シナリオ概要 - SAP Help Portal

価格遡及訂正
SAP Best Practices for Automotive Package
(日本)
SAP Best Practices
シナリオ概要 – 1
目的と利点:
目的

価格遡及訂正シナリオでは、過去の取引における販売単価(もしくは購買単価)を訂
正するための手続きが提供されます。仮単価の遡及訂正手続きや、取引先からのコ
スト削減要求などに基づく取引価格の変更手続きなどが該当します.
利点

販売伝票(もしくは購買伝票)において、仮単価および本単価を変更する事ができます.

価格遡及訂正前の時点においては、仮単価(=本単価)に基づく合計金額がFI転記さ
れています。価格遡及訂正プロセスにおいて、正しい合計金額を反映させるために本
単価の条件タイプを更新します.
シナリオ概要 – 2
必須 SAP アプリケーション:

Enhancement Package 4 for SAP ERP 6.0
プロセスフローに関連するロール:
OEM クライアント
 従業員 (プロフェッショナルユーザ)
 購買担当者
 購買担当マネージャ
 倉庫担当者
 倉庫担当マネージャ

債務管理担当者
 債務管理担当者 (自動車産業)
サプライヤークライアント
 ビジネスロール
 従業員 (プロフェッショナルユーザ)
 販売管理者
 倉庫担当者
 請求管理者
 請求管理者(自動車産業)
シナリオ概要 – 3
プロセスの詳細説明:
価格遡及訂正

本単価決定以前においては、本単価用、仮単価用それぞれの条件タイプに同額
をセットします。その後、サプライヤ側にて受注、出荷、請求、OEM側にて購買
発注入庫、自動請求(ERS)が、本単価用の条件タイプを使用して行われます.

本単価決定後、OEM側では購買発注伝票上の本単価を直接修正します。この
時点で、購買発注伝票には、仮単価、本単価それぞれ異なる価格を保持します
。(*価格マスタを修正することも可能です)

サプライヤ側では、本単価用の条件タイプを修正します.

単価修正後、対象伝票に対し、本単価と仮単価の価格差異に取引数量を乗じた
金額のクレジットメモ伝票を計上します.
価格遡及訂正
OEM
サプライヤー
購買発注登録
(仮単価もしくは過去の価格)
販売伝票
(仮単価もしくは過去の価格)
入庫
出荷/出庫
ERS実施
債権計上
価格変更
(本単価)
価格変更
(本単価)
再評価
クレジットメモ計上
価格遡及訂正– マスタデータ
OEM
A-64-1000_OEM
完成品 A64 OEM
サプライヤー
A-64-1000_SUP
A64 製品
製品品目タイプ= FERT
半製品品目タイプ= HALB
凡例
<機能>
シンボル
内容説明
用途のコメント
バンド: 債務管理担当者や営業員などのユーザロールを示
します。このバンドを使用して、特定ロールではなく、組織ユ
ニットやグループを示すこともできます。
ロールバンドには、
そのロールに共
通するタスクが含
まれます。
この表の他のプロセスフローシンボルは、これらの行に記入
します。シナリオのすべてのロールをカバーするために必要
な行を使用します。
フロー線 (実線): 線は、シナリオにおけるステップの標準順
序とフローの方向を示します。
フロー線 (点線): 線は、シナリオでほとんど使用されないタス
クまたは条件付きタスクへのフローを示します。線は、プロセ
スフローに含まれる文書にもつなげることができます。
シナリオプロセス
またはステップの
ないイベント内の
2 つのタスクを接
続します。
業務活動/イベント: シナリオに入る/シナリオから出るアク
ション、またはシナリオ中に発生する外部プロセスを示しま
す。
文書内のタスクス
テップには対応し
ません。
SAP 以外
単一プロセス
サブプロセ
ス参照
プロセ
ス決
定
内容説明
用途のコメント
次のダイアグラムへ/前のダイアグラム
から: ダイアグラムの次/前ページにつ
ながります。
フローチャートは前/次ページで継続し
ます。
ハードコピー/文書: 印刷された文書、レ
ポート、またはフォームを示します。
文書内のタスクステップに対応しませ
ん。タスクステップで生成された文書の
反映に使用されます。この形状には、
出力フロー線はありません。
財務会計の実績: 財務会計転記伝票
を表します。
文書内のタスクステップに対応しませ
ん。タスクステップで生成された文書の
反映に使用されます。この形状には、
出力フロー線はありません。
予算計画: 予算計画伝票を表します。
文書内のタスクステップに対応しませ
ん。タスクステップで生成された文書の
反映に使用されます。この形状には、
出力フロー線はありません。
マニュアルプロセス: マニュアルで行う
タスクを扱います。
通常、文書内のタスクステップに対応し
ません。倉庫でのトラックの荷渡など、
マニュアルで実行されるタスクの反映
に使用され、プロセスフローに影響しま
す。
既存のバージョン/データ: このブロック
では外部プロセスから送信されるデー
タを扱います。
通常、文書内のタスクステップに対応し
ません。この形状は外部ソースからの
データを反映します。このステップには
、入力フロー線はありません。
システムパス/エラー判定: このブロック
では、ソフトウェアによって行われる自
動判定を扱います。
通常、文書内のタスクステップに対応し
ません。ステップ実行後のシステムに
よる自動判定を反映するために使用さ
れます。
財務会計の実績
予算計画
単一プロセス: シナリオにおいて段階的に扱われるタスクを
示します。
プロセス参
照
ダイアグラム
接続
ハードコピー/
文書
外部イベント: シナリオを開始または終了するイベントや、シ
ナリオにおけるイベントの過程に影響を及ぼすイベントが含
まれます。
業務活動/
イベント
シンボル
文書内のタスクス
テップに対応しま
す。
マニュアル
プロセス
プロセス参照: シナリオが別のシナリオ全体を参照する場合、
シナリオ番号と名前をここに記入します。
サブプロセス参照: シナリオが別のシナリオを部分的に参照
する場合、そのシナリオのシナリオ番号、名前、ステップ番
号をここに記入します。
プロセス決定: 決定/分岐点を示し、エンドユーザによる選択
を表します。線は、菱形の各部分から生じる各種選択肢を示
します。
文書内のタスクス
テップに対応しま
す。
文書内のタスクス
テップに対応しま
す。
通常、文書内のタ
スクステップに対
応しません。ステ
ップ実行後に行わ
れる選択を反映し
ます。
既存のバー
ジョン/データ
システ
ムパス/
エラー
判定