み へび 巳(蛇)にまつわる童話 ヘビの尻尾(しっぽ)と胴体(どうたい) (イソップ物語) ある日、ヘビの尻尾(しっぽ)が言いました。 「わたしはいつも一番後からついて行くけれ ど、たまには先頭になって歩きたいわ」 頭や胴体(どうたい)は、みんな反対し 1 ヘビの尻尾と胴体(イソップ物語) ました。 「きみはどうやって、ぼくらを引っ張って行く つもりなの? 目も鼻もないのに」 けれども尻尾は、言う事を聞きません。 とうとう胴体たちは、引き下がりました。 尻尾は大得意で、胴体と頭を引きずって、 めちゃくちゃに進みました。 2 ヘビの尻尾と胴体(イソップ物語) そのうちにとうとう、石ころだらけの穴に落 ちて、全身傷だらけになりました。 すると尻尾は、猫なで声で哀れっぽく頭に 頼みました。 「お願いです、頭さん。助けて下さい。わたし が悪うございました」 このお話しは、人に逆らって出来もしない 事をしようとする、おろかな人をいましめてい ます。 3 ヘビの尻尾と胴体(イソップ物語) おしまい 福娘童話集許可転載、一部改変<http://hukumusume.com/douwa/> 4 ヘビの尻尾と胴体(イソップ物語)
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