クラウドコンピューティングセミナー Linux システム管理の基本 学術情報基盤センター 下園幸一 [email protected] 2012/09/11 1 LINUXサーバ 2012/09/11 2 Linux上でのサーバ サーバとは ◦ クライアントからの要求(リクエスト)に対して、何ら かのサービスを提供するシステム デーモンとは ◦ 裏でこっそり動くプログラム ◦ Windowsでいう「サービス」 ◦ プログラム名の最後がd(daemon)で終わる場合も ある。 httpd, mysqld, sendmail, qpopper 2012/09/11 3 代表的なサーバ WEBサーバ メール(SMTP) メール(POP, IMAP) データベース ftp サーバ SSH(Secure Shell) ◦ apache(httpd) ◦ sendmail, qmail, postfix ◦ qpopper, dovecot, cyrus-imap, wu-imap ◦ postgresql, MySQL, SQLite ◦ vsftpd, ProFTPD ◦ sshd 2012/09/11 4 デーモンの起動、再起動、終了 (RedHat CentOS等) デーモンの起動 service デーモン名(サービス名) デーモンの再起動 service デーモン名(サービス名) restart デーモンの終了 service デーモン名(サービス名) start stop 起動と同時にデーモンを立ち上げたい場合は chkconfig httpd on 現在の設定を見たい場合 Chkconfig --list 2012/09/11 5 Linuxのrunlevel 内容 runlevel 0 シャットダウンシーケンスの開始 1 シングルユーザーモード(管理者モード: root 以外のログインは不可) OSのメンテナンス時に使用 2 マルチユーザモード(NFSなし) ログイン画面はCUI(テキストの画面) 3 フルマルチユーザモード( 2 + NFS ) 4 未使用(独自のrunlevel設定可) 5 X11の使用 デフォルト値 6 リブート /etc/inittabで Id:5:initdefault: と設定されている。これをかえれば標準のrunlevelが変わる 2012/09/11 6 CentOS の場合の起動手順 ブートローダの読み込み Linux カーネルの読み込み・実行 /sbin/init の実行 ◦ /etc/inittab が読み込まれる /etc/rc.sysinit が実行される Initdefault が書かれた runlevel で動き始める(標準 は runlevel 5) /etc/rc5.d/K* が実行される /etc/rc5.d/S* が実行される 2012/09/11 7 Linuxでのパッケージ管理について 2012/09/11 8 パッケージとは Linuxのほとんどのディストリビューションでは (いくつかの)プログラムを動作させるためのコ マンド本体、設定ファイルを1つのかたまりとし て扱える。 ◦ パッケージ単位にインストールやアンインストールを 行うことができる。 ◦ ほとんど全てのコマンド、Linuxそのもの(Kernel)も パッケージとして扱える。 ◦ Windowsで言うと、「ソフトウェアの追加と削除」に対 応 2012/09/11 9 パッケージ管理方法(種類) Linuxのディストリビューションの大別方法 としてパッケージ管理手法が挙げられる。 RPM(RPM Package Managerの略) ◦ RedHat, Fedora, CentOS, TurboLinux APT(Advanced Packaging Toolの略) ◦ Debian, KNOPPIX, Ubuntu Pkgtool ◦ Slackware, Plamo Linux 2012/09/11 10 CentOSでのパッケージ 全てのパッケージをインストールすると約 10,000以上のパッケージがインストールされる。 RPMの限界 ◦ バージョンアップしたパッケージの存在を知るすべ はない ◦ パッケージの依存関係を解消できない。 glibc-2.8 php-5.2.5 httpd-2.2.8 apr-1.2.12 expat-2.0.1 2012/09/11 11 RPMパッケージの命名規則 パッケージのファイル名には(ある程度)決まっ た命名規則がある。 (パッケージ名)-(バージョン)-(リリース番号).(el6).(アーキテクチャ).rpm 例 zlib-1.2.3-25.el6.i686.rpm zlib-devel-1.2.3-25.el6.i686.rpm httpd-2.2.15-5.el6.centos.i686.rpm php-5.3.2-6.el6_0.1.i686.rpm 2012/09/11 12 CentOS でのパッケージ管理 コマンドラインからは yumが便利 Yum(Yellow dog Updater, Modified) ◦ Yellow dog Linux用に開発された ◦ RPMパッケージ管理にかぶせる形で使用できる 依存関係がある全てのパッケージをインストールでき る。 アップデートされたパッケージをインストールできる。 GUI環境では yum ではなく、GNOME packagekit が使用されます。 2012/09/11 13 Yum の利用方法 基本形 yum コマンド パッケージ名 更新のあるパッケージのインストール yum update パッケージのインストール yum install パッケージ名 特定のグループをごっそりインストール yum groupinstall グループ名 インストールされているパッケージのリスト yum list installed アップデート可能なパッケージのリスト yum list updates パッケージの検索 yum search 単語 2012/09/11 14 vsftpd のインストール yum search ftpd yum install vsftpd service vsftpd start chkconfig vsftpd on yum install ftp 2012/09/11 15 Linuxでのログ管理-ログの種類 基本的に全てのログは /var/log 配下に テキストファイルとして記録される。 ログファイル 用途 /var/log/boot.log 起動時のログ /var/log/maillog メールシステムのログ /var/log/dmesg 起動時のシステムメッセージ /var/log/secure 認証関係のログ /var/log/messages さまざまなログメッセージ /var/log/httpd/ 配下 Webサーバ関連のログ /var/log/yum.log Yum コマンドのログ 2012/09/11 16 Linuxでのログ管理-ログの循環 ログファイルはそのままにしておくとどんど ん肥大 一定期間の情報のみ保存(例: 1週間分と か) logrotate により制御 ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ /etc/logrotate.conf, /etc/logrotate.d/ 一日毎, 一週間毎, 月毎 過去の分をどれだけ残すか? 古いものを圧縮するかどうか maillog.0, maillog.1 2012/09/11 17
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