現代文明論2009年度

真下仁
現代文明は、<欧米>文明!
私たちは日本人であり、アジア
人であり、地球人である。
しかし、
私たちの身の回りのほとんどの
ものが、欧米で発明・発見され、
発展された「輸入品」!!
私達の生活はオウベイ化?
 身の回りのもので欧米起源のものを
書いてください:【
】
こんなものも!
 スポーツ:【
】
 楽器:【
】
 音楽:【
】
 映画も・・・
社会システムも!
 民主主義、自由主義、資本主義、
社会主義、共産主義
 国家制度:議会制度、代議員制度、
選挙制度、法制度、教育制度、医療
制度、保険制度、福祉制度・・・
では、日本的なものとは?
 日常生活の中では?
【
】
 食べ物では?
【
】
柔道とは!
 嘉納治五郎、明治時代、講道館
←戦国時代の<柔術>や<やわら>
←空手、カンフウ、テコンド
ウ・・・
 日本では、柔<道>の<道>を重ん
じる
つまり、心の持ち方や精神性
柔道からジュウドウヘ!
 しかし、柔道のグローバル化
日本における柔道人口の減少
欧米における柔道人口の増大
 グローバル化は、柔道を変えていく
一本を取る柔道から、ポイント制
へ
白い道着から青い道着へ
 勝負にこだわるスポーツへ
あなたにとって、純粋に日本的なものは何
ですか?
日本的なもの:
【

】
では、すべてはオウベイ化?
あなたはどう思いますか?
Yesの理由: 【
】
Noの理由: 【
】
文明に文明が接木される
a)メソポタミア、エジプト、あるいはインダス、
そして黄河地域に発展した中国文明などの影響。
b)他の文明が、西欧文明に接木され、必要なもの
だけが、「引き継が」れた。
西欧文明自体が、人間の何千年に渡る活動の
成果であって、決してそれは西欧のものではな
いが、西欧の嗜好・傾向を示していることは事
実。
絶えざる自己運動としての文明
c)文明とは、自らを常に乗り越える
ことによって、自らの存続をはかる運
動。
それ故、多くの文明が、忘れ去ら
れ、消え去り、ごく一部だけが、発
展・変形され今日に至っている、とい
う現実を忘れてはならない。
西欧文明、その<文明>とは?
<civilization>
←<city>、<citizen>、
←civitas、civis
それは、古代ギリシャ、ローマの<
都市>の誕生に端を発する。
<A>の活動の刻印
 文明とは:自然環境というキャンパスを
使って、その上に<A>が、自分の活動
を通してさまざまなものを刻み込んでき
た成果
↓
 良きにつけ悪しきにつけ、 <A>そのも
のが刻印されている:<それを作った<
A> 、享受する<A> 、引き継ぐ<A
> ・・・>
すべては、< A >のため!
 都市とは:<A>が、 <A>の生活の
ために作り上げた空間。 <A>為的、
<A>工的
 自然からの乖離:自然の中に、共生し
ながら生活する<農村>共同体から<
A>の離脱。
 まさに、 <A>が<世界>の中心を占
める、あるいは占めていることの表明。
徹頭徹尾<A>的!!
 つまり、
 <A>にとって、どれだけ便利か?
 <A>にとって、どれだけ心地よい
か?
 <A>にとって、どれだけ必要か?
 ・・・
誰のため?
 一方で、<便利さ、有効性、効率>
 他方で、<心地よさ、快適さ>
誰のため?
 <A> 、あるいは<A>全体のた
め?
イヤ、イヤ
「
B
のため」、つまり「 Cのた
<?>中心主義とは、自己中心主義
 <?>中心(至上、優越)主義
Anthropocentrisme
 自民族中心主義
Ethnocentrisme
 個人= <B>中心主義
Egocentrisme、 Egoiste
不和、軋轢、闘争、戦争・・・
 <B>と他者の争い-不和:他人を蹴
落とし、自分だけ
 民族同士の対立:戦争=内線、民族の
抹殺、ジェノサイド
 人間による地球の独占:地球環境の汚
染・破壊
<A>にとって、地球が小さくなった。今こ
そ、選択のとき。
 自己の、自国の、 <?>の「行き過
ぎ」への自戒
 <共存>するためには:多文化主義、
<?>同士、民族同士の相互承認の必
要性
 <共生>するためには: <?>と自
然(まず、地球)との融和が不可避
今までのままでは駄目!!
 <?> 、つまり私たちが、私が、
<生き方>や<生活習慣>を変える
その基本は、
<共生>と<共存>にある。
共生・共存への思想
<個人>が中心
しかし、私たちは一人では生きられない。
自分のことは自分で。自己責任の全う?
しかし、すべての人間が強者ではない。
強者の論理(=弱者の排除、従属)からの
脱却
<他者>との共存
<他者>とは?
さまざまな共生の形
1)高齢者や障碍者という社会的<弱
者>と共生する社会へ
ギスギスした競争社会、しかし<勝ち―負け>
で測れない人間社会
現状は、
<二極化>&<貧困化>
福祉国家としての社会の再構築
<男・女>の共生
2)男性中心社会から、男女共生社会
へ
フェミニズム運動
 性による役割分担・支配の終焉
 女性の社会進出の増大
 男性の過剰労働からの解放
 一方の犠牲のもとに他方の幸せはない
⇒男女のパートナ-シップへ
環境との共生
3)自然環境=地球と共生する社
会へ
 環境破壊に対するエコロジー運動
 この地球にしか人類の棲家はない!
宗教・民族の共生
4)多様な、宗教・民族が
共生する社会
へ
 グローバル化とともに、
宗教、民族紛争
の拡大
 <キリスト教-ユダヤ教―イスラム>対立
を超える
 一民族=一国家という幻想からの脱却