民間軍事会社(PMC

民間軍事会社(PMC)
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国際文化学部
田中佑典
PMC台頭の背景
• 国家による安全保障の限界
• 冷戦後の軍縮路線
PMCsの活躍
• イラク
• アフガニスタン
• イスラエル/パレスチナ
– 政府高官の護衛
• ソマリア沖
– 海賊対策の巡視船
• ニューオリンズ
– 政府施設や民間施設の警備
PMCsを利用するアクター
• アフリカを中心とした不安定な小国
– 「前線」から「後方支援」までを含む。
• アメリカなどの大国
– 「後方支援」を請け負う。→役割分担
• 国連
– 国連軍が組織されない現状の打破。
– 各国の利害関係をある程度取り除く目的。
PMCsの長所
• 小国が近代的武装を保持
• 戦死者数の減少
• 軍事予算の縮減
• 国連にとって最も現実的な手段
PMCsの短所
• 民間軍事会社国家の創設
• 法的立場の不透明性
– 軍法裁判にかけることができない。
– 軍法で守ることができない。(捕虜になれない)
• 責任所在の曖昧化
• ジュネーヴ条約
• (国連の正統性への影響)
PMCに関わる事件
• ブラックウォーター事件
– バグダッドの二スール広
場にて
– 一般時に向けて突然発
砲
– 事件の死者17人、負傷
者27人
• アブグレイブ刑務所
捕虜虐待事件
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アブグレイブ刑務所にて
捕虜に対する拷問
看守の米軍兵士は処罰
PMC社員は処罰の対
象になっていない。
→責任は国家にあるのか、企業にあるのか、個人にあるのか。
参考文献
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P.W.シンガー『戦争請負会社』(2004) 日本放送出版協会
菅原出『外注される戦争 民間軍事会社の正体』(2007) 草思社
本山美彦『民営化される戦争』(2004) ナカニシヤ出版
「法のすき間で急成長 民間軍事会社 専門家に聞く 内戦の頻発が背
景に」『朝日新聞』2005年7月14日
• 「米軍事会社に市民の怒り イラクで乱射、子どもら17人死亡」『朝日新
聞』2007年10月12日
• 佐藤量介「民間軍事会社(PMCs)と国際平和ミッション:その法的問題と
課題」(2009.9)
論点
• PMCsを(国家/国連)が採用することについ
てどう思うか。
• PMCsはどこまで戦闘作戦に関わるべきか。
(国家/国連)
(人道的介入に際して…)
①民間企業が人道的支援の活動家たちの活動試算を守る。
②民間企業が、活動の「即応部隊」として行動する。企業は主に「威嚇」を提
供する舞台として雇われる。
③活動のすべてを民営化する。人道的介入を各国が渋り、意欲t機なアクタ
ーが現れない場合に全ての戦闘作戦に携わる。