接続助詞

接続助詞
原因・理由の「から」
因果関係が直接的で明白となり、それゆえ、話者が因果
関係を強調したいときに用いる。(主観的に)
 おいしいからもうひとつ食べたい。
 天気が良かったから楽しかったでしょうね
 よい子だからおとなしくしなさい
 危ないからそっちへ行ってはいけないよ。
 暑いから窓を開けてくれよ。
 遅くなるから帰ります。
原因・理由の「ので」
因果関係を前面に押し出したくないとき、因果関係を客観
的に述べたいときに用いられる。(客観的に)
 表現を丁寧にするとき
試合終了後は大変混雑いたしますので、お帰りの切
符は今のうちにお求めになっておいてください。
 事態の客観的な叙述
強い風が吹いたので、あちこちの看板が倒れたりとば
されたりしてしまった。
 自己の正当性を強く主張したくないとき
遅くなるので帰ります。
「から」「ので」の使い分け
(日本語母語話者が親しい先生の誘いを断る場面)
明日テストがあるのでいけません。すみません。
 (日本語母語話者が親しくない後輩の誘いを断る場面)
ごめん,ちょっと用があるから行けない。
「から」「ので」の使い分け
 雨が降ったので、運動会は延期された。
 雨が降ったから、運動会は延期された。
 事故があったので、電車が遅れた。
 事故があったから、電車が遅れた。
「から」「ので」の使い分け
a. 職場外での相手との、かなり改まった場面では、「の
で」が多用され、非常にくつろいだ場面では「から」が多
用される。
b. 「ので」は、全般に丁寧な文脈の中で選択されており、
場面、相手、接続形式とも「から」に比べて狭い範囲で
使用されている。
「のに」
逆接節と主節の内容の不一致を表す。
 日本はもう寒いのに、台湾はまだ暖かい。
意外、批判、不満などの気持ちを示すことが多い。
 一生懸命頑張ったのに、不合格だった。
 日本語の先生なのに、日本語が話せない。
 頑張って勉強したのに、不合格だった。