クロストークレート考察 プラスチックコネクター進捗状況 ND280J 2007.3.2(金) 京都大学 M1 五味 慎一 プラスチックコネクター • コネクターの型が 3/13(火) に完成、 3/17(土) に試し打 ちを行う予定。 • 試し打ちを行い、理想通りのものができていたら送って くださる。何か思惑と違っているようなところがあれば、 その都度修正を行うので受け取ることができる時期は 遅れる可能性を含んでいる。 • 材質は黒のアセタール樹脂、詳細は送ってくださるとの こと。 クロストークレートの考察について、 先週の発表を終えて • そもそも定義が間違っているのではないか、と いうことで、もう一度考え直してみることにした。 • また、範囲を少し広げて測定を行い、定義が正 しいのかどうかを見ることにした。 スケーラーを用いての結果 前回の定義では、1論理信号中に2個3個・・・のノイズが入 り込む効果を、x1=ノイズレート×論理信号時間幅、として、 1 N1 1 x1 Time としていたのだが、そもそもこのx1は1ゲート中に平均何 個、別にノイズが入り込むか、という値そのままなので、 N1 1 x1 Time が正しいのではないだ ろうか。 ノイズ測定結果(400ピクセル) Noise Rate [kHz] vs. Gate Length [400pixel] 1 N1 1 x1 N1 1 x1 N1 Time Time Time 赤線=ADC分布を用いたノイズの測定結果 緑の結果はADC分布を用いた測定結果と非常に良く一 致している。 ノイズ測定結果(100ピクセル) Noise Rate [kHz] vs. Gate Length [100pixel] 1 N1 1 x1 N1 1 x1 N1 Time Time Time 赤線=ADC分布を用いたノイズの測定結果 100ピクセルについても、緑の結果はADC分布を用いた測 定結果と非常に良く一致している。漸近しきっているとはい えないが。 スケーラーを用いてのクロストーク測定結果 (400ピクセル) Cross-Talk Rate vs. Gate Length [400pixel] 1p.e、2p.eノイズを・・・ Ni Time N i 1 xi で定義 Time クロストークの測定結果は非常に良く揃っている。 で定義 スケーラーを用いてのクロストーク測定結果 (100ピクセル) Cross-Talk Rate vs. Gate Length [100pixel] 1p.e、2p.eノイズを・・・ Ni Time N i 1 xi で定義 Time で定義 クロストークの測定結果は良く揃っている。しかし、この結果 を得るにはADC分布の結果が必要である。 ADC分布を用いての測定 前回の定義では、やはり1つのノイズで開いたゲート内に2 個3個・・・のノイズが入り込む効果を、x1=ノイズレート×論 理信号時間幅、として全イベント中1p.eであるものを、 x N1 N all (1 Cross - Talk Rate ) 1 1 x としていたのだが、やはりこのx1は1ゲート中に平均何個、 別にノイズが入り込むか、という値を指しているので、ポ アソン分布を仮定してやることで、 N1 N all (1 Cross - Talk Rate ) e x クロストーク測定結果(400ピクセル) Cross-Talk Rate vs. Gate Length [400pixel] 是正なし N1 1 x で定義 N e all N1 1 x 1 で定義 N all 1 2 x 先週述べた定義ではゲート幅をさらに大きくするとマイナス になってしまった。やはりおかしかったのだろう。しかし新し い是正法だと少しずつ増加しているようにも見える。 クロストーク測定結果(100ピクセル) Cross-Talk Rate vs. Gate Length [100pixel] 是正なし N1 1 x で定義 N e all N1 1 x 1 で定義 N all 1 2 x 100ピクセルでも先週述べた定義ではゲート幅を大きくする とマイナスになってしまった。新しい是正法でも少しずつ減 少しているようにも見えるが・・・。 補足 ゲート幅を大きくしすぎるとピークが崩れて混ざり合ってし まってゆくので正確なデータとはいえなくなってゆくと思わ れる。 400ピクセル 1000n秒 Pedestal この定義では、1p.eの一部を2p.e 以上と見てしまっている可能性が 高い。そのためにクロストークが大 きく出ている可能性がある。 黄色 : 1p.eと定義 1p.e 1.5p.e 無色 : 2p.e以上と定義 ・・・したのだがもうピークは視認でき ていない 対策 ひたすらグラウンドを強化してピークが横に広がらない 様にする他ないのかもしれないが・・・ Cross-Talk Rate vs. Gate Length [100pixel] ピークが視認できる 程度までで考えると こうなる。 この結果で一度、ND280、 測定器開発室のメーリン グリストに流してアドバイ ス・コメントを期待したい。
© Copyright 2024 ExpyDoc