建設関連画像のウェブ上での共有に関する 基礎的研究 施設設計工学研究室 松永 正大 背景 国土交通省を中心とした建設CALS/ECの推進 (建設業界の情報化) 建設CALS/ECとは? → 「公共事業支援統合情報システム」 これまで「紙」でやり取りされていた公共事業に関する情報を「標準」に基づ いて「電子化」し、情報機器をネットワークに接続することにより、特定の機器、 システムに縛られることなく、組織を超えて情報の伝達、共有、処理、加工、検 索、連携を可能とする環境の総称 図-1 建設CALS/ECのイメージ 既存研究 ウェブ技術を用いることで、コンピュータの機種や、ソフト の種類に依存しないシステムの構築 共有サーバの必要性について ASPを用いた文書管理システムの構築 建設CALS/EC内で標準となるXMLの利用価値について 共有サーバにおける認証とセキュリティについて 建設CALS/ECにおいて電子化される情報の主なものは文 書データと画像(工事写真、図面)である。 画像データに着目することで、現在の写真管理に関する問題 点を解決し、共有サーバの利用価値の向上を目指す。 写真管理 工事の完成までに様々な検査が行われる。 品質管理検査 出来型検査 材料検査 工場検査 これらの検査時に写真を撮り、アルバム等で発注者に提出する。 建設CALS/ECではアルバムの替わりにCD-Rなど の電子媒体で提出する。 提出の際、この写真を用いて工事竣工検査が行われる。 問題点 提出時に都合の悪い写真を取り除く、改竄するなどの不正の可能性 専用のソフトが必要 提出用CD-R作成時に時間がかかる 写真管理システムの利用価値 ウェブを利用し、写真をサーバに登録すると同時に認証させる ・外部からの削除、改竄を防ぐことが可能 ・専用のソフトが必要ない ASP、XMLなどを利用して、サーバにデータを蓄積させる ・検索、管理が容易 → 検査の時間的短縮 ・データをそのまま提出可能 システムの流れ 工事写真 ASPを利用して自動的にXMLデータに変換 ・写真に属性を付ける → 管理、検索を容易にする ・データの改竄などの不正を防ぐ ・認証、セキュリティ ウェブ ・データの共有による工事の効率化 ・充実した検索による検査の時間短縮 共有サーバ 進捗状況 建設CALS/EC内での写真管理についての調査 ウェブ上での新しい画像技術であるSVG(Scalable Vector Graphics ) の調査 展望 写真管理に関する認証についての考察 ASPを利用したXMLへの変換システムの構築 写真管理HPの作成 構築した写真管理システムの模擬実証実験
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