スライド 1

み
へび
巳(蛇)にまつわる童話
お百姓と、その息子を殺したヘビ
(イソップ童話)
ヘビがお百姓(ひゃくしょう)の息子の方へ
はい寄って来て、噛(か)み殺してしまいまし
た。
お父さんのお百姓は、悲しくてたまりませ
ん。
それでオノを持ち、ヘビの穴のそばで
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お百姓と、その息子を殺したヘビ(イソップ童話)
ヘビが出てきたらすぐに叩(たた)き殺そうと
待ち構えていました。
そのうちにヘビが一匹、穴から出てきまし
た。
お百姓は、
「それっ!」
と、オノを振り下ろしました。
でもヘビは頭を引っ込めてしまい、オノは
そばの岩を二つに割っただけでした。
こうなると、お百姓はヘビに仕返しをされた
ら大変だと思って怖くなりました。
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お百姓と、その息子を殺したヘビ(イソップ童話)
それでヘビに仲直りをしようと、言いに行き
ました。
しかしヘビは首を振って、こう答えました。
「あなたもわたしも、今さら気持ち良くお付き
合いする事は出来ません。わたしはこの岩
の裂(さ)け目を見るたびに。また、あなたは
息子さんのお墓を見るたびに。嫌な事を思
い出すのだから」
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お百姓と、その息子を殺したヘビ(イソップ童話)
このお話しは、深い憎(にく)しみを持つ人同
士が、仲直り出来る事はめったにないと教え
ています。
おしまい
福娘童話集許可転載<http://hukumusume.com/douwa/>
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お百姓と、その息子を殺したヘビ(イソップ童話)