食文化と人間生活

全学総合講座
食文化と人間生活
ガイダンス
動物の食と人間の食の違い
生物としての共通性
生きるため
個体の維持(エネルギーをつくり続ける)
種の維持(健康な子孫を残す)
動物・人間共通の行動
狩猟
採集
人間独自の食
独自の目的
独自の方法
生きるため
+
楽しむため
調理
共食
狩猟・採集
+
遊牧・農耕
文
化
生きるための食の混乱
毒物
食品添加物
衛生の保たれない食品
エネルギーの摂取過多
バランスの悪い食生活
健康に与える影響
20歳から60歳まで
の日本人の5%し
か健康とは言えな
い現状
生きるための食の混乱
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不二家
消費期限切れ原料使用
船場吉兆
料理使い回し
メラミン混入 乳児の死亡事故
産地偽装
牛肉・鶏肉
製造年月日改ざん
事故米不正流通
生きるための食の混乱
摂取エネルギー過多と消費エネルギー不足
1977年 アメリカ マクガハンレポート
食源病
医療費の国家財政圧迫
元禄以前(精米技術導入前)の日本の食生活が理想
食生活の改善で多くの疾病を予防できる
精白しない殻類を主食とした季節の野菜や海草や、小さな魚
介類
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1900.html
調理と共食文化の崩れ
調理とは
食品を食べやすく、
おいしく、
消化しやすく、
衛生上安全なものにし、
見た目も美しく、
楽しく食事ができるようにすること
調理に含まれる要素
素材
調理方法
調味
盛り付け
旬、特産地
生、焼く、煮る、蒸す、etc.
甘味、酸味、塩味、苦味、旨味
形、器
共食の崩れ
共食とは 一緒に食べること
分配する - ふるまう - 食事作法の成立
一緒に食べることの大切さを大切にしていますか
私たちの生活の中で
生きるため基本的なものであり
楽しむため享受できる文化
あまりにもおろそかにしてはいないだろうか
社会の責任は、私たちの責任
消費者が期待する食糧の姿も問題
衛生的 パック包装(過剰包装)
安い 外国産使用(コストが安い、流通経路が複雑)
おいしい
くせのないもの(人参くさい)
見た目がきれい 着色の必要(食品添加物)
形が美しい 規格外品は出荷されない(廃棄量増加)
いつでも買える 四季を通じて出荷できるよう栽培
健康・ダイエットブーム
テレビ報道で右往左往するな
朝バナナダイエット
炭水化物分解酵素、果糖、食物繊維、ビタミン、ミ
ネラル
酵素は加熱処理されていない自然食品に含まれる
たんぱく質
熟して甘くなるものなら何でも アボカド パパイヤ
パイナップル マンゴー
消費者が変わらなければ市場も流通も変わらない
食についての興味関心を高めること
食文化の価値に触れること
食について正しい知識を持つこと
10月7日
「食事作法の背景にあるもの」
料理研究家 武者小路千家長女
後藤 加寿子 先生
10月14日
「香辛料の歴史と食文化」
元丸紅香港・インド副社長
井上 一郎 先生
10月21日
「子どもと食」
葛トータルフードプロデュース代表
葛 恵子 先生
10月28日
「トルティーヤかパンか?
- メキシコにおける食の歴史 - 」
国際教養学部教授
佐藤 勘治 先生
11月11日
「暮らしと時代変容」
国立歴史民俗博物館名誉教授
高橋 敏 先生
11月18日
「発酵食品の意義」
江戸懐石近茶流・柳原料理教室主宰
柳原 尚之 先生
11月25日
「中国の食と文化」
国際教養学部非常勤講師
辻 康吾 先生
12月2日
「食文化から見える沖縄の歴史
『長寿県沖縄』の危機はなぜ起こったか?」
早稲田大学非常勤講師
戸邉 秀明 先生
12月9日
「和菓子の原材料」
(株)虎屋 虎屋文庫 研究主幹
中山 圭子 先生
12月16日
「食と体のエコロジー」
国際教養学部准教授
和田 智
12月23日
「故郷の家庭料理と地域の食材」
講師 交渉中
1月13日
「最近話題になった食の安全を考える」
国際教養学部教授
青柳 多恵子 先生