2013年10月13日土屋 伊勢崎さん事前

10月13日実施
伊勢崎先生事前勉強会(2)
理Ⅱ 土屋潔浩
伊勢崎先生と紛争処理
• 2000年3月~2001年5月
国連東チモール暫定統治機構派遣
コバリマ県District Administrator
• 2001年6月~2002年3月
国連シエラレオネ派遣団
国際連合事務総長副特別代表上級顧問兼部長
• 2003年5月~2005年7月
日本政府派遣、アフガニスタンDDR指揮
東チモールの例
• 紛争概要(’74頃~‘00)
インドネシア軍 vs チモール抵抗民族評議会
• 紛争後
東チモール独立(02)
多国籍軍INTERFETが中立武装組織として派遣
西チモール潜伏、インドネシア併合民兵武装解
除が目標
東チモールの例
• 問題点
西チモールの併合派民兵のDDRは、インドネシア
軍のみが行える。
⇒信頼醸成のための、国連平和維持軍、インド
ネシア軍、併合派民兵の2週間ごとの三者
円卓会議
シエラレオネの例
人口:570万
(紛争当時:500万)
公用語: 英語
内戦期間
1991年-2000年11月
シエラレオネの例
• 内戦概要1
91年、反政府勢力RUFがリベリアから侵攻、
政府の腐敗を批判
(リベリア、テイラー大統領がRUFを支援)
RUFの資金源はシエラレオネで出るダイヤモンド
⇒リベリア経由で輸出
シエラレオネの例
• 内戦概要2
96年 アビジャン和平協定(1回目の和平合意)
失敗(指揮系統の混乱により)
反RUF系武装勢力CDF出現(政府とは別)
97年 ロメ合意(2回目の和平合意) 成功はせず
00年11月 アブジャ和平合意(3回目)
成功
※死者は全国で50万人
シエラレオネの例
• 「調停」の特徴
アメリカ、ECOWASなど、他国による仲介
⇒ロメ合意
RUFが起こした全ての戦争犯罪の恩赦
RUFトップのサンコゥを副大統領兼鉱山資源開
発相に
シエラレオネの例
• DDR
Disarmament(武装解除)
Demobilization(動員解除)
Reintegration(社会再統合)
目的:民主選挙実施のための平和構築
アフガニスタンの例
• 戦後処理を日本が担当
• DDRを政府国防省が主導(トップはパンジシール
派)
⇒中立性が無い
• 旧軍、民兵組織など様々なレベルの武装勢力
• DDRには国際監視団(軍人)が必要
紛争予防の例
予防外交(予防行動)
• 信頼醸成措置
• 事実調査
• 早期警報
• 予防展開
• 非武装地帯
• 予防的平和構築
・・・・・etc.
紛争予防の例
• 信頼醸成措置
欧州安全保障・協力機構(OSCE)、アフリカ
連合(AU)、米州機構(OAS)、アセアン地域
フォーラム(ARF)
• 軍備管理条約の利用
問題点: 失敗は注目されやすく、成功は実証
不可
参考資料
• 国際貢献のウソ 伊勢崎賢治 ちくまプリマ—
新書
• 武装解除 伊勢崎賢治 講談社現代新書
• 予防外交入門 堂之脇光朗 フォレスト出版