抄録 - 日本大学歯学部

【講演内容】
虫歯や歯周病から歯を守るという意識が広く一般に浸透し,これらの病気で失
う歯の数は,この四半世紀でかなり減少しています。また,最近ではインプラン
ト治療という新たな治療法が普及してきました。さらに,歯の再生医療という最
先端の研究も進んできています。その一方で,部分入れ歯や総入れ歯を使用して
いる人もまだまだ大勢いらっしゃるというのも現実です。
歯は顎の骨や筋肉,神経,関節とともに,顎や口が持つ様々な役割に関わって
います。その代表である食べ物を噛む能力は,歯を失うことで低下し,入れ歯を
入れても歯を失う前までは戻りません。そのため,摂取できる食品の幅が狭まっ
てしまいますが,調理の仕方や食べ方を工夫することで,満足した食生活を送る
ことは可能です。
そこで,今回の公開講座では,入れ歯の治療についてだけではなく,歯を失う
と何が変わり,入れ歯を入れることで何が回復するかなど,入れ歯を作るにあたっ
てぜひ知っておいていただきたいことについてお話しいたします。さらに,新し
く作った入れ歯を快適に使っていただくため,入れ歯のお手入れなどについて,
歯科衛生士さんを交えてお話ししたいと思います。
【講演者プロフィール】
<略 歴>
1993年 東北大学歯学部卒業
1997年 東北大学大学院歯学研究科博士課程修了
2001年 東北大学大学院歯学研究科加齢歯科学分野助手
2007年 日本大学歯学部歯科補綴学第Ⅰ講座准教授
たか つ
まさ き
高津 匡樹
抄録
(裏面)
<指 導 医>
日本顎関節学会暫定指導医