情報産業の経営史 2002年6月27日

情報産業の経営史
2003年7月3日
通信事業の発展(1)
 イギリスにおける発展
(植民地支配、情報収集の必要性、交通手段の
発達ー陸上、海上ー)
 通信事業の発達
 モールス(1791-1872)。アメリカ人1837年に
ニューヨーク大学で実験。ボルチモアーワシントン
間で電信連絡
 マルコーニ(1874-1937)イタリア人だが、イギ
リスを拠点に事業。無線電信を完成
1897年にドーヴァー海峡、1901年に大西洋横断
無線通信に成功

通信事業の発達(2)
 1849年ドーヴァー海峡の海底電話回線
(ケーブル)敷設
 1851年 ロイター社設立
 1858年には大西洋横断のケーブル敷設
 1871年に日本近海でも敷設
 1872年 ロイター社、日本に特派員派遣
 1902年に太平洋横断のケーブル敷設
アメリカにおける電気通信事業
の発達(1)
ATT社の成立と発達
 1878年 Alexander Graham Bell(1847-1922)が特許をもとに
Bell社を設立。(1893年に特許は失効)
 1876年2月14日、ワシントンの特許局にBellと同じ日に、わずか数時間
遅れで、Elisha Grayも特許を申請。
 1876-1894年、特許による独占時代。Bellはレンタル制を導入し、各地
の電話事業会社から電話機をレ
ンタルで利
用者に提供。
 1882年、電話機の製造会社であるWestern Electric Co.(WE)を買
収する。(垂直的統合)
 1885年にATT社を設立する。おもに長距離通話事業会社として発展。
Bellは電話機の独占的製造と異なる地域をつなぐ交換局の独占的施設
権を確保。
 1894年(特許失効)-1913年 競争時代。無数の独立電話会社の乱立。
 1913年ー1921年 電話事業の協調時代。モルガン資本の支援
アメリカにおける電気通信事業
の発達(2)
 1920年代電話事業
の急成長。GEの子会
社のRCAと協定。
 1924年 ベル研究所
設立
 1925年 ギーフォード
社長時代。バーナードベル研究所
の組織改革
 ベルシステムの完成
WE社
ATT社
各州の電話会社
IBM社の発展
 1911年 H.HollerithがCTR(Computer






Tabulating Recording)社設立
1913年 T.Watsonが入社し、その後社長へ。
1924年 IBM(International Business
Machine)社設立
1950年 世界事業部の強化
1952年 ライバルのUnivac社を抜く
1962年 システム360の完成。月産1千台
販売ではレンタル方式を採用
Microsoft社の発展
 1975年 Wiiliam H. GatesがMicrosoft
社を設立
 彼は、1955年にシアトルで生まれ、ハー
バード在学中にプログラム言語のBASICを
開発
全世界で3万5千人の従業員。年間売上高
170億ドル(2000年3月)
彼は全世界富裕者番付ではトップ
アメリカにおけるもの作りの発展
1. 歴史的背景
非伝統的社会、人種の坩堝、激しい競争社会、アメリカにおける社会的価値体
系。
2. 大量生産を指向する企業者活動
 (1) 大量生産体制の技術的基盤―部品互換性、標準化、規格化、組立てライ
ン

大量生産的商品を受け入れる社会的特質→消費者の同質性、高い社
会的流

動性―教育の普及、急速な経済変化
(2) 大量生産の発展

兵器、時計、ミシン、タイプライター、自動車などの分野で大量
生産体制
3.大量生産管理体制
(1)科学的管理方法の発達
(2)テーラーシステム。動作研究、時間研究、差別的出来高賃金制度、これは
1911年の鉄道
運賃値上げ問題に関連して
主張。労働者側の強い批判。
(3)バーナード(Chester I. Barnard) (1886-1961)
 ハーバード大学を卒業後、ATTに勤務し、ニュージャージー・ベル電話会社の
社長。
 1937年『経営者の役割』を発表し、翌年出版。近代組織理論の出発点。個人の機
能的な側面と全人的側面に注目。それを組織現象の側面から捉える。組織の重要
性を強調し、その管理活動に対し科k学的分析を試みた。このような組織理解に
もとずいて管理者はその職能を遂行すべきと主張した→「バーナード革命」