授業におけるタブレット端末の活用 兵庫県教育委員会 1 「教育の情報化ビジョン」 学びのイノベーション ICTの特長を最大限に生かし、「一斉指導による学び(一斉学習)」に加 え、「子どもたち一人一人の能力や特性に応じた学び(個別学習)」「子 どもたち同士が教え合い学び合う協働的な学び(協働学習)」を推進す ることが重要。 一斉指導 個別学習 協働学習 ICT活用 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/04/__icsFiles/afieldfile/2011/04/28/1305484_01_1.pdf 3 タブレット端末の機能 パソコンのような使い方(以下,同) (インターネット,プレゼンテーション,pdf,音楽や動画, 静止画等の提示,編集,保存) デジカメ ビデオカメラ ICレコーダ ・1台何役。 実物投影機 ・機器間の接続の手間いらず。 ホワイトボード 電子黒板 その他,アプリしだいで・・・ ⇒ ストップウォッチ,シミュレータ,電子辞書,・・・・ 授業におけるタブレット端末活用と学習形態 一斉 協働 個別 森山潤他(2013):タブレット端末の授業活用に対する教員の意識傾向,日本教育工学会論文誌 37(Suppl.), pp.41-44より作成 5 タブレット端末の画像提示 VGA HDMI WiFi 6 タブレット端末とPCとのデータ送受信 USB直接接続 専用USBメモリ クラウドサービス 7 タブレット端末の授業活用の考え方 基本モデル 提示 共有 評価 • 各教科の特性に応じた活用 森山潤他: iPadで拓く学びのイノベーション タブレット端末ではじめるICT授業活用,高陵社書店,2013 タブレット端末の授業活用モデル① 森山潤他: iPadで拓く学びのイノベーション タブレット端末ではじめるICT授業活用,高陵社書店,2013 提示 タブレット端末の授業活用モデル② 森山潤他: iPadで拓く学びのイノベーション タブレット端末ではじめるICT授業活用,高陵社書店,2013 共有 タブレット端末の授業活用モデル③ 森山潤他: iPadで拓く学びのイノベーション タブレット端末ではじめるICT授業活用,高陵社書店,2013 評価 タブレット端末の授業活用モデル④ • 各教科の特性に応じた活用 数学、理科、社会など認識形成を主とする教科 ドリル 調べ学習 シミュレーシ ョン 様々なお助け ツール 新しい表現 ツール etc 国語、英語など言語習得を主とする教科 保健体育、技術・家庭など生活行動を育む教科 音楽、美術など感性を表現する教科 各教科の目標に照らした 「学びを深めるICT活用」の工夫 森山潤他: iPadで拓く学びのイノベーション タブレット端末ではじめるICT授業活用,高陵社書店,2013 実践事例 提示 テンポ良い導入 児童の興味・関心の喚起 • 英語活動・フラッシュカード(淡路市大町小学校) 14 共有 児童の学習プリントを タブレット端末で撮影 全体に提示して 発表,共有 • 英語活動・時間割を考えよう(淡路市大町小学校) 15 評価(鏡的利用) 動画を見ながら,ニッパで芯線をむ 全体に提示して く方法を学習 発表させ,共有 実際にやってみて,様子を撮影. 見本と自分のやり方をその場で比較 • 技術科・エネルギー変換に関する技術の学習(淡路市一宮中学校) 教科の特性に応じた活用 蓄積した過去の 天気図をタブレ ット端末で閲覧 天気図の変化をシミュレートすること で,明日の天気を予測 • 理科・気象の学習(淡路市一宮中学校) 実践事例から • • • • • 教員が1台のタブレットを持つだけでも提示・共有・評価に効果。 コンテンツのエ夫で児童・生徒の興味・関心、意欲づけに効果。 同じことを短時間で実施できる(効率的、スムーズ、テンポ良く)。 その分、子どもにじっくりと探究させる時間が確保できる。 さらに、子どもによるタブレット端末活用で探究活動に深まりが出る。 普段から、学習者主体の学習活動(話し合い、発表、調べ活動)を 重視し、 学習者からの多様な反応を「つなぐ」柔軟な授業スタイ ルを持つ教員にとって、タブレット端末は強力なツール。 参考文献 高稜社書店 2013 19
© Copyright 2024 ExpyDoc