第7講

マーケティング・マネジメント
トータル・マネジメント
1
戦略と戦術
戦略的マーケ
ティング
戦術的マーケ
ティング
2
戦略的マーケティング
市場の細分化
市場の選択と集中
価値のポジショニング
3
マス・マーケティング
• あらゆる顧客を対象にして1つの製品を大量
に生産、流通、販売、プロモーションを行う
• 最大の潜在市場を開拓
• コストの削減と低価格を実現
4
戦略的アプローチ
• 提供する価値に満足する顧客により効果が
高まる
• 製品を開発する前から、市場の細分化、市場
の選択と集中、価値のポジショニング開発を
実施
5
市場の細分化
(Segmentation)
• 類似したニーズや欲求を共有するグループに
分類
– 同じマーケティング刺激に対して同じように反応
するグループ
• 細分化の基準
– 地理的な要因
– 人口統計学的な要因
– 社会的な要因
– 心理的な要因など
6
市場の選択と集中
(Targeting)
• 市場セグメントの規模、成長性、収益性、規
模の経済性、リスクといった側面から特性と
魅力度を評価
• 企業の目的、経営資源などを考慮し標的市
場を選択
7
価値のポジショニング
(Positioning)
• 標的市場において、顧客に提供する価
値を確立
• ポジショニングでは、競合他社との間で
明確な差別化を行うことが重要な課題
8
戦術的マーケティング
(マーケティング・ミックスの開発)
価値の提供
価値の伝達
9
価値の提供
製品・サービス開発
価格設定
資材調達
製造
流通サービス
10
価値の伝達
営業
販売促進
広告
11
マーケティング努力の設計図
• 企業レベル
– 明確なミッションの確立
– 事業の評価と経営資源の配分
• 事業部レベル
– 具体的なマーケティング戦術の策定
12
事業の定義
• 「何を販売しているか」では事業の定義はで
きない
• 事業は、会社の名称とか法令、基本定款に
よって定義されるものではない
• 事業は顧客が製品を買ってどんな欲求を満
足させるのかによって定義される。
• 事業の定義を明確にするためには、顧客・市
場・用途から多元的に分析する必要がある。
13
戦略的事業単位
• 戦略的事業単位とは独自のマーケティング戦
略を必要とする事業
• それぞれの事業に対して経営資源を配分
• それぞれの事業が策定する戦略と計画によ
る成果に責任を持つ
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BCGポートフォーリオ
事業の流れ
市
場
成
長
率
問題児
金のなる木
負け犬
事業の流れ
高
花形
低
高
低
相対的市場占有率・競争ポジション
15
事業の戦略
SWOT分析
目標設定
戦略策定
実践とフィードバック
16
マーケティング環境分析
外部分析
企業や組織に影響を与える外部環境を分析
マクロ環境
ミクロ環境
内部分析
経営者がコントロールできる
組織の内部環境を分析
17
外部マクロ環境
•
•
•
•
•
•
デモグラフィック環境
経済環境
社会・文化的環境
自然環境
技術的環境
政治・法律的環境
18
外部ミクロ環境
•
•
•
•
•
•
顧客
競合他社
流通業者
供給業者
一般大衆
利害関係者
19
内部環境分析
•
•
•
•
人的資源(ヒト)
物的資源(モノ)
資金力(カネ)
無形財産・無体財産(情報)
20
SWOT分析
好ましい
好ましくない
内
部
環
境
強み
Strengths
弱み
Weaknesses
外
部
環
境
機会
Opportunity
脅威
Threat
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目標設定
• 存続と繁栄に影響を与える領域におい
て目標を設定
• 目標こそが事業が目指すべき成果と手
段を明らかにする
• 具体的な期限と規模を明示
• 目標間のバランスを考慮
22
5つの競争要因
①新規参入の脅威
②既存競争業者の強さ
③代替製品の圧力
④流通業者の交渉力
⑤供給業者の交渉力
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コスト・リーダーシップ
• 技術・原材料調達・製造・流通などのコストを
低減
• 競争他社よりも低価格を実現
• 大量生産に対する巨額の投資
• 参入初期には赤字
• 低コスト維持のために再投資が必要
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差別化
• 差別化することで特異・一意・特別・ユニーク
な価値を創造
• 非価格競争
• 競合他社からの攻撃を回避
• 平均以上の収益の確保
25
集中
• 特定のセグメントに対して経営資源を集中
• コストリーダーシップと差別化を同時に展開
• 獲得可能な市場の大きさに限界
26
実践とフィードバック
• 事業戦略を実践し成果と外部環境の変化を
観察
• 成果と環境の変化にあわせて事業戦略を修
正
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トータル・マネージメントの重要性
• マーケティングの対象は顧客・従業員・取引
企業・投資家を含む
• 顧客は多様な価値を求め、発言力・影響力を
持つ
• 企業は最適なパートナーと共に活動
• マーケティングの対象が多元的
• 成果を出すためにはプロセス全体のトータル
マネージメントが必要であり課題
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