人体の構造と機能 (生理学) 第8章 排泄 今までの復習 • • • • • • 排泄とは ネフロンとは 腎小体とは 糸球体での濾過 尿細管での再吸収と分泌 クリアランスとは 腎臓の機能単位 ①ネフロン(腎単位)-尿生成の機能 単位。腎小体+尿細管。片側の腎 臓に約100万個。 ②腎小体ー糸球体+ボーマン嚢。 糸球体における濾過 • 濾過とはー圧力が必要。 • 糸球体での圧力は、糸球体の血圧。 • 糸球体の血圧に対して、血漿膠質浸透圧、ボ ーマン嚢内圧が拮抗する。 →結果として 糸球体濾過で有効な圧=有効濾過圧。 • 濾過では物質の大きさ(サイズ)で濾過される ものとされないものに分かれる。 尿細管における再吸収と分泌 • 尿細管再吸収ー尿細管から原尿を血中へ回 収すること。身体に必要な物質が回収される。 (例)水、Na⁺、Cl⁻、HCO₃⁻、アミノ酸、グルコー ス • 尿細管分泌ー不要物質を血中から尿細管へ 分泌すること。 (例)アンモニア、クレアチニン、H⁺、パラアミノ馬 尿酸、 クリアランス • 腎機能の指標。 • どれだけ不要物質を排泄できるか。 • クレアチニンー尿細管での再吸収・分泌がほ とんどないので、糸球体濾過の機能を示す。 • パラアミノ馬尿酸ー濾過と尿細管分泌のみ。 本日の内容 ①尿の組成 ②腎臓による体液調節 Ⅰ体液のpH調節 Ⅱ細胞外液浸透圧 Ⅲ細胞外液量の調節 尿の組成 • 水分95% • 健康成人ではpH4.5-8 • 一日の尿量は800~1600mℓ • 体内の状況によって尿の組成は変 化する! 尿の組成(模式図) アンモニ ア NH₃ ナトリウ ムイオン Na⁺ 尿素 クレアチ ニン 尿酸 クレアチニン • 筋肉へのエネルギー供給源(クレアチンリン 酸)の代謝物。 尿酸 • プリン体代謝産物 体液のpHの調節 • pHとはー液体中の水素イオン濃度 • 体液のpHは、7.35‐7.45の範囲に保たれる。 →ホメオスタシス • 肺では、二酸化炭素を吐き出すことでアシドー シスを防止していた。 • 腎臓では、水素イオンを尿中に排泄することと 、重炭酸イオンを尿細管で再吸収することでp Hを調節している。 細胞外液浸透圧の調節 血液の水分減少=浸透圧上昇 視床下部の浸透圧受容器 下垂体後葉からバゾプレッシン 腎臓集合管での再吸収促進 細胞外液量の調節 細胞外液量低下 心肺部圧受容器 糸球体近接細胞 バゾプレッシン分泌 レニン・ アンジオテンシン系 今日のまとめ ①尿の組成 ②腎臓による体液調節 Ⅰ体液のpH調節 Ⅱ細胞外液浸透圧 Ⅲ細胞外液量の調節 お疲れさまでした。 次回は蓄尿と排尿です。
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