算
広告宣伝
・・・狭く深く
リ
ソ
|
ス
の
集
約
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SWOT分析
~資生堂~
・国内での圧倒的な総合ブラン
ド力
・おもてなしの心をベースとし
た応対ノウハウの高さ
すぐれた研究・開発力と
確かな品質
海外における化粧品の需要の増
加
消費者の多様化
コンビニなどの高成長チャネル
での低迷
資生堂の中で希薄化しているブ
ランド
同業他社の強力ブランド
シャンプー市場のシェア争い
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他社戦略
花王(カネボウ)
ブランド見直し
Ex)コフレドールの誕生
コーセー
あえてメガブランドでは
なく、ターゲットを絞る
やり方
過去最高の広告費
→独自
路線
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SWOT分析
~花王~
・原材料からの一貫生産体制を
保有している。
・物流および販社制度に優位性
がある。
・化粧品事業の収益が悪化して
いる。
・国内市場は飽和状態となって
いる。
・アジア市場に成長機会があ
る。
・消費者のメタボリックシンド
ローム対策の意識が向上してい
るため、機能性食品・飲料の成
長が期待できる。
・景気低迷の長期化と価格競争
の激化から消費者物価の下落が
続いている。
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参照:DARECON
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資生堂の事業別売上高
その他の事業
100億円
連結売上高
海外化粧品事業
2366億円
国内化粧品事業
3976億円
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資生堂概要②海外拠点
海外進出国・地域 / 73カ国
海外生産拠点 / 10カ所
(台湾、中国、アメリカ、
フランス、ベトナム)
海外研究開発拠点
/ 7カ所
(中国、アメリカ、
フランス、タイ)
(資生堂HPより引用)
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なぜ中国進出なのか?
市場規模がでかい
顧客創造が可能
⇔国内が飽和状態
中国での市場傾向が
Good!
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中国のGDPと化粧品市場
2009年中国人一人あたり
GDP→4000ドル超
中国GDP(億元)
500000
450000
400000
350000
衣食住が足る↓
・消耗品購買率が上昇
・美意識UP
300000
250000
200000
150000
100000
50000
0
1
9
9
0
1
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9
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9
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1
9
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9
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0
0
0
2
0
0
1
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0
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0
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0
0
7
2
0
0
8
2
0
0
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中国GDP(億元)
化粧品の購買能力UP!!
=チャンス
女性の社会進出も大きく影響!
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資生堂の中国進出~時系列比較~
中国進出の年:沿岸部戦略
3~4割/年で売上高上昇
世界的金融危機勃発
→高額商品売れ行き低下
.
内陸部戦略
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中国化粧品市場
出所:http://www.cjcci.biz/sansi_pdf_2004/2_3_3.htm
http://www2.mdbnet.com/chinainfo2/databank/kagaku_gomu/012.html
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資生堂の中国における戦略
強み
弱み
日本企業
中国進出1位
市場が
整っていない
市場教育
美容部員の派遣制度!
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資生堂の内陸都市進出
年
行動
目的
2004年
内陸都市に
専門店網を敷き始める
内陸部シェア獲得
2006年
専門店専用ブランド
「urara」投入
購買能力のある
顧客層獲得
⇔沿岸部
2009年
3500店舗出店
より多くのシェア獲得
認知度UP
今後2~3年
更に1000店舗出店
〃
28
29
化粧品世界最大手・仏ロレアルとの比較
ロレアル
社風(?)
資生堂
誰でも間違える権利があ お客様の役に立ち、社会に
る
貢献する
「マキアージュ」
「メイベリン」
主なブラン
「マジョリカマジョルカ」
「ザ・ボディショップ」
ド
「ピエヌ」「ウーノ」
「イヴ・サンローラン」
「TSUBAKI」
戦略
・ロレアルは多くのブラ
ンドをもっているが、ロ
レアルの名を前面に出さ
日本で培ったサービスを
ず、各ブランド名で勝負
主軸に需要を創造し、展開
している。
している。
・中国の既存企業を買収
することにより、業容を
拡大させている。
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SWOT分析
~資生堂~
アジアの肌に合う化粧品
“SHISEIDO”としてのブランド確立
販売スタッフのサービス力
アジア市場に成長機会がある
特に内陸部
シェアで圧倒的に他企業に劣っ
ている(負けている?)
他社の強力ブランドが多い
化粧品市場のシェア争い
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SWOT分析
~ロレアル~
既存企業の買収により、新たな
顧客層を獲得できる
アジア市場に成長機会がある
特に内陸部
ブランド名を前面に出すため“ロ
レアル”としての認知度は低い
他社の強力ブランドが多い
化粧品市場のシェア争い
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外部環境分析~国内・中国比較~①
外部環境要因
国内
中国
市場熟成度
飽和状態
開拓の余地あり
認知度
高い
低い
ターゲット
顧客の奪い合い
需要の創造
市場規模
1.3億人
約13億人
競合企業
花王
ロレアル・その他
法人税
40.69%
25.00%
1人当たりGDP
34,254ドル
2,485ドル
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資生堂の今後の戦略
~中期活動計画より抜粋~
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考察
化粧品業界国内最大手の資生堂であるが、こ
れまで順調に売り上げを伸ばしてきた。
しかし、国内化粧品業界が飽和状態になって
いる現在シェアの奪い合いとなっている。
今後、現状売り上げの1/3でしかない国外化粧
品事業が伸びていくと予想される。
殊中国においては需要の創造が、鍵となって
くる。
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参考資料
業界動向Search.com
(http://gyokai-search.com/3-kesyo.htm)
資生堂ホームページ
( http://www.shiseido.co.jp/ )
資生堂 2009年 中間報告書
日経ビジネス2009/08/24号pp24~31
日経ビジネス2009/06/29号pp22~25
日経ビジネス2002/10/14号pp52~56
LO'real http://www.loreal.com/_en/_ww/index.aspx?
ウィキペディア‐ロレアル
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AB
立行政法人 経済産業研究所
http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/03121701.html
Beautiful Japanese, Beautiful Strategy
http://keio-marke.com/essay/shinnyuu2008/siseido5.pdf#search='資生堂 threat‘
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参考資料






中国
GDPhttp://www.21ccs.jp/china_performance/performance2007_02.
html
中国GDP成長率
http://www.brics-jp.com/china/gdp.html
日経マネー2010年5月号
http://bizboard.nikkeibp.co.jp/houjin/cgibin/nsearch/md_contents.pl/0000283971.html?NEWS_ID=000028
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