2007年度後期 労働法政策 第9講 差別と平等 日本における雇用平等法 日本国憲法 14条、24条 労働基準法 3条、4条 男女雇用機会均等法 募集・採用から解雇まで男女差別を禁止 ポジティブ・アクション 障害者雇用促進法 企業に障害者の雇用を義務付ける 差別とは何か(例) 判例1:三井造船事件 判例2:昭和シェル石油事件 判例3:関西電力事件 判例4:東京都(保健師)事件 判例5:東京都(警察学校)事件 判例6:日立メディコ事件 差別とは何か(例) 判例1:三井造船事件 結婚 判例2:昭和シェル石油事件 女性 判例3:関西電力事件 思想 判例4:東京都(保健師)事件 国籍 判例5:東京都(警察学校)事件 障害 判例6:日立メディコ事件 雇用 救済されるべき差別とは何か 従来の考え方=不合理な格差 不合理かどうかを決定するのは社会通念 社会で当たり前になっている差別は救済さ れない。 「世間で常識」のことも違法である。 判例7:住友セメント事件判決 判例8:岩手銀行事件判決 救済されるべき差別とは何か 本来あるべき考え方: 差別とは「一定の集団を市民社会にお いて劣位に属する集団とみなして、そ の集団もしくはその構成員に対して 諸々の権利と利益を侵害する行為類 型」である。 救済されるべき差別とは何か 本来あるべき考え方: 差別とは「一定の集団を市民社会にお いて劣位に属する集団とみなして、そ の集団もしくはその構成員に対して 諸々の権利と利益を侵害する行為類 型」である。 差別の効果 (なぜ差別はいけないのか) 権利侵害、損害 感情を傷つける 社会全体による抑圧=強力である 忍耐を強いる 自己の属性を呪うようになる 自己の尊厳の否定、死を招く 差別の目的 (なぜ差別が存在するのか) 利益を得るのは行為者本人ではなく、 社会・システムを統合する者である。 つまり、企業、企業社会全体。 賃金差別=企業による不当利得 優位グループには、劣位グループに陥 らないよう心理的プレッシャーを与え て、企業に従順に従わせる。 もっとも新しい考え方? 同一価値労働同一賃金原則 労働の価値が同じではなくても、平等 法の適用を認めよう。 判例9:片山組事件 判例10:関西電力(民事調停)事件
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