弥彦村人口ビジョン・総合戦略 概要版 人口ビジョン:国や県の「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」に基づき、弥彦村における人口の現状と今後の目指すべき将来の方向 と人口の将来展望を提示するものです。 総合戦略:人口ビジョンを基礎資料として、弥彦村が抱える課題を解決し、人口減少と地域経済縮小の克服、さらには、まち・ひと・し ごとの創生と好循環の確立に向けて、短中期的な目標や方向性、具体的な施策を示すものです。 1.人口ビジョン 2.総合戦略 ~「生まれ変わる弥彦村」の実現に向けて~ ◆人口の現状 ・人口ビジョンの将来展望を実現するため、総合戦略では「農業」 「観光」 「子育て」 「定住」をキーワード 弥彦村の総人口は昭和 55 年から増加傾向であり、平成 22 年には 8,582 人です。 しかし、平成 27 年 9 月末の総人口は 8,443 人であり、減少に転じていると考えられます。 ・弥彦村の平均年齢は聖籠町、新潟市に次いで 3 番目に若いですが、近年では少子高齢化が進ん でおり、平成 22 年には総人口の 23.9%が 65 歳以上の高齢者です。 ・現状のまま少子高齢化が進めば、厳しい人口減少を迎える可能性があります。 に「生まれ変わる弥彦村」を実現します。また、弥彦村塾を推進することで将来像の実現性を高めます。 弥彦村総合戦略の将来像と主な取組 将来像 生 ま れ 変 わ る 弥 彦 村 主な取組 ・少子高齢化による人口減少、後継者不足による産業の衰退、観光客の減少等 の課題に果敢に挑戦し、現状を打開し、新たな局面を開く 基本目標 1 弥彦村の核となる農業の推進 ・弥彦むすめ(枝豆)、やひこ太郎(椎茸)等の特産品は継承しながらも、木質バイオマス発 電を基にしたハウス農業や施設園芸の企業経営による新たな農業への展開を推進し、核とな る産業化を目指します。 基本目標 2 弥彦村の資源を活用した観光の推進 ・弥彦村にある地域資源の活用や出雲崎町・粟島浦村等との連携、農業と観光の連携、スペイ ンの教会と闘牛観覧を例に、東京オリンピックを見据えた彌彦神社と弥彦競輪場を連携した インバウンド強化など、観光地としての魅力の幅を広げ、観光客の増加を目指します。 基本目標 3 ここで子どもを育てたいと思われる村づくり ・女性の子育て環境の充実や弥彦独自の婚活事業等による男女の出会いの場を支援すること で、村内で結婚・出産・子育てを推進し、中長期的な人口増加を目指します。 ◆人口の将来展望 村の活力、教育環境を中長期的に維持・向上させるため、弥彦村では平成 72 年に小学校の各 学年で 30 人クラスを 2 クラス以上確保し、総人口 6,554 人を目指します。 ・何も対策を講じない場合、平成 72 年に総人口は 6,005 人となり、5~14 歳人口は 462 人と 見込まれています。この場合、5~14 歳の年齢当たり人口は 46.2 人であり、30 人クラスを 2 クラス以上確保することは困難です。 ・10 年後までに合計特殊出生率を「国民希望出生率※(合計特殊出生率=1.8)」へ向上・維持す ると平成 72 年に総人口は 6,554 人となり、5~14 歳人口は 619 人と見込まれ、5~14 歳 の年齢当たり人口は 61.9 人であり、30 人クラスを 2 クラス確保することが可能です。 【将来展望】 ○ 30 人×2 クラス可能 総人口:6,554 人 5~14 歳人口:619 人 年齢当たり人口: 619÷10=61.9 人 【何も対策を講じない】 ☓ 30 人×2 クラス不可能 総人口:6,005 人 5~14 歳人口:462 人 年齢当たり人口: 462÷10=46.2 人 基本目標 4 住みたい村・住み続けたい村“弥彦”の実現 ・生活しやすい場の形成や移住促進に向けた取組を実施することで、弥彦村での定住人口の維 持・向上を目指します。 「生まれ変わる弥彦村」の実現に向けて 弥 彦 村 塾 農業経営実践塾 弥彦の歴史を継承 旅館経営実践塾 昔の門前町復活 等 一括管理(テーマ選択、講師派遣支援 等) 運営事務局 各種実践塾の開催 ・産業の活性化を図るため、村民と専門家等が連携して新たな農業展開に必要となる企業経営 者育成実践塾や、観光産業塾を実施します。また、弥彦村が抱える課題を話し合う機会を設 けたり、弥彦の子どもたちに弥彦の歴史を継承し、地域愛を育む活動を実施します。 運営事務局による一括管理 ・総合戦略進捗状況を踏まえ、弥彦村の活性化に必要なテーマ選択や企業経営者等の講師派遣 を効率的に行います。 ※国民希望出生率:全国の 18 歳から 34 歳の男女にアンケート調査を行ったところ、9 割以上が結婚を望み、また 2 人以上の子どもを授かりたいと考えていることが分かりました。このような若年層の「希望」が実現する出生率 3.総合戦略の展開内容 基本目標 1 弥彦村の核となる農業の推進 具体的施策 1 新たな農業の推進と安定した雇用創出 基本目標 2 弥彦村の資源を活用した観光事業の推進 具体的施策 1 –米作りからの脱却- 地域資源(彌彦神社、 弥彦温泉等)の活用 ・首都圏を対象にしたマーケット開拓 新たな農業展開への支援 ・木質バイオマス事業 ・農業の企業化(個人経営からの脱却) 財源 確保 者を生産者ではなく経営者として育成 具体的施策 2 ・おもてなし広場整備事業 ・県内物産を一堂に集めた展示即売の実施 受け入れ体制の強化 イチゴの収穫体験 ・情報提供の充実 ・バリアフリー対応 彌彦神社での相撲場開き 具体的施策 2 農業と観光の連携 ・地域の財産を活用した観光振興事業 出店者による 空き家活用 ・各種補助金事業 ・農業を1つの事業として捉え、後継 農業経営から企業経営へ 彌彦神社を中心とした観光産業の育成 ・直販事業の本格化による農業と観光の一体化 近隣市町村と連携した新たな観光事業の推進 地域連携の促進 ・グリーンツーリズム※の推進 ・近隣市町村連携(燕市・出雲崎町・粟島浦村等) ・モンゴルとの交流 産業活動の担い手支援体制の充実 事業経営への直接支援 ・弥彦産米の首都圏・海外富裕層への直接販売 特産品の販売促進 ・経営診断、経営指導の実施 等による特産品販売促進事業 ・経営補助金の創出 具体的施策 3 新規就農者への支援 ・認定農業者や新規就農者への助成 基本目標 3 ここで子どもを育てたいと 思われる村づくり 具体的施策 1 若い世代間の出会い・交流の場の創出 婚活支援 村営競輪の振興と安定した雇用創出 弥彦競輪場の活用 基本目標 4 具体的施策 1 ・村独自の婚活支援事業 ・神社とタイアップしたインバウンド ※ 促進 住みたい村・住み続けたい村 “弥彦”の実現 若者・女性の人口減少抑制策の展開 ・弥彦村の魅力 村の魅力発信 ・村内に住むことのメリット (シングルマザー・ファーザーへの再婚支援) 結婚に関する情報提供 ・結婚希望者の相談窓口 具体的施策 2 安心して子どもを産み育てることができる 支援充実と環境整備 子育て支援 ・村内および近隣自治体の企業情報を提供 就職支援 ・婚活イベント等の情報提供 ・企業誘致の促進 具体的施策 2 ・子育てに関する助成(医療費等) 移住促進に向けた支援体制 及び環境の整備 ・空き家の情報提供 保育支援 具体的施策 3 ・休日保育・延長保育 自ら考え、表現する力を高める 教育の推進 ふるさと教育の充実 ・自然・文化等の学習活動 ・学力向上支援事業 ※グリーンツーリズム:農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動 ・若手アーティスト誘致 おもてなし広場 活性化 弥彦村の特徴 弥彦村での子育て保育 学力向上支援 ・リフォーム費用の助成 空き家の活用 (彌彦神社、弥彦むすめ(枝豆)、米等) ・起業出店者の誘致 ・古民家・日本家屋の整備 ・転居者への補助金 移住促進 ・災害対策事業 ※インバウンド:一般的に訪日外国人旅行を指す
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