ケアハウス清水苑会報 “うるおい” (1) 平成24年4月1日 第131号 編集・発行 ケアハウス 清水苑 福井県福井市大森町第7号1番地 TEL (0776) 98 - 5790 FAX (0776) 98 - 5780 http://www.shimizuーen.info Eーmail:info@shimizuーen.info 題字は 小坂初子 さん 平成10年8月、この福井市大森町に清水苑が設立されました。当初は入居者60名の中、施設長を含めスタッフ4名でのスタートでした。栄養士と調理員は委 託業者でした。経験の浅いスタッフもおり、他の施設に見学に行ったり、研修会へ参加したり、福祉の仕事に努めて来ました。振り返ると色々な出来事があ り、多くの方に出会い、楽しい事も辛い事も時代の流れと共に過ごしてきました。もちろん、入居者の方々の生活全般に関しての状況も随分と変わりました。 ★平成10年8月設立~11年3月 現在も居ります相談員と寮母は、設立当初からのスタートメンバーです。あの頃は2人とも若かったです。(笑) それはさておき、この頃 は、入居されている方は60歳代から70歳代の方が殆どで、車の運転をされる方や、会社へ努めている方も多く居られました。軽費から ケアハウスへ、ケアハウスから別のケアハウスへ転居される「渡り鳥」の様に、いくつもの施設を移り変わっていく方が多かった様です。 日中は、月に1度の行事や週1回のクラブへの自由参加、散歩・ドライブ・卓球・カラオケ等の娯楽を自分で楽しむと言う様に本当に自由 奔放に生活をされていました。当初入居されて今でも元気に過ごして居られるのは3名の方のみです。 ★平成11年4月~14年3月 60歳代から90歳代までと年齢層の幅も広がり、60歳代70歳代の中でも若い世代の方が、80歳代90歳代の方を敬う、そっと手を差し伸べる親 子の様な姿が見受けられました。また、新たに入居される方は何かしらの病を抱えており、しかし入院は出来ない方が増えていました。その うち3人の方は癌で最後まで施設で過ごされました。この頃から当苑での「看取り」が始まりました。一方では80歳代後半の男性が建物の前 に畑を作り、野菜、果物、花と多様の園芸に励んで居られました。毎日、スタッフと一緒に水やりをして、草むしりをして生きがいの様にしてお られる方もおられました。もちろん、出来た作物は調理に使用しましたし、花は仏壇に飾ったり、欲しい方にお渡ししていました。それで皆が 喜んでくれると、また張り切って畑仕事をされていました。入居者の皆さんも手伝いに出る方や、ベランダから眺める方、毎日ほのぼのとした 光景でありました。 ★平成14年4月~17年3月 ★平成17年4月~21年3月 ★平成21年4月~24年3月 水分1,500CC摂りましょう! ★平成24年4月~ 久寶会理事長が前苑長の定年により施設長兼任となりました。明朗快適な居住環境をモットーとし、施設内の衛生保全に取組み始め ました。同時に、この町の住人であり、清水苑の住民である入居者の皆さんに、人間同士の穏やかなふれあい、新しい第二の生活を楽 しく過ごして頂きたい、喜びを積み重ねて頂きたいと、地域交流の先駆けとなりうる交流の場を多く持ちました。近隣のドクターとの交流、 講演会の実施、小学校、保育園との定期的な幼老交流会の実施、地域のお寺へのお参り、法話、地域の方にも協力して頂いた納涼祭、 寿司商組合の皆さんによる寿司会など新たな取り組みを次々と展開しました。入居者の皆さんも積極的に参加をされました。そして、そ の場所も散歩コースのひとつとなって行きました。16年11月、厨房の委託から自家賄いへと切替え、新メニューの実践、選択メニューの 実施、冷凍食品は一切使用しない食事へと改善されました。スタッフはスタンダードを確立実践し、自分達と入居者の皆さんとの文化を 共有育成し、それの改善とサービスの望ましい標準化を目指す為、ISO9001、ISO14001に取組み取得しました。17年12月、前寮父の 退職により山本寮父が新メンバーとして加わりました。緊張しながらのスタートでした。あの頃と体型は今も変わらず・・・。(笑) 当初の頃と変わって、自分からケアハウス入居を希望される方は少なく、家族の虐待(DV)から逃げて来た方、生活保護を受けている方、家 族と疎遠、不仲により自宅を出られた方・・・等、行政機関や病院からの申し込みが多くなった様です。また、夫婦での入居も増えて、夫婦部 屋が10室ある当苑としては、夫婦・兄弟でのご入居は大変嬉しい喜ばしいことでありました。完全に自立した方は少なく、押し車を使用して居 る方、歩行器を使用して居る方が増えました。寮母と寮父での対応は大変難しくなり、入居者の方のご要望から20年10月、うるおいキーパー (内部ヘルパー)が発足しました。ご本人が出来ない部分をお手伝いさせて頂きながら、最後まで苑で生活が出来るように生活支援をしていく のです。 21年2月、HACCP認証。新たな道がスタートしました。(するはずでした。) ※うるおい130号参照 21年6月、前栄養士の退職により谷口管理栄養士が新メンバーに加わりました。新たにキッチンを改革する為に、厨房だけでなく、 「厨房+食堂」と言う概念から、「美味しい健康食」を目指す為、手順・工程の見直しをしました。厨房動線の改善とスタッフ間のコミュニ ケーション改善に取組み始めました。 14年経過して、入居者の皆さんは再び若い60歳代から100歳代の大幅な年齢層となりました。 70歳~80歳代で入居された方も10年経って80歳~90歳代となり、ますます最高齢者が増えました。それでも、「出来る限りは自分の 事は自分で」と言う、1人の人間として社会性を持って元気に過ごされている方が多いです。(生活改善、新生活運動)その反面、60歳 代で若く最近入居された方については、その社会性が欠けている部分が非常に多くなってきています。「出来ることも人に頼る。誰か がやってくれる。」「周りの人にお願いすれば良い。」という自分勝手な意向です。入居者の皆さんが、同じ目標を持って頂き、明るく楽 しく元気よく生活して頂くために『新生活運動』を掲げました。(うるおい124号参照)毎月目標を持ってメリハリのある生活、皆と同じ意 識レベルを持った生活、社会性を持った生活を送って頂きたいと言うスタッフの思いからです。施設内また居室へも掲示して頂き常に 意識して頂けたらと思います。 今後も新たなニューフェイスを向かえて楽しい生活を過ごして頂き余生を送って頂くためにも、スタッフは個別のリビングプランを立てて行く必要があります。入居者同 士、スタッフ間と、また家族とのコミュニケーションを深めたいと考えます。その為にも家族懇談会や個別懇談に家族の方が積極的に参加して頂き、ご本人が自分らし い生活を送って頂く、その支援を共に構築して行かなければなりません。また、1人暮らしに不安がある低所得者の住いとしての活用、最期まで笑いの耐えない生活、 美味しく楽しく食べる楽しみを持って頂けるように努めます。 地域にも目を向けて①配食サービスに力を入れます。住み慣れた自宅での生活をしておられる高齢者の方に、栄養バランスのとれた食事を提供するとともに、日常の 安否を確認することで、より安心した生活が送れるよう支援することを目的として実施致します。多くの方に試食して頂き、少しでも生活の一部として支援できればと思 います。②うるおいトランクと題しまして、東側駐車場に納涼祭舞台としても活用できるトランク兼倉庫を設置し、緊急時に地域の方へも対応できるように非常食を確保 する為です。去年3月11日に発生した東日本大地震を忘れない、風化させないためにも、地域住民間のコミュニケーション機会を有効活用し、信頼関係を築きながら地 域社会シ ステムの構築を進める必要があると考えております。これが私達のソーシャル・ワークでもあります。 ケアハウス清水苑会報 “うるおい” (2) 平成24年4月1日 第50回 シリーズ ≪ケアハウスに明日はあるか≫ まず事業運営者に問いたいと思います。 分からない…60% 明日はない…30% 明日はあるのだろう…10% あらゆる作業手順の見直し 次に利用者例に問うてみましょう。 24年度を迎えるにあたって、23年度に積み残してしまった事、または改善が必要とさ れるところを洗い出し、次の3点について早急にミーティングをしました。 何となくこんなものだろう(惰性的)…60% 相対的にはなんとかなりそう…30% 尊厳・自立に向けて希望あり…10% 1.食堂環境の無視(換気扇)発声点呼 大別すれば上記の予測が一つの回答です。 入居者の皆様が、快適な空間で食事を摂って頂く為にも必須であります、食堂環境 の不備な点が全く改善されていなかった。 〇ケアハウスに今日はあり、明日の希望がある。 2.行事の見直し 事業運営者、施設利用者の各10%以下の回答の由来について、今一度に考 えてみよう。 良いものを残す。やれば良いと言う問題では無く、不人気だった行事・クラブについ ては要検討です。 ケアハウスにグランドデザインが無い。(且って無く、今も無い)システム としての制度設計の展望がない。これは運営指導(行政)面に於ても、運営 事業者(担当法人)面に於ても同じレベルであって双方の罪であろう。私た ちは今、厳しい生活検証の面から、「ケアハウス本来のコンセプトを究め る」作業に没頭している所であります。 3.選択メニューの聞き取りが不完全 ケアハウス清水苑をモデルとして、尊厳と生活支援そして、豊かな社会性 あふれる生活(老後有終)の居住環境を提唱する分であります。 毎日の選択メニューはご自分で選択して頂く事が基本ですが、認知症状等により判 断できないであろうと、スタッフ側で判断し選択を勝手にしていた。 すべてにおいて、入居者の皆さんを中心として考え、まず自分がその立場に置き換 えてみた時に、どう感じるか…。認知症になっても住み慣れた地域で尊厳を持ちなが ら穏やかに生活が出来るように支援して行く事が私達の職務であると考えます。 (Y・F) 福祉を支える女性の会は福井県福祉施設連絡協議会の女性部会に位置付け、福井県老人福祉施設協議会、福井・高志地 区・丹南地区・嶺南地区・奥越地区・坂井地区会員施設の女性職員のうち、会の趣旨に賛同する者で構成されています、 親睦会・研修会・行政との対話集会など各地区で活動しております。年間500円の会費で活発に交流のできる勉強会を しております。 福井・高志地区の主催として、3月19日(月)アオッサ福井県民ホールに於いて、国際医療福祉大学大学院教授竹内孝 仁先生をお招きして「高齢者ケアの基本・尊厳ある介護とは」という講演会がありました。介護は急速に進歩してきま した。オムツを取り替えるのは時代遅れです。「オムツゼロへの取り組み」と「胃ろう・経管から経口常食へ」を取り 組んでいる施設が増えつつあります。「オムツゼロ」は排泄はトイレで誘導し、排便リズムを安定化させ(起床、就 寝)おむつゼロに取り組む。また、介護する人が楽であるから「胃ろう」にするのではなく、経口から常食を摂取して もらう。口から常食を食べてもらうには水分をしっかりとること。更に水分を摂る事によって、水が細胞を活性化させ、 身体と意識の両面を活性化させていく。「高齢者ケアは水で始まり水で終わる」と竹内先生が述べておられます。 清水苑では「清水苑新生活運動」を行っています。目標として、※水分はしっかり摂ろう。(水・お茶1.500ml)※常 食をしっかり食べよう。(1.500kcal)※日常生活行為(自分の事は自分で行う努力)※下剤は止めよう。眠剤は止 めよう。クスリに頼らない。以上の4項目を掲げています。毎月の懇談会で毎月発刊の“うるおい”と新生活運動標語の ポスターを(銘々居室掲示用として)入居者全員に配布しています。また清水苑では残食ゼロ運動を長らく継続してお り、竹内先生の基本に副って生活改善に励んでおります。竹内先生は「本をよく読むこと」とおっしゃっておりました。 私達の施設長も日ごろから本を読む事は、思考を深める大切な行為だと申しております。最後に、竹内孝仁先生講演会 の機会を設けていただきました、当会奥村会長に厚く御礼申し上げます。福祉を支える女性の会を一層盛り上げて行き たいと思います。(K・M) ◎ 懇 談 会 5 日 ( ) ) ◎ 家 族 懇 談 会 8 日 ( ) ◎ 外 食 デ ー 10 日 ( ◎ お 花 見 12 日 ( ) ) ◎ 歩 こ う 会 17 日 ( ( ◎ ラ ・ ン ・ チ 25 日 日 ) 野 日 田 坂 中 大 ま 昭 タ 正 す 和 ツ 3 子 8 の さ 年 さ 年 ん 4 4 ん 月 月 1 23 ま行りま すきでだ 。ますま すがだ 。、至 宜精ら し一な く杯い お頑事 願張ば いっか して た厨 佐房 々で 木働 文く 美事 代に でな すり ま し よきご皆義 ろた家様理 しい族にの くと様親父 お思の近母 願い様感を いまにを看 しす接覚て ま。しえい す てまた 。 行すの 。で 、 た厨 山房 﨑で 靖働 子く で事 すに 。な り ま し
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