若者の早期離職を防ぐために

問題意識
 若者の早期離職の現状
 早期離職の理由・原因
 早期離職が及ぼす影響
 政策提言-離職率を下げるには
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若者の早期離職の現状
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早期離職の原因・理由
› 若年層の離職率増加
 就職前のミスマッチ
⇐採用段階でのミスマッチ
会社内(採用方針が一貫していない)
人材業界内(広告売りになってしまう)
学生内(自己分析不足)
 就職後のミスマッチ
⇐就職前に持っていた働くことへの意識と現実のギャップ
低賃金
長時間労働
人間関係
厚生労働省職業能力開発局「若年者キャリア支援研究会報告書」より
入社後 3 年以内に退職した理由のトップ 3
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1 位 仕事上のストレスが大きい(29.7%)
2 位 労働時間が長い(24.4%)
3 位 職場の人間関係がつらい(22.2%)
その他多く見られる回答
「採用条件と職場の実態が違った」
「経営者や経営理念に合わない」
「仕事が面白くない」
独立行政法人労働政策研究・研修機構の
「若年者の離職理由と職場定着に関する調査」(2007)より
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労働時間の国際比較
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早期離職がもたらす影響
› 労働者
 中途採用が大きな壁(図2参照)
←キャリアを積んでスキルや人脈を身
につけるには一定の時間が必要
› 企業
 人材・採用コスト
 社内環境の悪化
 技術蓄積の問題
 生産性の低下
 組織風土への悪影響
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新卒を除く若年者の入職率の推移
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政策提言
› 企業(雇用)側
 採用方針の社内すり合わせ
 企業カルチャー・特徴などを丁寧に共有
 ワークシェアリングの導入
 シェアの担い手にインターン生を起用
 インターンシップの学内導入(単位認定)
・新入社員に向けた人事主導の研修プログラム
 社内における面接・カウンセリング制度の構築
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政策提言
› 若者側
 徹底した自己分析
 企業研究、情報収集
 インターンシップや職場体験に参加
 社会人と交流(多くの人の話を聞く)
 スキルを磨く(多様な会社に適応するため)
 人間力を高める(技術・経験両面において)
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論点
› 早期離職の問題を解決し、若年層の正規雇用者
の職場定着につなげるためにはどのような政策
が効果的だろうか。
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参考文献
› 『若者はなぜ3年で辞めるのか?』
光文社新書 城繁幸(2006)
› 『若者が 3 年で辞めない会社の法則』
PHP 新書 本田有明(2008)
› 『データブック国際労働比較』
労働政策研究・研修機構 編 (2012)