H +

水分子(H2O)
2δ-
δ+
104度
δ+
なぜ、水分子(H2O)に極性(+・-)が存在しているのか?
酸素原子と水素原子の電気陰性度(電子をひきつける力)の違うことが原因
酸素原子核は水素原子核より電子を強くひきつける(酸素原子は水素原子よ
り電気陰性度が大きい)。そのため、水分子のO-H結合では電荷の分布が
不均一になり、酸素は部分的に負の電荷(δ - )を帯び、水素は部分的に正
の電荷(δ+)を帯びる。
水素結合
δ+
2δ -
水分子による水素結合の形成
水分子は最大4個の水素結合を作る。
水分子の酸素原子は2個の水素原子の
受容体になり、各O-H基は水素供与体
になる。
溶媒としての水
(+)
(+)
陽イオン
(-)
(-)
(-)
陰イオン
(+)
(+)
(+)
(+)
(+)
(+)
(-)
(-)
(+)
(+)
極性を持たない物質は、散らばって存在するよりは、自らが固まりあって水(水分子)との
接触面を最小にしようとする。=溶けない
(-)
(+)
(+)
(+)
(+)
(-)
水の性質(p3)
1)物質をよく溶かすことができる。
2)融点・沸点・蒸発熱・比熱・融解熱が高い。
3)密度が4℃で最大である。
4)表面張力が大きい。
5)電離する。
生体内での緩衝作用について
緩衝作用を担う代表は血液である。
動脈血 7.30~7.45
静脈血 7.27~7.37
体外へ
(H+)
NaHCO3 (Na+ + HCO3-)
Na+ + H2CO3 (
H2O + CO2)
排出を抑制
(OH-)
H2CO3(H+ + HCO3-)
HCO3- + H2O +(CO2
H2CO3)
両者の比を保つことで、血液
のpHを一定に保っている。