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Probabilistic
Method
3.6 CONTINUOUS TIME
離散的な確率
↓
連続時間で考える.
(積分などの強力な手法が使える)
3.5 RERECOLORING
1-2n
≦2
p
Pr[Bef]
の別証明を与える。
RECOLORINGのアルゴリズム
・ステップ1:最初の色づけ
各頂点を、確率1/2で赤か青に塗り分ける。
・ステップ2:最後の色づけ
各頂点をランダムな順序で処理する。
頂点が単色の枝に含まれているとき、確率pで色
を変え、確率1-pで色を変えない。
頂点の順序付けを以下のように行う。
・各頂点に対し、出生時間を[0,1]から一様,独立にランダムに割り当
てる。
・頂点を出生時間が小さいほうから並べる。
Bef
●
●
●
●
条件1 枝e,fは頂点vのみを共有。
条件2 fは最初の色づけで真っ青に。
eは最後の色づけで真っ赤に。
条件3 vは、eのなかで最後に
青から赤に塗り替えられる。
条件4 vが青から赤に塗り替えられるとき、
fはまだ真っ青。
f
V
e
・ 最初の色づけで、 e-{v}のちょうどL個が
青に塗られたとする。
・条件2の前半:最初の色づけでfが真っ青かつ
2 n 1
e-{v}のちょうどL個が青になる確率は、 n  1  1 

 
 L  2 
f
V
e ‐{v}
Bef
●
●
●
●
条件1 枝e,fは頂点vのみを共有。
条件2 fは最初の色づけで真っ青に。
eは最後の色づけで真っ赤に。
条件3 vは、eのなかで最後に
青から赤に塗り替えられる。
条件4 vが青から赤に塗り替えられるとき、
fはまだ真っ青。
f
V
e
• 条件2後半:Pr[eが最後の色付けで真っ赤になる|…] ≦
(eの中の青色の頂点は、L+1個)
V
V
e
e
p
L 1
Bef
●
●
●
●
条件1 枝e,fは頂点vのみを共有。
条件2 fは最初の色づけで真っ青に。
eは最後の色づけで真っ赤に。
条件3 vは、eのなかで最後に
青から赤に塗り替えられる。
条件4 vが青から赤に塗り替えられるとき、
fはまだ真っ青。
f
V
e
Vが時間X([0,1]に一様分布する乱数)に生成されるとする。
• 条件3:Pr[Vがeの中で最後に赤に塗り替えられる|…]=
(eの中の青色のL個の頂点が、vよりはやく生まれればよい)
V
V
e
e
x
L
Bef
●
●
●
●
条件1 枝e,fは頂点vのみを共有。
条件2 fは最初の色づけで真っ青に。
eは最後の色づけで真っ赤に。
条件3 vは、eのなかで最後に
青から赤に塗り替えられる。
条件4 vが青から赤に塗り替えられるとき、
fはまだ真っ青。
f
V
e
Vが時間X([0,1]に一様分布する乱数)に生成されるとする。
• 条件4:Pr[Vが青→赤になるとき、fは真っ青|…]=(1  xp)
(f‐{v}の頂点は、vより遅く生まれるか、色を赤にされなければよい)
f
f
V
V
e
n 1
●
Pr[Bef]≦Pr[条件2,3,4|条件1]


 n  1 1 2 n 1 L L 1

n 1
x p (1  xp ) dx 
=

2


0
L 0 

 L 

n 1
1 2 n
2
1 2 n
2
1 2 n
2


 n 1  n  1
L
n 1
p (
xp
)
(1

xp
)
dx



0 

 L 0  L 

1
1
p  (1  xp ) n 1 (1  xp ) n 1dx
0
1
p  (1  x 2 p 2 ) n 1dx
 21 2 n p
0
3.6 CONTINUOUS TIME
確率的グリーディーパッキング
設定
・K+1-uniformなハイパーグラフH=(V,E)
(枝に含まれる頂点がちょうどK+1個)
|V|=N.
・D‐regular すべての頂点の次数がD
・CodegreeCondition
∀v, v’ ∈Vについて、共通する枝の数はo(D)
ハイパーグラフでのパッキング
パッキングP:共通の頂点を持たない枝集合
|P|≦N/(k+1)
(K+1=2なら、通常のグラフのマッチング)
サイズが大きいパッキングを求めたい。
確率的グリーディーアルゴリズム
アルゴリズム
●
●
●
●
1 各枝に対し、ランダムに生成時間を与える。
( [0,D)から一様・独立に選ぶ )
2 時刻0からスタート.P←φ
3 時刻cに枝eが生成されたとき、eをPに加えて
も頂点が重ならないなら、P←P∪{e}
4 時刻Dになるまで3を繰り返して終了。
時刻cでのPをPC、PDをPFINALとする。
定理 3.6.1
E[|PFINAL|]~N/(k+1)
方針
SCは、時刻cにPに入っていない(survive)頂点
集合。
*
f (c)  lim Pr[v  Sc] となるようなf(c)を示し、
f(c)→0となることを示す。
(lim* は、N,D→∞、δ→0をあらわす)
δはCodgreeCondition ∀v,v’∈Vについて、
共通の枝の数<δD
f(c)の定義
●
f(c)=Pr[Birth ProcessでEveが生き残る]
・Birth Process
時刻cから始まり、時刻は減少していく。
まず時刻cにEVEが生まれる。
EVEは平均して単位時間当たり1回出産する。
(産む回数は平均cのポアソン分布)
1回の出産でk人同時に産む。
生まれた子も、EVEと同様に子を産んでいく。
時刻0になったら、Menendez Ruleを適用する。
Example:
k=2、c=10
Alice
Olive
Eve
時刻10
Tc
Barbara
Nancy
時刻tに生まれた者は、平均t回子供を
生む。
Rachel
Sienna
(生む回数は、平均tのポアソン分布)
一回につき、k人の子供を生む。
Mayavati
Linda
時刻0
f(c)=Pr[Eveが生き残る]
時刻10
Eve
Alice
Olive
Barbara
Nancy
Menendez Rule
同時刻に生んだ子供が
すべて生き残っているとき、
親は死ぬ。
Rachel
Mayavati
Sienna
Linda
時刻0
Tc(v)
パッキングのアルゴリズムによって、時刻cの時
点で頂点vが生き残っているかどうかを判定する
木Tc(v)を作成する。
●
●
●
vを含む枝で出生時刻がt≦cならば、その枝のv
以外の頂点は、vの子供として時刻tに生まれたと
する。
新しく生まれた頂点に対しても同様の処理を行
って木をつくる。
ただし、複数の頂点から同じ頂点が生まれた場
合、Tc(v)の生成は失敗。
(3.1)式
*
lim Pr[Tc(v)  T ]  Pr[Tc  T ]
N、D、δを適当に選ぶことによって、Birth Process に
よってつくられるTcと、パッキングアルゴリズムによっ
からできるTc(v)を同一視することができる。
(3.1)
●
●
パッキングアルゴリズムでは、すべての枝の出生
時刻は、[0、D)から一様に選んでいる。
vを含む枝D個のうち時刻c以前に生まれる枝の
個数は、BIN[D,c/D]の2項分布。
(Dを大きくすれば、平均cのポアソン分布となる)
(3.1)
●
頂点v,v‘が共有する枝はo(D)個だから、 その
ような枝のペアはo(D2)個。
その中で時刻c以前に生まれた枝のペアの個数
の期待値は、
(c/D)2o(D2)=o(1)
(3.1)
ある頂点wが時刻xに生まれたとき
●
●
●
いくつかの頂点がすでに生まれている。
それらとwとの共通する枝は、o(D)個。
wを含み、それらの頂点を含まない枝の数は
D-o(D)>D(1-δ)個。
wを含み、出生時刻がx以前の枝は、wから生ま
れる。
wが産む回数の期待値は、
BIN[D(1-δ),x/D]となり、
δ、Dを適当にとれば平均tのポアソン分布になる。
(3.1)
*
lim Pr[Tc(v)  T ]  Pr[Tc  T ]
Tc上でのMenendez Ruleは、
Tc(v)上でのグリーディーパッキングと等価だから、
*
f (c)  lim Pr[v  Sc]
lim f(c)
0
を示す
c 
d>c ならば、f(d)≦f(c)
( f(c)は単調非増加 )
Ev
e
時刻d
Ev
e
時刻c
lim f(c)  0
c 
とすると、
0にならないなら、f(x)は単調非増加だから、
任意のxについてf(x)>LとなるL≧0が存在。
EVEの一回の出産につき、K個の子供がいて、それらがすべて生きる確率
は Lk より大きい。
EVEがそれらによって死なない確率は、1-Lk 以下。
i 回出産すれば、EVEが生き残る確率は(1-Lk)I
以下。
EVEの出産回数は平均cのポアソン分布になっているから、

i
c
k i
f (c )   e
(1  L )
i!
i 0
c
 c c (1 Lk )
 e e
lim f(c)  0
c 
e
 Lk c
E[| Sc |]  f (c) N
(k  1) | Pc |  | Sc | N
E[| Pc |]  (1  f (c)) N /( k  1)
E[| P
FINAL
|]  E[| PC |]
(1  f (c)) N

 N /( k  1)
k 1
定理 3.6.1
E[|PFINAL|]~N/(k+1)
系 3.6.2
|P| ~N/(k+1)となるパッキン
グPが存在する。