流通・マーケティングの知識・技 術はビジネスのコンパス 2 Q: 身近な「家電量販店」業界における 企業の将来性について 考えてみよう! どんな企業を知っていますか? 売上高トップ3*に入る企業は? *『会社四季報 業界地図2016年版』より引用 3 第3位 株式会社エディオン 中・四国のデオデオ、東海地盤の エイデンが02年統合。「100満ボル ト」以外は店舗ブランドをエディオン に 4 第2位 株式会社ビックカメラ 池袋、有楽町、新宿など都市型駅 前店に強み。コジマを傘下に収め 、郊外にも勢力拡大 5 第1位 株式会社ヤマダ電機 家電量販業界のガリバー。郊外型 の「テックランド」に加え、都市型駅 前多層階の「LABI」も展開。 6 3社の売上高比較 1兆6643億円 8298億円 6912億円 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』『株式会社ビックカメラ第34期有価証券報告書』『株式会社エディオン第14期有価証券報告書』のデータより作成 7 3社の経常利益比較 355億円 240億円 111億円 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』『株式会社ビックカメラ第34期有価証券報告書』『株式会社エディオン第14期有価証券報告書』のデータより作成 8 安全性は? 3社の自己資本比率の比較 43.2% 39.5% 25.7% 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』『株式会社ビックカメラ第34期有価証券報告書』『株式会社エディオン第14期有価証券報告書』のデータより作成 9 収益性は? 3社の売上高経常利益率の比較 2.8% 2.1% 1.6% 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』『株式会社ビックカメラ第34期有価証券報告書』『株式会社エディオン第14期有価証券報告書』のデータより作成 10 収益性は? 3社の自己資本利益率(ROE)比較 9.1% ROE 全業界の目安 優:15%以上、良:10%以上、可:5% 小売業ROE平均:3.95%(263社) EDIUNET ROE:業界平均ランキングより引用 3.3% 1.8% 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』『株式会社ビックカメラ第34期有価証券報告書』『株式会社エディオン第14期有価証券報告書』のデータより作成 11 ヤマダの自己資本利益率(ROE)の推 移 15% ROE 全業界の目安 優:15%以上、良:10%以上、可:5% 小売業ROE平均:3.95%(263社) 11% EDIUNET ROE:業界平均ランキングより引用 3.9% 3.3% 1.8% 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』のデータより作成 12 <なぜこうなった?> エコポイントのあった2010年度をピークに各社 売上高は停滞。 2014年4月の消費増税で家電量販店は減収。 中長期的には人口減少・市場は先細り。 アマゾンはじめ、ネット通販勢が市場を侵食。 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』、 『会社四季報 業界地図2016年版』、 日経流通新聞2015年5月29日の記事を参考に作成 13 <今後どうしたらよいか?> ヤマダ:住宅メーカーのエス・バイ・エル買収、住宅事業に参入。 エディオン:住宅設備最大手LIXILとリフォーム分野で提携。 ビックカメラ:訪日観光客の取込み強化。 各社とも≪第2の収益柱の育成など≫にも着手! ヤマダの有価証券報告書には・・・ 家電量販業界のリーディングカンパニーとして、「量から質への転換 」を掲げ、①~⑥の構造改革推進を指摘している。 これらをもとに、ヤマダの将来性をどのように読み取るか? 『株式会社ヤマダ電機第38期有価証券報告書』、 『会社四季報 業界地図2016年版』、 日経流通新聞2015年5月29日の記事を参考に作成 14
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