平成20年度小・中学校教育課程研究協議会 技術・家庭科(技術分野) 福島県教育委員会 改訂の趣旨 ■ 目標及び内容を改善する上での観点 (1) 実践的・体験的な学習活動を通して、家族と 家庭の役割、生活に必要な衣、食、住、情報、 産業等についての基礎的な理解と技能を養う。 (2) それらを活用して課題を解決するために工夫 し創造できる能力と実践的な態度の育成を一層 重視する。 改訂の要点 (1) 実践的・体験的な学習活動のより一層の充実 (2)問題解決的な学習のより一層の充実 (3)学校における学習と家庭や社会における実践 との結びつきに留意した内容の改善 目標について (1) ものづくりを支える能力を一層高めること (2) 技術を適切に評価し活用できる能力と 実践的 な態度の育成 内容構成について (1) ガイダンス的内容A(1)を第一学年の最初に履修 させる。 (2) AからDの内容を次の3つの項目で構成 ① 広く現代社会で活用されている技術について 学習する項目 ② それらの技術を使用したものづくり(製作・制作・ 育成)を行う項目 ③ 現代及び将来において利用される様々な技術 を評価し活用する能力と態度を育てる項目 社会の変化への対応 ■ 環境教育の視点 技術と社会・環境との関わりの理解を踏まえ、技 術を適切に評価し活用する能力と態度の育成を重 視した。 ■ 情報教育の視点 ① 情報モラル等に関する指導の充実を図る。 ② マルチメディアの活用やプログラミングと計測・ 制御などに関する基本的な内容を学習する。 指導計画の作成と内容の取扱い(1) ① 3年間を見通した全体指導計画 ア 3学年間を通して、いずれかの分野に偏ることなく授業時数 を配当すること。 イ AからDの4つの内容は、すべての生徒に履修させること。 A材料と加工に関する技術 Bエネルギー変換に関する技術 C生物育成に関する技術 D情報に関する技術 ウ A材料と加工に関する技術 「(1)生活や産業の中で利用されている技術」 すべての生徒 に履修させる 内容 第1学年の 最初に履修 指導計画の作成と内容の取扱い(2) ② 各項目に配当する授業時数及び履修学年 ア 授業時数 ・ 各学校で適切に定めること。 ・ それぞれの学習の目的が達成されるように授業 時間を配当して指導計画を作成すること。 イ 履修学年 ・ 3学年間にわたる全体的な指導計画に基づき各 学校で適切に定める。 指導計画の作成と内容の取扱い(3) ③ 題材の設定 「技術・家庭科における題材」とは、教科の目標及び各分野 の目標の実現を目指して、各項目に示される指導内容を指導 単位にまとめて組織したものである。 ・ 各項目及び各項目に示す事項との関連を見極める。 ・ 相互に有機的な関連を図る。 ・ 系統的及び総合的に学習が展開されるよう配慮する。 指導計画の作成と内容の取扱い(4) ■ 技術分野における道徳教育 ○指導内容 ・情報モラル ・技術に関わる倫理観 ・材料の長所を学ぶことが畏敬の念につながる ・道具のすばらしさが先人への感謝、尊敬の念 につながる ○活動 活動の中で道徳のねらいが期待できる。 ・勤労観 ・苦労してつくる ・協力して活動する ○教員 教員自身の態度が生徒に伝わる。 ・道具を大切にする。 ・工具をたくみに扱う。 指導計画の作成と内容の取扱い(5) ■ 内容の取扱いと指導上の留意点 ① 勤労観をはぐくむとともに、技術に関する「職業観」 の育成 ② 知的財産権教育の視点から、知的財産の「保護」 に加えて、「活用・創造」の重視 ③ 安全に関して、使い手としての安全に関する内容 に加えて、作り手として求められる「倫理観」の指導 ④ 言語活動の充実 ⑤ 学習指導に生かす評価活動の充実 学習指導要領の表記について 技術,家庭 技術分野、家庭分野 AからD 内容、指導内容 (1)、・・・ 項目 ア、イ、・・・ 事項 学習指導要領解説の表記について ~をねらいとしている 内容、項目のねらい ~できるよう指導する 指導の重点 ~するよう配慮する 配慮事項または、 安全に関する指導 ~が考えられる 例示
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