初年次セミナー 第7回 for文による繰り返し処理(3)と if 文の基礎 前回のレポート(1) キーボードから読み込んだ整数の階乗を求めるプログラム (nの階乗は n! = n×(n-1)×(n-2)×・・・×1 ) n! = 1×2×・・・×(n-1) ×n として考えても同じ ←階乗の結果を格納する変数は「1」で初期化する 1から読み込んだ数値まで順に 掛け合わせる ※資料にはn! = n×(n-1)×(n-2)×・・・×1 とした場合のプログラム例があります 前回のレポート(2) キーボードから読み込んだ整数のケタ数だけ 「1234567890」の並びを出力するプログラム キーボードから読み込んだ 数字分だけ 「i を10で割った余り」を表示 for文の復習 for文は「特定の処理を」「ある条件が満たされている間」繰 り返すための制御文である。 一般的にはある処理を一定回数だけ繰り返したいときによ く使用される。 for文の書式 for(初期設定;実行条件式;再設定){ 文; 文; } for文の書式 for文は「初期条件」「実行条件」「再設定」の部分と、実際 に繰り返す部分(およびカッコ)で構成される 初期条件:int型整数 i を 0 としてスタート 実行条件式:i が5以下 なら処理を続行 再設定:処理を一回する ごとに i を1ずつ増やす for文による処理の流れ for文のネスト for文をネスト(入れ子)して使用することができる。 外と内の多重ループとなり、外側のループ一回に対して 内側の繰り返し回数だけ実行されて進んでいく。 j の繰り返しが終わったら i がインクリメントされる i が固定のまま j が 1~10まで進む 練習 for文を用いて以下のプログラムを作成してみましょう (1)0~10の整数をそれぞれ2回ずつ表示するプログラム (2)0~9の整数を1つずつ増やしながら10行表示するプロ グラム (1) (2) if文による選択処理の基礎 プログラムの中で、ある条件にしたがって処理の手順を 変更したい場合に「if文」を使用することがある if文では、ある「条件」を評価して処理の手順を変えたり、 処理を飛ばしたりするための制御文である 基本的な構成は「もし~なら・・・する」 if文の書式 if文による選択処理の基礎(2) if文の流れは以下のようになる 式」の部分を評価して、成立する(真)なら文を実行、成 立しない(偽)なら文は実行されない 比較演算子 if文の式の部分で使用される比較演算子には以下のよう なものがある 練習 以下のプログラムを書いて実行してみましょう ※整数を入力し、偶数であればそう表示するプログラム 練習プログラムの内容 このプログラムでは、キーボードから整数を入力し、その値を2で 割って余りが0なら(偶数なら)、「入力された整数は偶数です。」と表 示する 入力を促す文を表示し、 変数を読み込む もし x を 2 で割った余りが 0 なら次の文を実行 練習(2) if文とfor文の組み合わせ 以下のプログラムを書いて実行してみましょう ※1~50までの偶数を表示するプログラム 練習(2) の内容 このプログラムでは、for文による1~50の i の繰り返しの 中で i を2で割って0なら(偶数なら)3ケタ分のスペースに その i を表示する for文の 繰り返し i を2で割って 0なら次の文を 実行 3ケタ分の スペースに i を表示 第7回のレポート 以下のプログラムを全て作成し、どれか1つをメールで教員まで送って ください。 (1)if 文を使い、キーボードから読み込んだ整数の絶対値を表示するプロ グラム (2)if 文とfor文を使い、2001年から2050年までの「うるう年」を表示するプ ログラム (3)if 文とfor文を使い、横縞模様を描くプログラム (4)if 文とfor文を使い、1~20までの整数 a, b, c で a2 + b2 = c2 となる組み合わせを全て表示するプログラム
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