キーワードの切り出しと 検索課題の設定 • 2回目 新聞記事からキーワードの切り出し • 3回目 検索課題の設定 1 前回の復習 1回目 – 1-1知識を深めるための情報収集 – 1-2目的を達成するための情報収集 – 1-3 情報収集の意義 – 1-4 情報と情報検索 – 1-5 情報検索とデータベース – 1-6 情報検索システム – 1-7 情報検索と原文情報 – 1-8 書誌事項 – 1-9遡及情報検索 2 1-1知識を深めるための情報収集 • 知識を深めるための情報収集の目的 • 1: 知らないことを知る – 他人と同じレベルで考えることができる – 不利益を受けない • 2: 知識構造を深め自分で考える – 偏りのない基礎知識を習得する – 自分の考えを持ち他人と対等に対話する • 3: 新しい概念や視点を創造する – 情報を組み合わせて新しい価値を創造する 3 1-2目的を達成するための情報収集 • 目的を達成するための情報収集の目的 – 目的は相手に勝つこと – 目的が明確なので情報を最も効果的に利用できる • • • • – 相手に対する働きかけが存在する 1: 戦争や戦いに勝利する 2: 競争に勝つ 3: 具体的な目的や目標を達成する 4: 個人の意志を実現する 4 1-2+ 新しい価値を創造するための 情報収集 情報を組み合わせて新しい価値を創造する – 情報を使って問題を明らかにし解決策を提案す る ↓ 今後求められる情報の利用方法 – 情報を使ってそれまでに存在しない価値(新しい 学説や事実、新商品・新しいビジネス)を創造す る 2回目 新聞記事からキーワードの切り出し • 達成目標 – 以下の事項が理解ができること 1. 情報は文字(テキスト)で表現/伝達されている 2. 原文中に含まれる文字列で情報検索を実行す る 3. キーワードには名詞を使用する 4. 原文中の文字列と検索者のキーワードは一般 に一致しない(アバウトネス) 5. 基礎知識・予備調査が必要となる 6 1.キーワード • キー – 車の車軸から車輪に動力を伝えるために打ち込まれたく さびを意味する(自動車のタイヤ交換のボルトに相当) • キーワード 車軸:情報検索者 車輪:原文情報 – キーワードは検索者と情報を結びつけるキーとなる文字 – 概念で絞り込むには3語以上必要 7 文字による情報の伝達 • 情報は文字 (テキスト)で伝達される – 情報が複雑・専門的になるほど文字が使用され る – 情報検索も文字 (キーワード)で検索する • 情報の媒介物 – 文字、音声、画像、映像 – 画像や映像の内容も文字で説明される – 図・表・写真は文字情報を伝達する補助情報とし て有効 8 • 情報検索も文字 (テキスト)で行う – 情報は文字(テキスト) で発信されるため – テキストは文章からフォーマットを除いた文字列 • キーワードは原文中の文字列 – 概念を示す名詞 – 画像・映像検索も文字を使用 9 2.情報検索 情報検索の英 訳 意味 ①情報検索とは原文(1次情報)の information 存在する場所を見つけること retrieval ②および原文を入手(回収)するこ と information ①情報を探し出すこと(探る、調べ る、たどる) search 10 キーワードB キーワードA 原文 11 3.キーワードは名詞 • キーワード – 検索者が入手したい情報の持つ概念(アバウトネス)を表 現する • 概念は名詞で表現される – 名詞 – 動詞 事物の名称を表す語 事物の動作・作用・状態・存在を表す語 ( サ変接続名詞) – 形容詞 物事の性質や状態を表す語 • 情報検索は複数の概念を組み合わせる – 情報の内容は複数の概念を含む – 複数のキーワードでデータベースを検索する 12 名詞の種類 • 数字 – 「4月18 日」も 「4月」「18 日」もキーワードとして有効 • 見出し – 見出し、副見出し、表題、 図表の説明文なども対象 • 固有名詞 – キーワードとして最も有効 • 人名>団体名、会社名>地名>普通名詞の順に有効 – 人名がキーワードとして最も有効 – 情報は人によって創造され発信される • 形容詞 – 名詞の概念を限定するキーワードとして使用できる 13 複合名詞 • 複合名詞 – 複数の名詞が連結して一般的な意味をもつ名詞 – 狭い意味概念を持つことからキーワードとして有効 複合名詞 1 世界地図 複合名詞を構成する単語 世界 地図 2 児童扶養手当 児童 扶養 手当 扶養手当 3 水質悪化懸念 水質 悪化 懸念 14 • 動詞 – 概念を表現しないためは基本的に使用しない – 「管理する」「説明する」などのように、「(名詞)と(する)」 で構成される動詞では名詞部分がキーワードとして有効 • 例: 管理する → 管理 • 歓迎する → 歓迎 • 開通する → 開通 • 英文 – – – – 全ての単語がスペースで区切られている 全ての単語をキーワードとして扱うことが可能 全ての言葉がキーワードとして使用可能 英語でも名詞がキーワードの基本 • 情報の概念は名詞で表現される 15 4.アバウトネス • キーワード A – 検索者のキーワード – 検索者の意味 • キーワード B – 著者のキーワード – 著者の意味 • 検索者の意味は、著者の意味と一致しない • 従って、基礎知識・予備調査が必要となる 16 課題1 キーワードの概念と課題設定 (提出画面で課題の内容を確認すること) 提出期間:4月14日~4月26日 • A 新聞記事からキーワードの切り出し • B 新聞記事検索課題の設定 – →次回(3回目) – サンプルを見て情報検索課題の設定用紙(P23) に課題案を作成しておく 17 課題1A 新聞記事からキーワードの切り出し (提出画面で課題の内容を確認すること) 提出期間:4月14日~4月26日 • 達成目標 – 検索課題をキーワードで表現できる • 理解して欲しい内容 – ①情報は文字(テキスト)で流通していること – ②キーワードは概念を表現する名詞であること – ③重要なキーワードは見出しや最初の段落に含 まれること 18 新聞記事の処理 • 新聞記事の選択 – 最近の新聞から興味のある1記事を選択する – 400 字以上の記事を使用する – インターネット上の新聞記事は使用しない • 範囲の確認 • • • • 「見出し(表題)」 「副見出し」 「本文」と 「写真/図/表の説明」 19 切り出しの確認 • 切り出し – 全ての文字列がキーワードになる – 最少単位の単語に分解する – 名詞がキーワードになる • 数字もキーワードになる – 新聞紙名、発行年月日、(著者)、発行者もキー ワードになる(書誌事項) • 重要なキーワード – 重複する文字列は有効キーワード – 見出しには有効なキーワードが含まれる – 動詞と形容詞の重要性は低い 20 記事の例 見出:チリ北部でM8.2の地震 日本への津波「調査中」 日付:2014年4月2日(朝日新聞) 写真:南米チリ沖で1日に発生した地震直後、津波警報でスタ ジアムに避難した、震源地に近いチリ北部イキケの人たち 本文:南米チリ北部で現地時間1日午後8時46分(日本時間2 日午前8時46分)ごろ、大きな地震があった。米地質調査所に よると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は8・2。震源地 は、北部の都市イキケ沖の北西約95キロで、深さは約10キロ と比較的浅い。 21 切り出しの例: • 南米チリ北部で現地時間1日午後8時46分( 日本時間2日午前8時46分)ごろ、大きな地 震があった。 • 南米/チリ/北部/で/現地時間/1日/午後/8時/4 6分/(/日本時間/2日/午前/8時/46分/)/ごろ 、/大きな/地震/があった。 – 午後/8時/46分⇔午後8時46分 (使いやすい形) – 名詞を意識する 22 切り出しの例 • 米地質調査所によると、地震の規模を示すマ グニチュード(M)は8・2。震源地は、北部の 都市イキケ沖の北西約95キロで、深さは約1 0キロと比較的浅い。 • 米/地質調査所/によると、/地震/の/規模/を/示 す/マグニチュード/(M)は/8・2/。/震源地/は、 /北部/の/都市/イキケ/沖/の/北西/約/ 95キロ /で、/深さ/は/約/ 10キロ/と/比較的/浅い/。 23 作成するキーワードリスト P95 • 5)記事内容順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 情報活用 目的 重要性 場合 情報 価値 統治 戦争 商業活動 他者 有利 立場 競争 勝つ 目的 場合 情報 価値 6)あいうえお(ソート)順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 ビジネス 意思決定 意味 価値 価値 活用 競争 主体 重要性 勝つ 商業活動 場合 情報 情報活用 戦争 相手 他者 達成 24 7.100文字あたりのKW数 • 7-1: – 表題を含めた全文字数A • 7-2: – 重複を除いたキーワード数B • 7-3: – 100 字あたりキーワード数=B÷A×100 • 新聞記事は重複を含め15-25程度以上 25 100文字あたりのキーワード数(8以下の例) 学籍番号 12011146 12012150 12012004 12012031 12012122 12012094 12012053 12012021 12011111 12011086 12012090 12012140 12012141 12012014 12012069 12012107 12012073 kw/100字 1 1 1 1 1 2 2 2 2 2 2 3 3 3 3 3 3 学籍番号 12011144 12012007 12012059 12012119 12011021 12012019 12012121 12012165 12012160 12012128 12012064 12012024 12012043 12012080 12012157 12012057 12012078 kw/100字 4 4 4 4 5 5 5 5 6 6 7 7 7 7 7 7 7 学籍番号 12012102 12012109 12012116 12012058 12012030 12012156 12012171 12012114 12012120 12012166 12012066 12012093 12012048 12012123 kw/100字 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 9 9 9 9 26 スキャン記事と網掛 けテキスト文 (次回までに作成) • 新聞記事原文 • 網かけ処理 P95 – キーワード(名詞)に 「網かけ」 – 連続したキーワード は「 / 」で区切る – 重複キーワードは 「アンダーライン」 新聞記事をスキャンした画像 をここに貼り付ける • レポートUP後に 高木BOXへ提出 27 新聞記事をスキャンする方法 説明書を読んでください • 256教室のスキャナーを使用します – – – – – – – – – – 1.節電モードを解除 2.USBを差し込む 3.ファイル名入力(漢字変換不可) 4.基本スキャンを設定 フルカラーあるいはグレーを選択 5.出力形式をPDF or JPEGにする 出力→他の形式→JPEG→閉じる 6.原稿をガラス面に置く 7.スタート 8.USBを抜く 28 持参の記事を使った練習 (終了時に提出してください) 1. 最初から100文字を書き写す(テキスト化) – 100文字を正確に確認(句読点を含む) 2. キーワードに / で切り分ける 3. 100文字当たりの全キーワードを切り出し、 数を数える 4. 重複を除いたキーワード数を数える 5. どのように区切るか困った迷った箇所 提出内容と返却内容で理解が異なった点 29 来週の準備 • 課題の設定 – 情報検索課題の設定用紙(P23)に新聞記事情報 検索の課題案を事前に記述 – 時系列変化を把握できる課題 • キーワードの切り出し – スキャン記事と網掛けテキスト文の完成 30 利用環境調査 2014 • 期限内提出147 3回目 新聞記事検索課題の設定 (提出画面で課題の内容を確認すること) レポート1の作成 (キーワードの切り出しと検索課題の設定) 提出期間:4月14日~4月26日 • 情報検索課題の設定用紙を使用 • 新聞記事を使った情報検索課題を設定する 32 前回の復習 2回目 1. 情報は文字(テキスト)で表現/伝達されている 2. 原文中に含まれる文字列で情報検索を実行 する 3. キーワードには概念を表わす名詞を使用する – – 他の品詞も使用できるが名詞が有効 名詞として使用できる動詞の一部(サ変動詞) 4. 原文中の文字列と検索者のキーワードは一般 に一致しない(アバウトネス) 5. 基礎知識・予備調査が必要となる 33 • 基本的には最少単位の単語に分解する • 一般的な複合名詞は使用する – 生活習慣 > 生活 習慣 – 反発係数 > 反発 係数 – JR東海 • 一般的でない固有名詞は分解 – 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC) < 国連 気候変動 政府間パネル • 正解はないのでアバウトネスを考慮する – 最小単位のKW→複合名詞による絞り込み 34 レポート1 提出期間2014/4/14-4/26 提出は2種類 1. WebページからのUP – キーワードの切り出し & 検索課題の設定 2. 高木のBOXへA4用紙の提出 – スキャン記事と網掛けテキスト文のプリント 35 新聞の利用状況 36 • • • • • • 朝日新聞 読売 毎日 産経 三条新聞 日報 7 3 1 1 1 59 37 読まない理由 • 新聞を取っていない – 家庭で新聞を取っていない – 一人暮らしで新聞を買わないから • 必要性がない • Yahoo!ニュース,ニュースアプリなどで十分 – ニュースで必要な情報を取っているから • インターネットがあるから – webだけで用が足りるから • 読む機会がない • 時間がない • めんどくさい,面白くない、興味がない 38 • 新聞記事情報 – 読んでいない60% • 書誌事項が存在する – 一定の信頼性 – Web情報より全体の信頼性が高い • 新聞記事情報検索 – 過去の情報を収集できる。 – 遡及情報検索により過去から現在までの経緯を 把握できる。(10~20年以上) 39 新聞記事検索課題の設定 • 新聞記事検索で使用する課題案を設定する – 新聞記事情報検索により、過去から現在に至る 歴史的、国際的、社会的な出来事に関する20年 以上の期間に亘る時系列変化を分析しなさい。さ らに収集した情報をもとに将来の変化を予測しな さい。 – 長期間にわたる変化や過去から現在までの経緯 を把握するため10~20年以上の遡及情報検索 を行う。 40 方法 • 検索I 朝日新聞DB(1985~現在) • • – 1985以降の遡及検索を行い、20件以上の新聞記事を参照 キ | して10年以上の社会的あるいは歴史的変化をまとめる。 ワ 検索II 朝日新聞縮刷版(1945~1985) – 1945年以降を対象に遡及検索を行い、20件以上の新聞記 | 事を参照して10年以上の社会的DBあるいは歴史的変化を ド まとめる。 の 変 検索III 新潟日報DB(2004~現在) 化 – 20件以上の記事を参照して10年間の新潟地域に おける社会的あるいは歴史的変化をまとめる。 • 検索VI 日本経済新聞DB(1981~現在) – 興味のある企業の検索を行い、20件以上の新聞記 事を参照して、選択した企業の10年以上の時系列 的な変化を具体的に記述する。 41 新聞記事情報 • 新聞記事情報 • • • • 主に前日に発生したニュースをもとに成立 記事1件をDBのデータ1件として整理 Web情報より信頼性が高い(書誌事項) 個々の記事から全体を読み取るのは困難 • 過去の記事を使い時系列的な変化を把握 できる • 遡及情報検索 42 新聞記事の遡及情報検索 • 対象とする情報は大半が過去の新聞記事 – 1985年前後からの検索が可能(30年間弱) – データベースでは過去の古い情報も価値を有す • 遡及情報検索 – 記事を時間軸で並べる(スクラップブックに類似) – 新聞記事には発信日が明記されている – 特定の話題が過去から現在に至るまでどのような変 遷を経てきたかを理解することができる – 過去を知ることにより現在の状況をより深く理解、分析で きる – 社会的な背景などの情報と関連付けた考察も可能となる • 新聞記事検索課題 • 提出期限 5月25日 43 スクラップブックが1回の検索で完成 • スクラップブック:新聞の切り抜き帳 scrapbook – 特定の個人や企業、あるいは特定の話題に関する新聞 記事を切り抜き、発行日順にノートに張り付けた保存帳 – 切抜き帳に集められた情報から、トピックについて、時系 列変化を、マクロに把握する • 記事相互の関連性理解 – スクラップブック/検索結果から記事の相互関係を理 解し、話題の推移や全容を理解することができる • DBのキーワード検索 – スクラップブックと同等の情報収集が可能 44 情報検索課題の設定用紙 P23 情報検索課題の設定用紙 1.情報検索対象分野: 次の分野から興味のある1分野を選択する。 哲学、歴史、社会科学、自然科学、技術、工学、工業、産業、ビジネス、経済、政治、芸術、言語、文学、コン ピューター、教育、娯楽、旅行、スポーツ、健康、ニュース、地域、環境、ファッション、大学、企業の動向、ビジネ ス 2.情報検索課題(題名):検索内容を20-30字程度で表現する。 ________________________________________________________________________ 3.情報検索内容 情報収集したい情報の内容を200~400字程度の文章で表現する。内容を良く表現できていれば検索に使用 するキーワードはこの文章の中から選択できる。自己の知識が不十分で文章を作成できない場合は事前調査 を行ってから作成する。 ___________________________________________________________________________________ _____________________________________________________________ ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 4. 情報検索 (情報収集)の目的と目標 情報検索で対象とする情報を収集する理由を200~400字程度の文章で表現する できる限り目的と目標に区別して記入すること。 目的(最終目標):何をするために情報収集をするか、収集した情報を使って最終的に何を実現したいのかを記 述する。 ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ ________________________________________________________________________ 目標(実現可能性のある具体的な目標):実現可能な到達レベルを数値などで具体化したもの。収集する情報 45 の利用方法を記述しても良い。 ________________________________________________________________________ 情報検索課題の設定用紙の意義 – 情報検索の前に検索内容をできる限り明確にす る努力が良い結果につながる 1. 情報検索課題 2. 情報検索内容 3.情報収集の目的 P22 4.情報収集の目標 P22 5. 日本語キーワードの決定 P24 6. 英語キーワードの決定 P24 7. 検索式の決定(次回) 46 情報検索課題の設定の練習 • 練習問題 – スキャン記事と網掛けテキスト文。 – 重要と思われる5キーワードを使用した場合の、 情報検索内容(3)、情報収取の目的(4)、目標( 5)を完成しなさい。 • 同じ情報が含まれていても、目的によって、 使用するキーワードが異なる。 • 新聞記事検索のサンプル参照 47 1.情報検索課題(題名) P22 – 情報検索内容を20-30字で簡潔に表現する • 新聞の見出しや図書の題名に相当 • 主たるキーワードを含むように作成 – 一般的な基礎知識を得る課題は不適当 • 広範囲にわたる情報収集が必要 • 図書の方が効率的で高い信頼性 – 容易に理解可能な内容も不適当 • 例)スポーツ選手の成績など 48 2.情報検索内容 P23 • 情報検索の内容を200字~400字で表現する – 抽象的な表現や一般的な表現を避ける – 具体的な内容を含む文章を作成する – 検索に使用するキーワードは作成した文章の中 に含まれる – 200字~400字で表現できない場合は、ほとんど が基礎知識の不足 49 3.情報収集の目的 P22 • 目的により必要な情報が決まる – 情報検索内容からキーワードや検索式を確定で きるが、必要な情報は決まらない – 例:対象期間、対象地域、対象分野、専門性など • 目的は意志を実現する最終到達点(ゴール) – 最終到達点(レベルや状態)のイメージ – 「何をするために情報収集を行なうのか」を記述 する • 収集した情報の取捨選択基準となる 50 4.情報収集の目標 P22 • 目標には目的をより具体化したもの • 目標は実現可能性のある目的 – 目標が達成できれば、実現可能性のある到達レ ベルが次の目標となり、最終目標が目的となる – 到達レベルを数値示したり、利用方法を記述して も良い • 収集した情報の取捨選択基準となる 51 目的と目標の例示 (目的と目標が分離されていない) • この課題を選んだ理由は2つある。近年の環境問題が自分 の身に降りかかりつつあるからである。自身ができる環境に 対しての行動は限られるが身近に取り組める資源の節約に 関しての手段を知る必要があると思ったからである。2つ目 はサークルの活動の参考にできるかもしれないからである。 ECMに所属しており、活動の一環として他サークルのイベン トの開催を手伝いをしている。その際リサイクル活動をしてい るNUISEcoに対して何かリサイクルに関してのイベントなど 開催を進められたらと思い現在やっているペットボトルキャッ プ以外の製品でリサイクルできるものを調べることにした。 • 到達目標は集めた情報を用いてNUISEcoの活動をし環境 に対してアプローチができたらと思う。 • 目的: NUISEcoでリサイクルに関するイベントを開催する • 目標:NUISEcoでできる環境活動を見つける。 52 • 自分自身が朝食を抜き気味であったり、間食を取りすぎてい たりと食生活に乱れがでていたため、今の食生活が今後自 分にどのような影響を与える可能性があるかを事前に調べ、 生活習慣病などのリスクに対処する方法を導き出す。 • その対処法を実行することで、自身の食習慣を見つめ直すと ともに、生活習慣病にかかるリスクを軽減させることが目的 である。 • 目的:生活習慣病の対処方法を実行し、生活習慣病にかか るリスクを軽減させる。 • 目標:間食を取りすぎる今の食生活がどのような影響を与え るかを調べる。 53 例1 • 目的1 – 日本原電が活断層の調査のために作成したデー タが信頼できるか検討する – 日本原電 and 活断層 and 音波探査 • 目的2 – 敦賀原発付近の活断層に関連する情報を収集し 、敦賀原発の安全性について考える。 – 敦賀原発 and 活断層 and 調査 • 目的によりキーワードが異なることを理解する 54 例2 「ダイオキシンの魚類に対するホルモン作用」 • 目的 – 1) 河川の魚類の保護 – 2)ホルモン撹乱作用のメカニズムの解明 – 3)人類への女性ホルモン様活性を持つ化合物の除去 • 目標 – 到達可能な目標例:1) – 対策を考えるために1年間で実態調査をする – 発生源を特定する。 – 除去方法を開発する 55 あいまいな目的・目標と検索内容 • あいまいな検索内容 – 広範囲の情報収集が必要となる – 情報検索内容から的確なキーワードが選定でき ない • あいまいな目的・目標 – 多くの情報を収集しても、評価基準があいまいで 情報の選択や必要な情報の特定が困難になる – 情報収集の過程で目的と目標の修正が必要とな り、情報検索をやり直すことになる 56 5.日本語キーワードの選択 P24 • キーワード数 • 概念をキーワードで表現するには3~5ワ ードが必要 • キーワード数の選択 – 情報検索課題に重要な概念(アバウトネス)を示 す文字列を、原文中の文字列と一致させる – 情報検索内容(200~400 字)から、重要な概念を 表現すると思われる名詞を5ワードを切り出す – 原文(著者)が重要としている概念ではない 57 6.英語キーワードの決定 P24 • 日本語キーワードに相当する英語キーワード を記述する – 日本語のキーワード数と英語キーワード数は異 なる – 辞書の最初に記述されている単語を選択するこ とが多いが、適切な英語キーワード選択のため には、複数の意味を把握したうえで選択する • 微妙な意味の違いを把握するのは難しい 58 和製英語に注意 • 日本人による英語情報しか得られない – 表10 日本語でしか通用しない和製英語の例 日本語 キーワード 和製英語 英語 Food Habit 食文化 Food Culture Food Manner 環日本海 Japan Sea Rim Far East Sea 59 7. 検索式の決定 (6回目:新聞記事情報検索の最後) • AND – 全てのキーワードを含む • OR – いずれかのキーワードを含む • NOT – キーワードを含まない • 次回 60 レポート1の提出 キーワードの切り出しと検索課題の設定 • 提出期限 – 4月14~26日(土) 2weeks • 10.「網かけをしたテキスト文」と「スキャンした 新聞記事」のプリントアウト(次頁) – 高木のレポートBOXに提出 • 13.情報検索内容 – 必要なら予備調査により基礎知識を得る • サンプル参照 61 スキャン記事と網掛 けテキスト文 (次回までに作成) • 新聞記事原文 • 網かけ処理 P95 – キーワード(名詞)に 「網かけ」 – 連続したキーワード は「 / 」で区切る – 重複キーワードは 「アンダーライン」 新聞記事をスキャンした画像 をここに貼り付ける • レポートUP後に 高木BOXへ提出 62 新聞記事をスキャンする方法 • • • • • • • • • • • 256教室のスキャナーを使用します 1.節電モードを解除 2.USBを差し込む 3.ファイル名入力(漢字変換不可) 4.基本スキャンを設定 フルカラーあるいはグレーを選択 5.出力形式をJPEGにする 出力→他の形式→JPEG→閉じる 6.原稿をガラス面に置く 7.スタート 8.USBを抜く 63 レポートの作成 • 評価 – 1日遅れると -10% – 1週間以上は -50%で評価 • 他人の内容をコピーして提出した場合 – 全体の評価を2ランク下げます。 • 指示事項 – 指示内容の数値などが、教科書と提出画面で異 なる場合は、提出画面の数値などを優先してくだ さい。 64 来週の準備 • 新聞記事DBの使用方法 – R2c ファイルをプリントし、目を通してください – I. 朝日新聞(1984-現在) – II. 朝日新聞(1945-1985) – III. 新潟日報(2004-現在) – IV. 日本経済新聞(1981-現在) 65 調査結果 66 6.インターネットのメディア別利用割合は どの程度ですか?(2013:n=136) 67 6.インターネットのメディア別利用割合 はどの程度ですか?(2012:n=148) 68 8.インターネットを使って情報を検 索したことがありますか? • (n=136) • ある – 92% • 平均キーワード数 – 2.29 (回答n=65) – 検索式は不要 69
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