エコプラントゲーム

エコプラントゲーム
ゲームのまとめ
エコプラントゲームとは?~ゲームの概要~
環境問題における化学物質の環境負荷と環境
対策の必要性について考えるための環境省
が作成したゲーム。
このゲームを通して、環境に配慮した企業経営を
促すルールの有効性・重要性について理解し、
チームの方針決定についての意思決定を体
験することを目的とした。
ゲームレポート
• 実 施 日 :平成17年6月16日木曜日
• 実施場所:行動科学実験室1
ゲーム結果
• 1位
• 2位
• 3位
• 4位
能登チーム 総資産:1650万円
チーム小西 総資産:1070万円
東チーム
総資産:1010万円
ゼミ長チーム 総資産: 630万円
チーム構成
• 司 会 進 行 :照井・川端・湯浅・津田
• ゼミ長チーム :二井内・森・安達
• 東チーム :東・長谷川・志田
• 能登チーム :能登・高辻・大浦
• 小西チーム :小西・北林・阿部
ゲームの振り返り
各チーム毎の考察と
全体を通してのまとめ
ゲームは楽しかったですか?
•
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ゼミ長チーム:チーム内の平均評価点 8/10
東チーム
:チーム内の平均評価点 10/10
小西チーム :チーム内の平均評価点 10/10
能登チーム :チーム内の平均評価点 10/10
ゲームにどのくらい熱中できましたか?
•
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ゼミ長チーム:チーム内の平均評価点 8/10
東チーム
:チーム内の平均評価点 10/10
小西チーム :チーム内の平均評価点 10/10
能登チーム :チーム内の平均評価点 10/10
チームの結果に満足ですか?
•
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ゼミ長チーム:チーム内の平均評価点 3.3/10
東チーム
:チーム内の平均評価点
7/10
チーム小西 :チーム内の平均評価点
9/10
能登チーム :チーム内の平均評価点 10/10
各チーム毎の考察
ゼミ長チーム
• ゲームをやってみてわかったこと
悔しい、勝てた。引きが悪い。コツコツと環境に力を入れるチームが勝った。結構
運に任せる雰囲気がある。カードの内容によるが堅実にやるか運試しにするかで
運次第によって結果が変わると思う。
• ゲームをやってみて疑問に思ったこと
ここまでラッキーが絡むと心理学なの?このゲーム、運じゃないですか?
• ゲームをどうしたらもっと面白くなるか?
もう少し、生産×Ⅹのカードを増やす。Ⅹの値を小さくする。このままで十分面白
い。
• ゲームをやってて不快になったことはあるか?
ありません。生産×5が出た時は楽しかった。最後に自分の引いたカード
がチームの敗因です…。
• その他感想
くやしい
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
• 一見運の要素が強いと捉えがちだが、実は
その影響はさほど大きくはない。
Because→
1.ある程度の災い(公害・事故・訴訟)はチー
ムの意思決定によって未然に防ぐことができ
る。
2.環境対策と総資産には相関がある。
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
• ゼミ長チームの総資産
最初の公害発生後→880万円
後半も同じ方針で投資を行っていれば
終了時の総資産→1760万円 = 1位
前半と同じ投資を後半に代入して計算したところ
→1100万超 = 2位
では何故途中でチームの方針(意思)を変えてしまっ
て、結果として4位に終わったのか?
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
Answer→
公害発生後、「このゲームは運が全てではない
か?」のような考えが生まれ、環境対策に投資をし
ないという方針にシフトしたことが最大の敗因。
Why?→
このゲームは「運の要素も大きく含まれているため攻
めに出る守りに出るの判断を“賭け”」と評する認識
の多くは誤りであるため。
→それでは、それは一体どういうことか?
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
• 例:ゼミ長チームは最後の最後に“激しく訴えられ
た”のカードを引いてしまったために終盤に大きな痛
手を負って4位になった。しかし、これは一概に運の
所為ではない。
→事前に万が一そのカードを引いてしまう可能性を考
えて「果たして弁護士カードを買うべきか、買わない
べきか。」の意思決定が瞬間的にであっても行われ
ていたハズ。
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
→そこで「買わない。」という方向に意思決定が
行われたことが結果として悪い方向に流れて
しまった。
• 「備えあれば憂い無し」の言葉通り、例えこれ
を不運としても、万が一その不運に見舞われ
た時のその備えをするかしないかの意思決
定が少々甘かった。
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
• 公害の被害に関しても未然に防げるという点
では同じである。
• 実はこのゲームにおいて、環境対策費用と総
資産額の間には相関があり、環境対策に重
きを置いているチームほど総資産額が大きく
なる傾向がある。
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
散布図
1800
1600
1400
1200
総
1000
資
800
本
600
400
200
0
総資本
環境対策
1
2
3
順位
相関係数 r=0.98 !!
4
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
→∴ このゲームの勝敗を“運”と判断した時点で一挙
大勝か玉砕かのハイリスク・ハイリターンという形と
なり、この段階でゼミ長チームはリスキーシフトして
しまった。
→ところが前述の通り、このゲームは運で勝つもので
はなく、賭けで勝つのは難しい。
→そのためやはり結果として4位となってしまった。
このゲームは運なのか?ゼミ長チームで検証
• 物事をじっくり考える3人を揃えただけにリスキーな
方向にではなく、逆にコーシャスな方向に集団分極
化していき、途中までの方針を変えずに堅実に投資
をしていれば、少なくともきつねさばは食べることが
できただろう。
• そのくらい途中までは好調であっただけに集団意思
決定に置いてリスキーシフトしてしまったことが残念
だった。
各チームの考察
東チーム
• ゲームをやってみてわかったこと
自然環境の大切さ。最初によく考えないといけない。運の要素が多い。
あまりオーバーなリアクションをとれない。考えなしでは無理。
• ゲームをやってみて疑問に思ったこと
特になし
• ゲームをどうしたらもっと面白くなるか?
カードのバリエーションを増やす。イベントを入れる。このままでも十分でした。
• ゲームをやってて不快になったことはあるか?
ない。楽しかったDEATH。
• その他感想
なかなか面白かった。またやりたい。楽しくできました。
各チームの考察
東チーム
• 個人の配分決定によって全体の意思を決定する際、
•
このチームはよりリスクの高いものが重視されたよ
うだ。分配は、9:1、0:10など攻守をはっきりさせて
いたようだ。弁護士、保険カードを買わないなどギャ
ンブル的な楽しみ方もしていたようだ。
また、環境対策については、その月の現状を見て対
処する方法がとられていたようだ。公害が起こっても
攻め方を変えずむしろ、より生産重視になったところ
がある。これは、損を超える利益を狙っていった結
果ではないかと思われる。
各チームの考察
チーム小西
• ゲームをやってみてわかったこと
地球は怒らせると怖い。生産重視では公害リスクが高くなること。
目先の儲けに頼ることは逆効果である。
• ゲームをやってみて疑問に思ったこと
地球の資源は一体いつまで持つのかが気になった。
• ゲームをどうしたらもっと面白くなるか?
もっと相手に攻撃できるようにすると面白くなる気がします。
ハイリスクカードを増やす。ギャンブル要素をもう少し減らすと面白いかも。
• ゲームをやってて不快になったことはあるか?
嫌なことが起きた時がつらかったです。買収された。(でも買収した。)
• その他感想
チームのメンバーが冷静に判断してくれて良かったけど、自分は舞い上
がっていた。今までのゲームで一番楽しかった。きつねそばあたったし!
小西君が盛り上がっていた。
各チームの考察
チーム小西
• ゲームを開始時は生産を重点的に投資していたが
公害ポイントが高まるにつれて急いで環境対策に
お金を費やしたが時すでに遅く1番最初の公害で
4チーム中最も損害を被ってしまった。
それからは環境対策の重要性と必要性に気づいて
生産よりもむしろ環境対策に多く投資をするように
チームの意思が変わっていったように思われる。
→これが功を奏し2度目の公害発生時には被害を
受けることもなかったことが低い生産力であり、
かつ、決して良いカードの引きではなかったにも
かかわらず2位になれた理由かと思われる。
各チームの考察
能登チーム
• ゲームをやってみてわかったこと
欲を出さない。何も考えずにやっても意外と上手くいく。
環境対策に気を遣った。環境負荷が100を越したらすぐに生産を増やし
た。あまりがっつかない!!
• ゲームをやってみて疑問に思ったこと
なんで他のチームはあんなにお金の割り振りに時間がかかったの?
• ゲームをどうしたらもっと面白くなるか?
わかりません。
?
• ゲームをやってて不快になったことはあるか?
なかった。
• その他感想
少しずつ着々とやったら勝つとわかりました。
あまりやる気がなかったのに勝てて嬉しかった。
食券もらってすごい嬉しかったです。
各チームの考察
能登チーム
• 個人の配分決定の段階では3人それぞれが環境対策にか
けるお金を多くしていたということもあり、そのために恐らく集
団意思決定において生産よりもより環境対策にお金をかけ
て公害の被害を避けようとする安全策をとろうという意思が
自然と高まるようになったと思われる。
→そのため結果として年間を通した環境対策の合計額が極端
に大きくなり、公害の被害も200万で抑えることができた。
反面、生産額が4チーム中最も少なくカードの引きも一見す
ると好カードを何度となく引いているように見えるのだが、そ
のほとんどが満足に活用できず、カードの効果には頼るとこ
ろもあまりなかった。
しかし1位になった背景にはいかにして儲けようとするかよ
りもいかにして被害をなくそうとするかという安全な方針を
とっていたことが大きく影響していると思われる。
現実とゲームの差
• 1このゲームと現実とで同じ点
企業は自分の企業から排出される環境廃棄物に対
して責任を負う点
• 2このゲームと現実とで違う点
さすがにこんなに公害による訴訟はおきません
最後に全体を通して
• 環境と生産に配慮しながら、利益を得ること
はとても困難である。
• 現実の企業においても生産と環境対策を両
立していなければ企業の存続は難しい。
• 自己の利益だけでなく周囲のことにも気を配
ろうとする意思が重要である。
• 食券がなかなか好評だったので良かった。
みんなの感想
• ゼミ長チーム
・利益を求めながら環境に気を付けるのは大変
だった
・リスキーシフトしてしまって悔しい
・最初に意見が割れてしまった、次は勝つ!
• 東チーム
・運は関係なくはなかった、カードを持ってくるタイミ
ングが悪かった、環境にもっとお金かけるべき
だった
みんなの感想
・リスキーな志田くんとコーシャスな長谷川君がい
てリスキーなほうに行ってしまったが、楽しかった
・もっと意見を聞いてほしかった、次はコーシャスで
勝ちます!
・小西チーム
・小西の引きが強すぎた、最初は厳しい状況になっ
たけど後半は環境に気をつけつつ実は公害を起
こしてやろうとうまく展開できた
みんなの感想
・小西の引きがよかった、前半は失敗したが後半は
しっかり環境対策ができたと思う
・小西の引きが勝利を決めた、役割分担ができて
いたと思う
• 能登チーム
・生産が3倍とか5倍とかになるカードを結構引いた
のに環境にお金をかけていたので少しずつしか
お金が貯まらなかった、でも楽しかった
みんなの感想
・地味に優勝を狙っていたが、いろいろ考えてたら
勝ってた、みんなでラーメン食べられてよかった、
割合を交互に振り分けていったのが勝った要因
だった
・三人ともテンションが低くてゲームの内容もあまり
わかっていなかったのに守りについたがために
勝ってしまった、欲を出さないでゲームをしていく
ことが安全だとわかった、ラーメンを食べて仲を
深められた
みんなの感想
• 担当班
・ゲームに参加したかった
・予想通りの結果だった
・環境の大切さをわかってもらえてよかったです