都市計画実習 防災班 中間発表 担当教官:糸井川 栄一 TA :鳥山 和人 班長 :横内 佑亮 副班長 :林崎 豊 DB :杉安 和也 印刷 :立見 紀子 :弓削 宏樹 宮本 陽祐 :檜山 貴博 森山 童 1 社会的背景 子供犯罪被害の多発 • 最近の小中学生を狙った悪質な犯罪 • 「子供はどこで犯罪にあっているか」中村攻 著 地元小中学校PTAによる危険箇所マップから • 公園付近で不審者が現れることが多い • 子供達は公園で犯罪に遭う可能性が高い 破損した遊具でけがをする。 仮説 • 子供が公園で安心して遊ぶことが出来 ないのではないか。 2 作業の流れ ・ 文 献 資 料 調 査 つ く ば 市 の 現 状 • • • 仮 説 の 設 定 危現ヒ 険地ア 箇調リ 所査ン マ グ ッ プ 問 題 発 見 調 査 ・ 提 案 3 子供の犯罪被害の増加 • 最近多発している小中学 生を狙った凶悪犯罪 – 奈良女児誘拐事件 • 子供は公園で犯罪被害に 遭うことが多い。 – 「子供はどこで犯罪にあっている か」 中村攻 著 →子供が犯罪被害にあった事例 →公園での被害が最も多い 「子供はどこで犯罪にあっているか」(中村攻著)より作成 4 危険箇所マップ • 吾妻小中学校PTAによ る危険箇所マップ →アンケートなどによる不審 者の目撃情報や事件発生情 報から作成。 不審者が現れた場所・事例 を示してある。 5 公園付近で不審者の 目撃や事件発生が多い。 公園に犯罪を誘発する 要因があるかもしれない。 6 7 割れ窓理論 ~ジョージ・ケリング~ • 建物の窓ガラスが割れたまま放置されている 管理人がいないと思われ、凶悪な犯罪が増 えるという理論。 Ex.ニューヨーク市の事例 • 1994年ルドルフ・ジュリアーニN.Y.市長 • 地下鉄の無賃乗車や落書きを「割れ窓」に見立て、 これらの軽犯罪を徹底的に取り締まった。 →殺人、強盗などの凶悪犯罪が減り、治安が回復 8 現状を把握するために 現地調査 • 危険な要素を調査 • つくば市の公園の利用状況の確認 →つくば市の大小約40の公園を調査 チェックシート ‐ ‐ ‐ ‐ 利用者層(昼・夕) 樹木の剪定状態 ゴミの有無 遊具の配置・管理状態 トイレの管理 9 現地調査1 樹木の剪定 汚い5% 管理されず 汚い12% 管理されているが 汚い26% 管理されていて きれい 57% 10 現地調査2 ゴミ箱の有無 ゴミ箱が ある30% ゴミ箱が ない70% 11 現地調査3 ゴミの散らかり具合 汚い 10% 管理されず 汚い 17% 管理されていて きれい59% 管理されているが 汚い14% 12 現地調査4 遊具の破損 破損がひどい 36% 破損なし 45% 破損 あり 19% 13 現地調査5 障害物が多い 7% 障害物が ある 33% 照明をさえぎる 障害物の有無 障害物が 少ない 60% 14 現地調査を行って • 樹木の剪定不足 • ゴミ箱がない • 破損した遊具 • 照明が遮られている 管理者は誰か? 整備頻度はどのくらいか? 定期点検しているのか? 15 現状を把握するために ヒアリング • 管理者側から見た公園の危険な要素の確認 • 公園の防犯、事故防止に対する意識・対策 • 現地調査で生じた疑問の回答を求めて →つくば市公園緑地課へ 16 つくば市公園緑地課への聞き取り調査 • 樹木の剪定 – 業者に委託。 – 1つの公園につき年2~3 回程度実施している。 – 樹木ごとには年一回。 剪定業者によると 公園の維持には十分だが…… ↓ 剪定頻度が足りない ↓ 外部からの視線を遮断 17 つくば市公園緑地課への聞き取り調査 • ゴミ – つくば市はゴミ箱を置いて いない公園が多い。 – 清掃は剪定と同じ業者が 行なっているはずだが、 怠っている業者もいる。 ↓ ゴミが片付けられてない ↓ 不衛生 定期的な見回りがない 18 つくば市公園緑地課への聞き取り調査 • 遊具の維持管理 – つくば市には全部で約600個 の遊具。 – 利用者からの連絡・要望で修 繕。 – 数が多く、予算的にも厳しい。 ↓ 破損した遊具が放置 ↓ 子ども達がけがをする 19 つくば市公園緑地課への聞き取り調査 • 照明の維持管理 – 管理の担当は公園緑地課。 – ぺデ付近は道路課。 – 漏電ブレーカーがおちて街 灯が消える事態が多発。 – 定期的な見回りは行なって いない。 ↓ 照明が十分に機能していない ↓ 公園に死角が生まれる 20 つくば市公園緑地課への聞き取り調査 • 警察とのつながり – 公園内の事件は管理人 か住民の通報で確認。 – 警察から事件が発生し たなどの事後報告はな い。 ↓ 警察との横の つながりはない ↓ 情報不足 対策が取れない 21 ヒアリングを終えて… • • • • • 外部からの視線を遮断 不衛生、定期的な見回りがない 子ども達がけがをする 公園に死角が生まれる 情報不足、対策が取れない ↓ 公園は管理不足 22 新聞・文献 子供の犯罪被害の多発 公園が危険である 危険箇所マップ 割れ窓理論 現地調査とヒアリング つくば市でも公園付近 で不審者の多発 公園内の管理不足が 犯罪の温床となる 予算不足による 管理不足 子供たちが公園を安心して 利用することが出来ない! 23 問題意識 公園の管理不足の悪循環 犯罪の温床 公園に対する 不安 けがの危険 管理不足 利用者減 管理の優先 順位が下がる 24 課題 ① 予算不足 に起因する 維持管理不足 <管理状態は公園により様々> ・利用者が多ければ維持管理の 優先順位も上がる 予算に頼ら ない管理 利用者を増やす 25 課題 ②公・官・民の横のつながりがない →公園緑地課と警察は情報を共有していない •行政と警察の連携 •地域住民の積極的参加 行政 警察 地域住民 26 提案へ 予算に頼ら ない管理 利用者の増加 地域住民が公園に関わる 行政 警察 地域住民 27 地域住民による公園管理 • アダプト・ア・パーク(里親制度) 「公園は市民のためのもの」という原点に戻り、 公園の美化を市民とともに考え、市民が「里親」 となって、きれいで親しめる公園づくりに 参加する制度。 現在 緑の管理 遊具の管理 公園全体の管理 住民の公園に対する意識が必要 28 アンケート調査 • 地域住民の公園に対する意識を調査 • 利用者の立場から見た危険・不安の把握 アンケート内容 ・公園への愛着 ・アダプト・ア・パークへの 参加意思 など ・公園の利用状況 ・感じている公園の問題点 自分たちの公園という意識 コミュニティー 領域性 29 今後の展開 • 調査 • 公園に犯罪を誘発する要因がある。 • 公園が不安である。 →これらの実証性を高める。 – 地域住民へのアンケート調査 – ヒアリング調査(つくば市中央警察署、千葉大学教授中村攻) • 提案へ「地域住民と公園の関わり方」 – アダプト・ア・パークの実態調査・アンケート – 新しい方法の模索 30
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