ファーストイヤー・セミナーⅡ 第5回 for文による繰り返し処理(1) 前回のレポート例 (1)pow関数を使って、一辺が12.5cmの立方体の体積を求めるプログ ラム 前回のレポート例 (2)長辺が15.6cm、短辺が9.8cmの長方形の対角線の長さを求めるプ ログラム 前回のレポート例 (3)sin30°、cos30°、tan30°を求めるプログラム ←角度はラジアンに直す プログラムの流れを制御する プログラムは一般に「上から下へ」かかれた順にした がって処理していく。 ただし、色々な条件が入ってくると処理の手順を変更し たり、一部飛ばしたり、特定の部分を繰り返したりするこ ともある。 このように、処理の手順(流れ)を制御する制御文が必 要になってくる。→(if文、for文、while文など) フローチャート プログラムの流れ(フロー)を示した図 制御・処理の内容を示す部分と流れを示す線で記述 その他の記号 JIS規格によるフローチャートに使用される記号には以下 のようなものがある データ記号の代表的なもの (記号と意味) 処理記号の代表的なもの (記号と意味) 線記号と特殊記号の代表的なもの (記号と意味) データ (媒体を指定し ないデータ) 処理 (任意の種類 の処理機能) 線 (データまたは制御 の流れを表す) 書類 (人間の読める 媒体上のデータ) 判断 (1つの入口と複数の択一的 な出口をもち、条件の評価 に従って1つの出口を選ぶ) 結合子 (表記上、線を中断 する場合に用いる) 表示 (人が利用する情報を 表示するあらゆる種類 の媒体上のデータ) ループ端 (ループ始端・ループ終端) ループの始まりと 終わりを表す。 端子 (外部環境への出入口で、 例えばプログラムの流れ の開始や終了などを表す) フローチャートの例(1) 例)朝起きてから家を出るまでの処理の流れ フローチャートの例(2) 例)スーパーでのチョコレートの購入 for文 for文は「特定の処理を」「ある条件が満たされている間」繰 り返すための制御文である。 一般的にはある処理を一定回数だけ繰り返したいときによ く使用される。 for文の書式 for(初期設定;実行条件式;再設定){ 文; 文; } for文(2) for文を使った以下のようなプログラムを書いてみましょう。 初期条件:int型整数 i を 0 としてスタート 実行条件式:i が5以下 なら処理を続行 再設定:処理を一回する ごとに i を1ずつ増やす 比較演算子 for文の実行条件式などで使用される比較演算子には以 下のようなものがある インクリメント演算子・ディクリメント演算子 for文の条件再設定の部分などで使用される(本文中の処 理でも使用できる)演算子 例) a = a + 1 b=b–1 ⇔ a++ ⇔ b-- ←aを1増やす(インクリメント) ←bを1減らす(ディクリメント) 先ほどのプログラムのフローチャート for文の練習 1~10まで昇順に数値を表示するプログラム 10~1まで降順に数値を表示するプログラム を作ってみよう for文の練習(2) for文を使って、0~50までの偶数をすべて表示するプログラムを書 いてみてください。 いくつもやり方が考えられるので、自分なりのやり方で構いません。 for文のネスト for文をネスト(入れ子)して使用することができる。 外と内の多重ループとなり、外側のループ一回に対して 内側の繰り返し回数だけ実行されて進んでいく。 j の繰り返しが終わったら i がインクリメントされる i が固定のまま j が 1~10まで進む for文のネスト(2) for文を2つ入れ子にし、繰り返し用の数値の値を表示す るプログラムを作ってみよう。 for文の練習(3) for文のネストを使って九九を表示するプログラムを作っ てください。 結果例 練習問題のプログラムサンプル 外側のループで「○の段」 の数値を決定 内側のループで九九の 計算をして表示 第5回のレポート 以下のプログラムを作成し、メールで教員まで提出してくだ さい。 【課題】 for文を用い、「*」などのマークで直角三角形を描く。 参考 できた人は正三角形にも挑戦してみてください。 ヒント:必要な数だけ「空白」を出力してから「★」を出力し、 改行→繰り返し
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