日本経済の見通しと 就職環境の変化

2008年度 秋学期 キャリアデザイン講演会
日本経済の見通しと
就職環境の変化
マネジメント学部准教授
山澤成康
米国、欧州が不況入り、
日本も景気後退期
15
中国
10
5
快晴
日本
晴れ
0
曇り
-5
雨
-10
EU
アメリカ
-15
-20
-25
06/01 06/04 06/07 06/10 07/01 07/04 07/07 07/10 08/01 08/04 08/07
(出所)日本経済研究センター
世界景気インデックス
嵐
日本の実質GDP成長率はマイナスへ
(%)
4
3.2
3.0
2.7
3
3.0
1.9
1.6
2
1.5
0.9
1
0.5
0
-1
-0.1
-0.5
-0.7
-1.3
-2
-2.0
-3
実績
予測
-2.5
1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010
(出所)内閣府『国民経済計算年報』
(年度)
今後景気はさらに悪化
すでに「悪い」と答える企業の方が多い
「良い」-「悪い」
日銀短観 業況判断DI 全産業
40
30
20
10
0
-10
-20
-14
-30
2008年10
月調査
-40
-50
1998.04, -49
2002.01, -41
-60
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008
(出所)日本銀行「短観」
(四半期)
売り手市場の終焉
雇用判断DIは「過剰超」へ
「過剰」-「不足」
-60
-50
-40
売り手市場
-30
-20
-10
0
10
20
30
1991 1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005 2006
2007 2008
(四半期)
(出所)日本銀行 短観 雇用判断DI
(出所)リクルートワークス研究所、財務省『法人企業統計』
2009年
3月卒
2007年
3月卒
2005年
3月卒
2003年
3月卒
2001年
3月卒
1999年
3月卒
1997年
3月卒
1995年
3月卒
1993年
3月卒
1991年
3月卒
1989年
3月卒
1987年
3月卒
求人数と企業収益は連動
50
40
30
20
10
経常利益(前年比)
求人総数(前年比)
0
-10
-20
-30
人口分布は就職活動にプラス
(年齢)
2008年現在の年齢別人口
70
144
135
68
156
66
64
146
135
62
172
177
173
178
60
58
194
183
173
163
163
157
149
153
56
54
52
50
0
50
100
150
216
228
229
209
200
250
(万人)
就職希望者は減っていく
(年齢)
2008年現在の年齢別人口
148
150
149
146
141
138
133
129
124
121
121
119
121
121
119
119
120
118
118
116
115
26
24
22
20
18
16
14
12
10
8
6
0
50
100
150
200
250
(万人)
大学求人数の推計
大卒求人数=304989.8
(4.4)
+17.98948*(法人企業経常利益)
(12.1)
-121.0879*(21歳人口-60歳人口)
(-2.35)
-24553.87*(タイムトレンド)
(-6.88)
自由度修正済み決定係数 0.90
ダービンワトソン比 2.10
カッコ内はt値
推計期間:1985-2007
大卒求人数の予測
(人)
1,400,000
1,200,000
1,000,000
800,000
トレンド
退職者
企業収益
求人数
推計値
600,000
400,000
2010年3月卒
200,000
0
-200,000
-400,000
-600,000
経常利益の前提:2009:-25, 2010:-5, 2011:5
2011年
3月卒
2009年
3月卒
2007年
3月卒
2005年
3月卒
2003年
3月卒
2001年
3月卒
1999年
3月卒
1997年
3月卒
1995年
3月卒
1993年
3月卒
1991年
3月卒
1989年
3月卒
1987年
3月卒
-800,000
大卒求人倍率
企業の求人数
大卒求人倍率=
学生の就職希望社数
(出所)リクルートワークス 研究所
2011年
3月卒
2009年
3月卒
1.5
2007年
3月卒
2005年
3月卒
2.0
2003年
3月卒
1996年
3月卒
2001年
3月卒
1999年
3月卒
0.5
1997年
3月卒
1.0
1995年
3月卒
1993年
3月卒
1991年
3月卒
1989年
3月卒
1987年
3月卒
大卒求人倍率は1.2倍程度に
(倍)
3.5
3.0
2.5
2002年
3月卒
2010年
3月卒
2000年
3月卒
0.0
(出所)リクルート ワークス研究所
2010年3月卒
2009年3月卒
2008年3月卒
2007年3月卒
2006年3月卒
2005年3月卒
2004年3月卒
2003年3月卒
2002年3月卒
2001年3月卒
2000年3月卒
1999年3月卒
1998年3月卒
1997年3月卒
1996年3月卒
大企業への就職はもともと厳し
い
5
4
3
中小企業
2
大企業
1
0
しかし…
最悪期でも70%は就職できる
(%)
100
95
90.5
97.3
90
85
80
89.5
内定率=就職者/就職希望者
76.7
75
78.9
70
65
68.3
内定率(大卒女子)
就職率(大卒女子)
60
就職率=就職者/卒業者
55
50
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
(出所)厚生労働省、大卒の就職状況調査。
厚生労働省『大学等卒業者就職状況調査』、それぞれ3月現在の数字。
就職をあきらめないことが重要
(2008年3月卒業生の例)
(万人)
60
50
40
30
20
平成20年3月卒業予定者数
うち就職希望者数
10
うち就職(内定)者数
0
2007/10
2007/11
(出所)厚生労働省
2007/12
2008/01
2008/02
2008/03
2008/04
ワンポイントアドバイス



志望動機は、会社の名を伏せても、どこ
の会社かがわかるように書く。
大学生活で力を入れたことに、「学業」
「ゼミ」などを必ず書く。
あきらめなければ、必ず就職できる。