大気環境への石綿の飛散防止 規制について 大阪府環境農林水産部 事業所指導課 はじめに 事前調査結果の表示について 事前調査結果の表示は、アスベストが 使用されていない場合でも必要です! ※事前調査等:大阪府条例 第40条の3 ※事前調査の結果の表示:大阪府条例施行規則 第16条の6 石綿が使用されている場合 事 前 調 査 の 結 果 に つ い て 大阪府生活環境の保全等に関する条例第40条の3の規定により、石綿含有建築材料の有無を調査した結果、 当該建築物には、石綿が使用されていました。 石綿含有建築材料の有無を調査した日 建築物等の解体、改造又は補修する工事を行う期間 平成 平成 年 月 年 月 日 ~ 平成 日 年 月 日 使用している石綿含有建築材料 建築物等の解体、改造又は補修の作業を伴う建設工事を施工しようとする者の氏名: (法人にあっては、名称及び代表者の氏名) 住所 : 連絡場所(連絡先) : ・縦40センチメートル以上、横60センチメートル以上の掲示板によること ・ 「使用している石綿含有建築材料」には、 「吹付石綿」 、 「石綿含有保温材」 、 「石綿含有断熱材」 、 「石綿含有耐火被覆材」 、 「石綿含有成形板」の中から、使用されているもの全てを記載すること。 石綿が使用されていない場合 事 前 調 査 の 結 果 に つ い て 大阪府生活環境の保全等に関する条例第40条の3の規定により、石綿含有建築材料の有無を調査した結果、 当該建築物には、石綿が使用されていませんでした。 平成 石綿含有建築材料の有無を調査した日 建築物等の解体、改造又は補修する工事を行う期間 平成 年 月 使用している石綿含有建築材料 建築物等の解体、改造又は補修の作業を伴う建設工事を施工しようとする者の氏名: (法人にあっては、名称及び代表者の氏名) 住所 : 連絡場所(連絡先): ・縦40センチメートル以上、横60センチメートル以上の掲示板によること 年 月 日 ~ 平成 日 年 月 日 アスベスト規制全般について アスベストの規制目的 解体現場から環境中へのアスベスト 飛散を防止し、周辺住民の健康を守る <作業の基準> ・届出 ・作業場所の隔離 ・前室の設置 ・集じん排気装置の設置 ・薬液等による湿潤化 ・事前調査等掲示板の設置 規制を受けるアスベスト • • • • • • クリソタイル(白石綿) アモサイト(茶石綿) クロシドライト(青石綿) トレモライト アクチノライト アンソフィライト 大気汚染防止法に基づく特定粉じんに係る規制の徹底について (平成20年2月 環水大大発 第080215002号 環境省通知) 規制を受けるアスベスト 石綿の質量が当該建築材料の質 量の0.1%を超えるものをいうもの とする。 石綿による健康等に係る被害の防止のための大気汚染防止法 の一部を改正する法律の施行等について(平成18年9月 環水 大大発 第060905003号 環境省通知) 届出のポイント 根拠法令 • 大気汚染防止法 • 大阪府生活環境の保全等に関す る条例(以下「大阪府条例」) 労働基準法・石綿障害予防規則は厚生労働省 建築物等の解体等作業に係る規制 事 前 調 査 の 対 象 ・吹付け石綿 ・石綿含有保温材 ・石綿含有耐火被 覆材 ・石綿含有断熱材 石綿含有成形 板のみの場合 (みなしも含む) 石綿を含有する建 築材料を使用して いない ■面積に関係なく大気汚染 防止法の届出対象 事 前 調 査 結 果 の 表 示 ■使用面積50m2以上 ⇒府条例に基づく測定義務 ■面積1,000m2以上 ⇒府条例の届出対象 ■面積1000m2未満 ⇒届出対象外 の作 適業 用の 対基 象準 ( 石・ 敷 綿地 排境 出界 等基 作準 業 ) ※ ( す べ て の 解 体 等 の 工 事 ) 使用建築材料 ※敷地境界基準は 10本以下 建築物の解体等作業に係る作業の基準 作業の種類 掲示板の設置 • • • 1.吹付け石綿等を使用している建 築物等の解体作業 (次項及び次々項を除く) 2.石綿含有保温材、石綿含有耐火 被覆材、石綿含有断熱材の除去作業 (掻き落とし、切断又は破砕以外の 方法による場合) 3.吹付け石綿等を使用している建 築物等で人が立ち入ることが危険な 場合等、解体にあたってあらかじめ 吹付け石綿等を除去することが困難 な場合 4.吹付け石綿等を使用している建 築物等の改造又は補修作業 5.石綿含有成形板を使用している 建築物等の解体、改造又は補修作業 石綿の飛散防止措置 建築物等の敷地 内の公衆の見や すい場所に、作 業内容(施工者 の氏名、作業の 期間・工程、石 綿飛散防止措置、 石綿の濃度の測 定計画等)を記 載した掲示板を 設置 • • 作業場所の隔離・前室の設置 負圧の維持 高性能集じん・排気装置の設置及びその良 好な運転管理 薬液等による湿潤化 除去後の石綿飛散防止 • • • 除去部分周辺の部分養生 薬液等による湿潤化 除去後の石綿飛散防止 • 建築物等に散水又はこれと同等の措置 • 囲い込み・封じ込めを行う場合 ⇒劣化箇所・下地との接着不良箇所の吹付け石 綿等の除去 • 除去を行う場合 ⇒解体作業の場合と同様の措置の実施 • • • • • 石綿飛散防止幕の設置 原則手作業による撤去 散水設備の設置 除去成形板の作業場内での切断時における 集じん装置を備えた切断機の使用 除去成形板の破砕の回避 排出水の処理 石綿を含む水を 作業場の外へ排 出する際の適切 な措置の実施 建築物等の解体工事に際して 規制を受けるアスベストは6種類 解体前に必ず事前調査を行うこと 事前調査結果を必ず掲示すること 作業の基準が適用される 敷地境界基準が適用される 事前相談・届出 事前相談 • 工事をする市町村によって事前 相談・届出先が変わります! • 特殊な工法を採用する場合など 審査に時間を要する場合は事前 に相談してください • 囲い込み・封じ込め(できるだけ 除去をお願いします) 事前相談 石綿含有の確認方法(例) ○建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策 マニュアル2007(環境省) ※ (社)日本作業環境測定協会からも発行 ○石綿含有建材データベース(国土交通省HP) http://www.asbestos-database.jp/ ○既存建築物の吹付けアスベスト粉じん飛散防止 処理技術指針・同解説2006(日本建築センター) ○ その他 届出先 ○各市で受付 大阪市、堺市、豊中市、高槻市、吹田市、枚方市、東大阪市、八尾市、 茨木市、池田市(箕面市、豊能町、能勢町は池田市で受付)、河内長 野市、富田林市、大阪狭山市、太子町、河南町、千早赤阪村、泉大津 市(忠岡町を含む)、阪南市、松原市、貝塚市 ○泉州農と緑の総合事務所環境指導課 (泉南府民センタービル内) 岸和田市、泉佐野市、和泉市、高石市、泉南市、熊取町、田尻町、岬 町 ○上記以外は 大阪府環境管理室事業所指導課で受付 届出先 ○ 平成24年9月~ 松原市 ○ 平成25年1月~ 貝塚市 届出のしおり・様式はこちらでダウンロード(大阪府HP) http://www.pref.osaka.lg.jp/jigyoshoshido/asbestos/todokede.html 届出内容 ○ ・ ・ ・ ・ ・ 工事概要の説明 スケジュール 事前調査結果 石綿使用箇所 除去作業 石綿濃度測定計画(測定をする場合) ○ 連絡先 ○ 検査(隔離養生)の日程(平日10時~16時) ○ 届出者が代表者以外である場合、委任状 届出審査の重要ポイント ○ 届出は作業開始の14日前 ○ 適正な作業基準の確認 大気汚染防止法施行規則第16条の4、別表第7 大阪府条例施行規則第16条の8、別表第9の2 届出審査の重要ポイント ○特定建築材料(アスベスト)の使用面積 ⇒使用箇所、主要寸法が資料から確認できるか ○集塵・排気装置・資材など ⇒使用機材がカタログで確認できるか ○掲示板 ⇒設置場所が見取り図から確認できるか ⇒記載内容(施工者情報、アスベストの使用の有 無、 種類、調査年月日)がわかるか 届出審査(大阪府所管分) ○適正な産業廃棄物処理委託で あるか(有効な処理・処分業許可 証(写)の添付等) ○個人情報の入った資料の添付 は不要 届出審査-吹付け ○隔離養生されている区域に前室(セキュリ ティ)が設けられ、負圧となっていることが資料 から確認できるか ○換気回数の計算根拠が資料から確認できる か(隔離養生容積+前室容積) ○負圧集じん機の設置場所が適切か(前室と近 すぎないか、排気経路) 届出審査-石綿含有成形板 ○飛散防止幕の設置場所の確認 ○原則手作業で撤去 (機械を使用する場合、散水等飛 散抑制措置が必要) 届出審査-測定計画① ○一工区で使用するアスベスト(吹 付、保温材、耐火被覆材、断熱材) の使用面積が50m2以上あるか ○測定地点及び測定の作業中の 測定地点に、前室と排気口に近い 地点があるか 届出審査-測定計画② 分析方法は大阪府公告第24号の2 「石綿の濃度の測定法」(平成22年 4月より) ※石綿6種に対応した方法報告下限値は0.056本/L 立入検査 立入検査-確認事項 養生シートの設置状況 集じん機の稼動状況、フィルタの管理表 事前調査掲示板の設置、及び記載内容 前室設置 隔離養生の施工状況 負圧 使用機材 廃アスベスト保管場所 養生シートの破け・はがれ 負圧の状態に留意 負圧集じん機の管理 前室の巻き上がり 養生シートの膨らみ 養生シートの膨らみ 窓は養生前にシート二重・目張り 換気扇の養生時は外部ダクトを先に塞ぐ 構造物の撤去による隙間に注意 配管はできるだけ養生すること 構造物のでっぱり部分を補強 突起部分はテープで補強すること 作業区域と区域外を仕切る場合 養生はビニールシートを二重 折半屋根の隙間は埋めること 特殊例(モルタルの下に吹付け材) 成形板の作業 建物高さ以上の飛散防止幕を設置 作業員の持ち出しには十分注意 • 作業後、エアシャワーを十分に浴びる • 廃石綿を詰めた袋の持ち出し回数を減らす 行政測定 ○実施時期 作業開始後、測定業者による測定と並行測定 ○結果 敷地境界基準を超過した場合、基準に適合 するまで、作業の一時停止を命ずる 作業完了報告書 作業終了後、「作業完了報告書」を 提出をしてください。 • • • • 施工写真 指導事項の改善写真 アスベスト測定結果(測定計画届出がある場合) マニフェストE票の写し(大阪府所管分) 府民からの問い合わせ 住民からの問い合わせがあった場合は 届出等を確認後、電話による確認及び 現場確認をすることがあります。 まとめ • 届出先は工事を行う市町村によっ て異なります! • アスベストの有無にかかわらず、 事前調査結果の掲示をすること • 作業にあたっては、事故がないよ うにお願いします 環境中へのアスベスト飛散を なくしましょう! ご静聴ありがとうございました
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