イオンポンプはこの辺りに設置?

IPチェンバー真空引き試験
大録 誠広
テストの概要
• SLACで旧新竹モニター用に使っ
ていたチェンバーを、窓を増や
すなど改造したもの
• 改造したことによって漏れ等が
ないか調べた
• 粗排気にターボ分子ポンプを使
い、イオンポンプで6日間真空に
引いた
イオンポンプを使った真空テスト
側面の窓を外して直付け
到達した真空度 ~ 2*10^-6[Pa]
イオンポンプはこの
辺りに設置?
チェンバーから ~1.2m
流量の計算
p1
導管中の流量Q Q=C(p1-p2)
C …コンダクタンス[l/s]
C ~ a^3/L
a…導管の半径[mm]
L…導管の長さ[mm]
管長が短く、入口の影響が無視できない時には
C = 116KA [m^3/s](こちらはMKS単位系)
A…導管の断面積[m^2]
K…Clausing係数[m/s] (長さと半径の比によって決まる)
今回の真空テスト
A ~ 3.4*10^-3
K ~ 0.36
ビームライン
A ~ 7*10^-4
K ~ 0.03
p2
到達真空度
~2*10^-6[Pa]
コンダクタンス(すなわち流量)は今回の真空テストの70分の1
到達真空度を見積もると、2.8*10^-5[Pa]
コメント、結論
• 加速器としては真空度が悪くても上流に影響
は及ぼさない
• 問題となるのは新竹γ線検出器のバックグラ
ウンドが残留ガスによって増えることであるが、
IPの前後5mが10^-5[Pa]の真空度であった場
合シグナルの3%程度→問題ない
• IP-BPM、slit scannerを入れることにより表面
積が増えて真空度が悪化するので、その条
件でテストする必要がある。