流通とは

流通とその機能
生産と消費のギャップを埋めるもの
ディストリビューションとは
Distribution
配給・分配
分布
流通
流通とは
生産から消費にいたる財の流れを実現する経済機能
生産
財
流通
消費
自給から交換へ
自給経済では生産と消費は同一主体
交換経済により生産と消費の分離
生産と消費の間にギャップが発生
このギャップを埋めるのが流通
生産と消費のギャップ
人格的ギャップ
空間的ギャップ
情報的ギャップ
時間的ギャップ
数量的ギャップ
品種的ギャップ
流通の種類
商流
物流
情報流
3つを分けることにより効率UP
助成的流通
流通の機能
売買・取引機能
輸送・運送機能
保管・貯蔵機能
情報伝達機能
集積・分散機能
品揃え機能
リスク負担・保険
金融機能
流通機関
各種の流通機能を担当するのが流通機関
売買・取引機能は小売業者・卸売業者特有の機能
輸送業は輸送機能・倉庫業は貯蔵機能
情報伝達は広告業者・市場調査業者、リスクは保険業者
社会的分業が進展しそれぞれ専門化
日本の流通機構の特徴
多数の中小・零細小売業の存在
店舗密度の稠密性
流通経路の多段階性
日本とアメリカの比較
アメリカの人口は日本の2倍
アメリカの国土面積は日本の25倍
小売店はともに150万店
卸売業店数はともに40万店
日米の流通構造の比較(小売)
アメリカの1店舗あたりの人口は日本の2倍
日本の10k㎡あたりの店舗数はアメリカの25倍
一定の消費人口のために
日本はアメリカの2倍の小売店がある。
W/R比率
卸の年間販売総額
wholesaler
W/R 比率
小売の年間販売総額
Retailer
2段階卸
卸1の売上
卸2の売上
W/R 比率
小売の売上
3段階卸
W1
W2
W/R 比率
R
W3
W/R比率の推移
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
1960年
1970年
1980年
1990年
2000年
2010年
日米のW/ R比率による比較
卸売販売総額と小売販売総額の比率
Wholesale と Retail の頭文字
流通の多段階性の指標
それでもアメリカに比べると高い
日本の流通機構は効率が悪い?
消費者行動と流通段階の関係
肉・野菜・魚は鮮度を求める
小売り店は当日売り切る
そのため仕入れ量は限定
卸が小分け
流通段階は増える
日本の流通構造のアプローチ
買いまわりの範囲が狭い
多頻度小口購買の傾向が強い
結果として店舗密度の高い流通機構を求める
零細・稠密・多段階な流通構造