2要因の分散分析

演習Ⅱ(Rの勉強)第6回
10月30日
石屋 宜範
2要因の分散分析
• 2つの独立変数におけるいくつかの水準の相
違を検討する仮説を設定した際の分析方法
例)学年、性別とテストの点数
• 2つの独立変数を組み合わせて仮説を設定
し,あるひとつの従属変数への影響(これを
「効果」という)について検討する分散分析
2要因の分散分析
• 主効果(main effect)とは
– それぞれの独立変数がそれぞれ「独自」に従属
変数へ与える単純効果のこと。
• 交互作用(interaction)とは
– 独立変数を組み合わせた場合の複合効果のこと。
– 特定のセルにおいて要因Aの主効果と要因Bの
主効果だけでは説明できない組み合わせ特有の
効果がみられること。
• 2要因以上の分散分析では,交互作用の検
討が重要なポイントとなる。
2要因の分散分析の手順
①2要因の分散分析では,まず,2つの要因の
交互作用を検証する。
②交互作用が認められたら,単純主効果の検
定を行う。
– たとえば要因Aと要因Bの交互作用が有意である
時,要因Bのある水準での要因Aの主効果,要因
Aのある水準での要因Bの主効果について分析を
行うこと。
– 単純主効果が有意である場合には,必要に応じ
て多重比較を行う。
2要因の分散分析の手順
③交互作用が認められなかったら,主効果を検
定する。
– 主効果が有意である場合には必要に応じて多重
比較を行う。
Rコマンダーの手順
「統計量」→「平均」
→「多元配置分散分析」
「因子」を複数選択、
「目的変数」をひとつ選択
Rコマンダーの手順
どうやらRコマンダー単独で、
これらの下位検定(単純主効果の検定
等)をすべてカバーすることはできない
ようです。
実際にやってみる
• 健康条件(condition)と性(sex)の成績
(score)への影響について考える。
最後に
• 何事も完全にこなそうとする完全主義が高い者は,
数多くの失敗を経験した時に,完全主義が低い者
よりも抑うつ的になると考えられる。
この分析を行ってみる
• データは小塩真司教授の心理データ解析B参照
ver.5.0(SPSS Statistics 19,Amos19 対応への変更
中)
http://psy.isc.chubu.ac.jp/~oshiolab/teaching_fold
er/datakaiseki_folder/top_kaiseki.html